障害者転職で面接までにチェックしておきたいポイントとマナー【チェックリストつき】
転職活動において書類選考を通過したあとは、大事な面接が控えています。万全の状態で面接に臨むためには、事前に面接のポイントやマナーを確認しておくことが大切です。
このページでは、障害者枠での転職を目指す求職者の方へ向けて「面接対策で事前に準備しておくこと」「面接前日までに確認しておくこと」「面接当日に意識したいこと」の3つのチェックポイントを解説します。ヌケモレが確認できるチェックリストも合わせてお役立てください。
目次
【ポイント1】面接対策で事前に準備しておくこと
書類選考の通過から面接当日までは、数日から2週間ほど間が空くことがあります。この期間に面接対策を行い、当日に備えましょう。
面接対策とは、事前に面接を控えている企業の情報と自己分析の内容を元にして、どのように自己PRしていくかをよく考えることです。いくつかの質問を想定し、理想的な回答をあらかじめ用意しておくことで、当日の面接での受け答えに備えることができます。
ただし面接対策は個人で行うには限度があるので、就労支援員の方やご家族、キャリアアドバイザーに協力や助言をもらうと良いでしょう。
【ポイント2】面接前日までに確認しておくこと
上記は対面面接・オンライン(Web)面接に関係なく確認すべき項目です。面接の日時確認や準備は前日までに必ず行いましょう。
続いては「オンライン面接」「対面面接」ごとのチェック項目を解説します。
オンライン(Web)面接の場合
面接ツールのチェック
オンライン面接の場合、面接時に使用するWeb会議ツールや、MTGへ入室するためのURLやパスコードなどを、事前に企業担当者から共有してもらいます。当日になってから接続や動作を確認すると、万が一、正しく起動できなかった場合や不具合が発生したときに面接に支障が出る可能性があります。Webブラウザで通話ができるものもあれば、アプリケーションのダウンロードが必要なツールもあるため、必ず前日までに確認しましょう。
また同時にカメラ位置の調整や背景の設定などもチェックしてみてください。理想的な背景は白を基調とした壁ですが、難しい場合はできる限り後ろに映り込むものを移動させておきましょう。
準備物の確認
イヤホンマイクやWebカメラはWeb面接において必須のアイテムです。前日までに用意しておき、しっかりと動作するか確認しておきましょう。また必要に応じてメモ帳の用意や、求人内容や企業担当者の情報をすぐに閲覧できる状態にしておくと安心です。
入退室マナーの確認
オンライン面接ならではの入退室のマナーがあります。
10 分前に画面の前に待機して接続状況を確認し、遅くとも 5 分前に入室(接続)しましょう。
・退室のタイミング
企業担当者が切ったあと、もしくは「お先にご退室ください」と声がけがあったときに退室しましょう。
障害者の転職ガイド|Web面接(オンライン面接)の基本マニュアルと準備
対面面接の場合
忘れ物がないようにダブルチェック
対面面接の場合は指定された持参物を忘れないように注意しましょう。前日と当日にダブルチェックしておくと安心です。
自宅から面接場所までの所要時間・経路をチェック
面接場所の確認は前日までに必ず行っておきましょう。自宅から面接場所までの所要時間や経路などを調べ、必要に応じてメモや携帯のスクリーンショットで保存しておくことをお勧めします。
面接の受け付け・入退室マナーの確認
面接の受け付けや入退室のマナーも前日までに覚えておきましょう
面接開始時間の10 分前が目安です。
・入室
一呼吸おいてドアをゆっくりと 3~4 回ノックしましょう。
「失礼いたします」と一礼後に入室し、振り返ってドアを閉めましょう。
※面接担当者があとから入室してくる場合は、担当者が入室する際に、椅子の横に立ち、目を見てあいさつをしましょう。
・着席
面接官から「おかけください」と言われてから座りましょう。
鞄は椅子の横に添えるように置きます。
・退室
一礼してから退室しましょう。
【ポイント3】面接当日に意識したいこと
面接当日も意識すべき行動はいくつもあります。いずれも基本的なポイントなので、漏れがないようにチェックしておきましょう。
遅刻・早すぎる到着はしない
遅刻はもちろんですが、指定された時間よりも早く到着することもマナー違反となります。入室の時間は早くても10分前を目安に行動するようにしましょう。
・オンラインの場合
入室時間の目安は10分前です。
・対面の場合
受け付け時間の目安は10分前です。
面接へ遅れそうなときの伝え方を確認する
万が一、面接の時間に遅刻してしまいそうな場合は、遅くとも10分前までには企業担当者へ電話で連絡するようにしましょう。
<例:オンラインの場合>
「本日○時より面接のお約束をいただいている○○と申します。申し訳ございませんが接続しようとすると(状態を説明)となるため、確認したく連絡いたしました」
<例:対面の場合>
「本日○時より面接のお約束をいただいている○○と申します。(遅れている理由)で○時ごろの到着予定となります。大変申し訳ございません。」
いずれの場合も下記①~⑤の内容を漏れなく伝えると、スムーズに用件が伝わるでしょう。
①面接時間 ②氏名 ③お詫び ④理由 ⑤相談事項
※企業担当者につながらない場合は伝言を依頼しましょう。担当のキャリアアドバイザーがいれば連絡するのも良いでしょう。
面接が始まる前に、あいさつをする
面接が始まる前、または自己紹介のタイミングで面接の時間をいただけたことに対する感謝を伝えると良いでしょう。
例:「(〇〇〇〇と申します。)本日は面接のお時間をいただき、誠にありがとうございます。何卒よろしくお願いいたします」
提出書類は着席前に封筒から出して提出する
対面面接の場合は、着席前に提出書類を担当者に渡しましょう。その際に封筒から書類を出して提出するようにしてください。
「聞いている」と伝わる相槌をする
対面・Web問わず、面接官の話に相槌を打つと印象が良くなります。うなずきや、「はい」のような返事など簡単な返しで問題ありません。しっかりと話に耳を傾けていると伝わるような反応を意識しましょう。
メモをとりたい場合は一言お断りを入れる
面接中は基本的にメモをとらないほうが良いですが、企業の概況や応募職種の説明などでどうしてもメモをとりたい場合は、「メモをとってもよろしいでしょうか」などと断りを入れるようにしましょう。
面接が終わったあとのお礼
面接が終わったあとは、しっかりと感謝の言葉を伝えましょう。出口やエレベーターまで見送っていただいた場合は、最後にもう一度あいさつをするようにしてください。
例:「本日はお時間をいただきありがとうございました。失礼いたします」
障害者転職の面接についてのチェックリスト
面接対策で行うべきこと
面接前日までに確認すべきこと
【オンライン面接の場合】
【対面面接の場合】
面接当日に意識すべきこと
dodaチャレンジの転職支援サービスをご活用ください
転職活動には事前に準備することや、覚えておくことがたくさんあります。当記事で紹介した面接準備は大切なポイントなので、特にしっかりと押さえておきましょう。
dodaチャレンジは障害者専門の転職・就職エージェントです。もしも面接対策や準備にお悩みの場合は、dodaチャレンジにご相談をお寄せください。求人のご紹介や自己分析のお手伝い、面接対策や模擬面接など、一人ひとりの障害や状況に合わせ、専任のキャリアアドバイザーがサポートを行っております。面接対策のポイントを押さえ、万全の状態で面接に臨みましょう!
- 監修者:田山 亜綾乃(たやま あやの)
- パーソルダイバース株式会社 キャリア支援事業部 関西CA マネジャー
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パーソルダイバースで約5年間、精神保健福祉手帳をお持ちの方々や新卒学生のキャリアアドバイザーとして一人ひとりのお客様と真摯に向き合いながら転職支援を行ってきました。現在は関西エリアのマネジャーとして、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方々への就職・転職市場拡大を中心に、就職・転職支援に従事しています。
- ■障害者職業生活相談員
- ■第一種衛生管理者
- ■養護教諭一種免許状
- ■ホームヘルパー2級