
月次転職マーケットの”今”を知る! 2025年4月17日発表
転職求人倍率レポート(2025年3月)
「転職求人倍率」は、いまの転職マーケットを読み解く、dodaオリジナルのコンテンツです。業種、職種別に転職の難易度がわかりますので、転職活動の計画を立てるときに役立ちます。
全体:転職求人倍率は+0.05ptの2.51倍。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は上昇。
2025年3月の転職マーケットの概要
- 2025年3月の転職求人倍率は2.51倍(前月差+0.05pt/前年同月差-0.27pt)。
- 求人数は前月比101.3%、前年同月比101.8%。
- 転職希望者数は前月比99.3%、前年同月比112.6%。
-
業種別では、求人数が前月比で12業種(「その他」は除外)のうち10業種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「コンサルティング」(前月比124.9%)、次いで「メディカル」「小売・流通」(前月比102.3%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「コンサルティング」(前年同月比114.5%)、次いで「小売・流通」(前年同月比114.1%)。 -
職種別では、求人数が前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「エンジニア(IT・通信)」(前月比104.4%)、次いで「企画・管理」(前月比102.0%)。
前年同月比で増加率が最も大きかったのは、「販売・サービス」(前年同月比111.3%)、次いで「専門職(化学・食品)」(前年同月比108.1%)。
2024年3月の転職マーケット
3月の求人数は前月比で増加し、引き続き高い水準で推移しました。業種別で最も増加率が大きい「コンサルティング」では、IT戦略コンサルタントやデータアナリストなどのポジションで増加しました。専門性の高い人材リソースの不足やDX・デジタルテクノロジーの発展から企業のコンサルティングニーズは引き続き高く、2025年度の人材拡充に向けて求人が増加しました。転職希望者数は、転職活動を開始する人が多かった前月と比較すると例年どおりやや落ち着きが見られ、減少しました。求人数は増加し、転職希望者数は減少したため、転職求人倍率は上昇しました。
業種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「コンサルティング」、次いで「メディカル」「小売・流通」。
転職求人倍率は、前月差では12業種(「その他」は除外)のうち9業種で上昇し、前年同月差では12業種(「その他」は除外)のうち2業種で上昇しました。
求人数は、前月比で12業種(「その他」は除外)のうち10業種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「コンサルティング」(前月比124.9%)、次いで「メディカル」「小売・流通」(前月比102.3%)でした。
職種別:求人数の増加率が前月比で最も大きかったのは「エンジニア(IT・通信)」、次いで「企画・管理」。
転職求人倍率は、前月差では11職種(「その他」は除外)のうち6職種上昇し、前年同月差では11職種(「その他」は除外)のうちすべてで下降しました。
求人数は、前月比で11職種(「その他」は除外)のうち7職種で増加しました。
前月比で求人数の増加率が最も大きかったのは、「エンジニア(IT・通信)」(前月比104.4%)、次いで「企画・管理」(前月比102.0%)でした。
2025年4月以降の転職マーケット
4月の求人数は、2025年度に採用を計画しているポジションの求人が継続され、企業の採用意欲が高いことが見込まれます。転職希望者数は、部署異動などの環境の変化により、転職を検討する人がいること、また新社会人が4月の段階で転職サービスに登録する動きが見られるため増加が見込まれます。求人数の増加率よりも転職希望者数の増加率のほうが大きいことが予測され、転職求人倍率は下降する見込みです。(doda編集長:桜井 貴史)
doda転職求人倍率の定義
「doda転職求人倍率」は、dodaの会員登録者(転職希望者)1名に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です(小数第三位を四捨五入)。
【算出式】doda転職求人倍率 = 求人数(採用予定人員)÷ 転職希望者数
※求人数/転職希望者数はdoda独自の定義により算出したものです。
※転職希望者の「業種」「職種」は、希望する業種・職種ではなく、直近の仕事の業種・職種です。