


DODA編集部震災から3カ月が経ちました。DODAキャリアコンサルタントの皆さんに「今の転職マーケット」について教えていただければと思います。首都圏エリアで転職のサポートをされていて、震災の影響をどの程度感じますか?
菅原首都圏では震災直後から4月までは、求人企業も転職活動している方々も、交通機関の運行の乱れや計画停電など物理的な要因で滞ることはありましたが、今はそうした影響もほぼなくなりました。
川嶋いったん求人ニーズが出たらそれが途中で止まるということはありませんが、新規の求人が出にくくなっています。私が担当しているサービス業界は消費の自粛の影響が大きいので、人材採用をともなう拡大戦略がとりづらいのでしょう。
渡辺私はモノづくり系エンジニアを採用する製造業と建設業界を担当しています。建設業界では被災地の復興だけでなく耐震の対応などで求人が上向いてきています。製造業のほうは最も影響が大きいところですので……。
菅原IT系は震災の影響が少なかった業界と言えます。無駄な外出を控えて自宅でネットショッピングする人が増えてEC関連企業の業績が上がったり、SNSがあらためて価値を発揮したとか、スマートフォン市場の拡大とか、いろいろな要素があります。
DODA編集部例えば、リーマン・ショック後に「百年に一度の不況」と言われた時期にはどの業界も一様に求人数が低迷しましたが、業界ごとの傾向などはありますか。
川嶋今は「○○業界はこうです」と語りづらいです。ものすごく多くはないが求人はある。ただ、それが今後も続くトレンドなのか一過性のものか判断が難しいです。同じ業界の中でもモザイク状ですし。
菅原同じ業界でも企業規模や商材によりますので、突き詰めると「この企業は採用に積極的です」「この企業は抑制しています」という個別の話になります。
川嶋そうですね、そして、業界によらず採用活動がものすごくスピーディになっているのではないでしょうか。元々、初めての転職だと、採用活動のスピードが思う以上に早いことに驚く方も多いのですが、さらに早まっています。
渡辺横並びで求人が出るわけではないので、意外な企業から希望に合う求人ニーズが出たときに、応募の準備をしたりモチベーションを上げたりと転職活動モードにスイッチを切り替えていただく必要があります。
菅原いったん求人が出たらその後の進行は早いですね。求人をご紹介する場合にはサポートしている求職者の方々にも「スピードアップ」をアドバイスしています。面接日程の打診があって、返事が1日遅れると他の人に先を越されることもあります。ご本人のスキルやキャリアだけでなく、タイミングとスピードも優位性になりえます。
DODA編集部初めてじゃなくてもそのスピード感に戸惑う方もいらっしゃるのでは?
菅原はい、ですから、何をかなえるために転職するのか、転職活動の最初に目的を定めて判断基準がブレないようにしないと時間がかかってしまいます。




