上肢下肢障害/20代男性/完全在宅勤務での就職ストーリー

不安だった車椅子での就職活動を乗り越え、大手企業に新卒入社。プロの就職支援で、気付かなかった自分の能力が開花

T.M.さん 20代 上肢下肢障害(身体障害)

就職活動期間
2ヶ月
現職
事務・ソーシャルオフィスサービス

はじめての就活。プロと一緒に進めるという選択

私は専門学校1年生のときに発病し、休学ののちに中退、その後1年間のリハビリを経て、就職活動をはじめました。仕事経験ゼロでしたので、納得のいく就職先が決まるのかと不安は大きかったです。そのため、ひとりで就活をするより、プロと一緒にはじめた方が、より多くの企業情報が得られるのではないかと考え、就活を始めてすぐにdodaチャレンジに登録をしました。

初回のカウンセリングは電話での相談を希望しました。上肢下肢の機能障害により移動は車椅子になりますので、カウンセリングのために電車で移動することは負担だったからです。キャリアアドバイザーとは直接お会いできていませんが、電話での第一印象は、「優しい方」でした。話をしっかりと聴いて受け止めてくれたので、不安や緊張感がほぐれ、安心できました。「焦らなくていいよ」という言葉で、就活への気持ちが前向きになったことを覚えています。

理学療法士になる夢は、発病により一転

発病前、私は医療系の専門学校で学び、理学療法士を目指していました。子どもの頃からバスケットボールを続け、スポーツに励んでいました。怪我などで医療機関にかかることも多かったことから、医療関係の仕事に就きたいと考えるようになっていました。しかし、発病して上肢下肢が機能全廃となり、理学療法士の夢を諦めなくてはなりませんでした。それでも医療に関わる仕事がないかと、リハビリ期間中に医療事務の資格を取得したりしていました。

キャリアアドバイザーにも、これまでの夢や思いを伝え、医療系の仕事を希望しましたが、なかなか該当する業種の求人がありません。想定はしていたものの、気持ちをすぐに切り替えることは難しかったですね。ですが、就業経験がなくても、医療系以外にもこんなのあるよ、と選択肢を提示していただいたり、障害者採用の市場を説明してくれたりしたので、少しずつ条件を広げていくことができました。お金を数えるなど細かい事務は好きではなかったので、「経理職以外で」とお願いしました。

在宅勤務というはたらき方で、車椅子通勤の不安が解消

そのほかには、「通勤30分程度」が条件でした。車椅子での毎日通勤することを考えると、30分くらいが限度だろうと思ったからです。「経理以外の事務職×通勤30分」が叶う企業として、ご紹介されたのが、現職でした。

まず、完全在宅勤務のスタイルに驚きました。私がイメージする「在宅勤務」は、ライターなど限られた専門職の人だけができる就業形態だったからです。通勤がないことは、私にとってベストなので、申し分ありません。仕事内容は、VBA等を使ってデータベースをつくるものでした。Excelもあまり使ったことがない未経験者でも通用するのかと心配でしたが、せっかくのチャンスなので、応募することにしました。

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自己PRの書き方からアドバイスしてもらい準備は万全

初めての就活でしたので、応募書類の作成から、キャリアアドバイザーにしっかりとサポートしてもらいました。自己PRには何を書いたら良いのか分からず手つかずの状態。キャリアアドバイザーに自分自身のことを話していると、ボーイスカウトの経験や11年間続けた茶道などもアピールポイントに入れていきましょう、と押してくれました。これらは仕事に活かせるエピソードになると思っていなかったのですが、チームで協力し合った経験や継続性に強みがあると、企業にアピールできると知りました。キャリアアドバイザーの助言で、応募書類にも自信が持てましたね。面接も緊張しましたが、「未経験なので頑張ります!」と全力で臨みました。

未経験だったVBAの仕事が楽しくて仕方ない!

入社前に職業リハビリテーションセンターでExcelの関数などは勉強していましたが、入社後最初の半年間で、仕事をしながらVBAの基礎を独学で勉強して、今では、マクロを組んだデータベースも作れるようになりました。私が作ったデータベースが会社の人たちの役に立っていると聞くと、やりがいもあるし嬉しいです。やればやるほど、勉強すればするほど、この仕事にハマっていく自分がいます。とにかく楽しいんです。
今24歳ですが、30歳までの目標は、それまでに自分で作ったものを自分の手でより精度の高いコードに書き換える力をつけることです。今後はSQLやPythonを勉強していきたいですし、基本情報技術者の資格取得も目指したいです。

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メッセージ

私は、子どもの頃からスポーツをし、スポーツ・医療に関わる仕事がしたいという夢を持ち、その半ばで、発病によって人生を大きく変更せざるを得ませんでした。今でも、原因は特定されておらず、上肢下肢機能に障害が残っています。それでも前を向いてこられたのは、一つに家族の支えがあったからです。リハビリを終えた後、私は、半年間、何もせず家にいました。母は「やりたいことがなかったら無理にしなくていい。」と見守ってくれました。その半年の間、私は「これから何をしていけばいいのか」と考えていました。心の整理をし、就活という行動に移せるまでに必要な時間だったと今では思います。
仕事は当初の希望は叶いませんでしたが、仕事というのは、やってみないとその面白さはわからないものですね。今では、この仕事が楽しくて仕方がありません。ぜひ、皆さんも、目の前にある機会、今自分にできることに挑戦してみてください。自分自身も知らなかった自分の能力を発見できるかもしれませんよ。

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