障害者雇用で書類選考が通らない方へ|落ちる原因と通過するための対策
障害者雇用で就職・転職活動を進めているものの、「書類選考が通らない」「何が悪いのか分からない」と悩んでいませんか。障害者雇用における書類選考には、一般雇用枠とは異なる評価基準が存在します。
この記事では、障害者雇用の書類選考に落ちる主な理由を整理したうえで、通過率を高めるための具体的な改善策を解説します。実践的なポイントを押さえることで、障害者雇用の書類選考に通過しやすくなるでしょう。
目次
障害者雇用の書類選考に通らない主な理由
障害者雇用の書類選考では、スキル・経歴や応募条件への適合性に加えて、障害特性の理解や具体的な配慮事項、仕事・職場への適性などが重視されます。これらの説明が不十分だと、書類通過が難しくなることがあるので注意しましょう。
障害特性を分かりやすく説明できていない
障害者雇用における書類選考で特に重要なポイントが障害特性の説明です。この部分が曖昧だと、障害特性によって何ができないか、仕事にどんな影響を与えるかを企業側が理解できません。
例えば、単に「人付き合いが苦手」「集中力が続かない」と伝えるなどです。これでは企業に障害理解がすすんでいないと判断され、書類選考で見送られてしまいます。
配慮事項の伝え方が曖昧もしくは不適切
「コミュニケーション面での配慮を希望します」「体調に応じて休みを取りたいです」といった抽象的な表現では、企業側が具体的に必要な配慮事項を把握しにくくなります。また、過剰な配慮や障害と直接関係のない配慮も、「わがまま」「活躍イメージがわかない」など、望ましくない印象につながるおそれがあります。
配慮内容が不明瞭なままで「適切な仕事内容や環境を提供する」という義務に対応できない可能性があることは、企業側にとって大きな懸念事項です。合理的配慮の具体例については、次の記事も参考にしてみてください。
経歴のブランクや転職が目立つ
一般雇用の場合と同じく、企業は基本的に「長期間安定してはたらける人材」を求めています。経歴・職歴にブランクが多い場合や、短期間での離職・転職が目立つ場合は、「早期離職するのではないか」と不安を与えてしまいます。複数回の休職や短期離職が続いている場合は、その背景も説明することが大切です。
書類内容に不備がある
書類選考は応募者の業務遂行能力を判断するプロセスでもあるため、書類に不備や記入ミスがあると、「仕事のミスも多いのでは」との印象につながりかねません。
例えば、必須項目に記入漏れがあったり必要書類が揃っていなかったりすると、適切な選考が行えなくなります。履歴書と職務経歴書の内容不一致や表記が統一されていないなど、ケアレスミスも評価を下げる原因になりやすいので気をつけましょう。
障害者雇用の書類選考で企業が注目するポイント
障害者雇用において書類選考を通過するには、企業の評価基準を理解しておく必要があります。
安定してはたらけるか
まず企業が注目するのは安定的に長期就労できるかどうかです。
- 現在の体調が安定しているか
- 自己管理能力が適切か
- 通院頻度はどれくらいか
- 再発リスクの対策ができているか
自分の障害特性や症状、現在の状況、悪化時の対処方法まで整理できているかかが重要です。例えば、通院頻度が高いからといって必ずしも不利になるわけではなく、自己管理ができていることが求められます。
業務が遂行できるか
一般雇用と同じく、業務への適性が求められるため、応募条件にマッチしているか、業務遂行に必要な経験・スキルが備わっていて、実務で活かせるかどうかも、重要な判断材料です。
- 同種業務の経験
- 前職での成果と実績
- 使用できるツールやスキル
例えば、事務職であれば事務の経験やパソコンの操作スキルなど、入社後に戦力となって企業に貢献できることが求められます。問題なく業務が行えることを書類に記載し、採用担当者の不安を軽減できるようにしましょう。
合理的配慮が具体的かつ現実的か
障害特性によって業務遂行に必要な合理的配慮について、分かりやすく言語化できているかどうかも重要です。
- はたらくうえでどのような困り事があるか
- どんな配慮があればスムーズに業務を遂行できるか
- 現場で対応可能な範囲か
配慮事項が具体的であるほど、「障害理解が深い」という印象を与えるとともに、採用後の働き方を担当者がイメージしやすくなります。
休職やブランクの説明があるか
障害特性や症状などにより、職歴に短期離職や長いブランクが目立つ方は、理由を簡潔に記載しておきましょう。休職やブランクの事実そのものよりも、次のような点が重視されます。
- 離職やブランクの理由
- その期間に何をしてどんなことが得られたか
- 現在の状態は安定しているか
説明が不十分な場合は、採用担当者に「長くはたらいてもらえるだろうか」と不安を抱かせてしまうでしょう。
障害者雇用の書類選考に通るための改善策
これまで解説した点を踏まえ、障害者雇用専門の転職・就職エージェント「dodaチャレンジ」のキャリアアドバイザーが、障害者雇用の書類選考に通るための具体的な4つの改善ポイントを解説します。
「障害特性」「実務での困り事」「対策」をセットで示す
障害特性について、できないことや弱みを単に書くのではなく、「実務で具体的にどう困るのか」「どんな対策が有効か」を記載しましょう。
発達障害(ADHD)の特性で、興味のあることに集中してしまう特性があります。
そのため複数のタスクを行う場合は、優先順位をつけて期限を明確に依頼いただくことで、計画どおりに業務を進めることができます。
このように、実務の場面を想定して整理することで、業務への影響と必要な配慮をイメージしやすくなります。
配慮事項は現実的で常識的な内容を意識する
「自身で対応しきれない部分」について、どのようなサポートがあればはたらきやすく、業務をこなせるかを示します。
重度の聴覚障害により、補聴器を使用しても聞こえづらいことがあるため、指示や連絡は口頭ではなくチャットやメールでいただけると助かります。
また、必要に応じて文字起こしツールの使用も許可していただきたいです。
過大な配慮の要求や、業務と関連しない配慮事項は避け、企業が現実的に対応できる内容を心掛けてください。
転職やブランクの理由は未来志向で表現する
転職やブランクは隠すのではなく正直に記載し、そこから得られたものを未来志向で示すことが大切です。
前職でうつ病を発症して離職し、療養に専念していたため長期のブランクが生じました。
しかし、うつ病の症状が回復してからは、就労移行支援事業所に通所したり日商簿記の資格を取得したりして、就労準備を整えました。ストレスへの対処法やセルフケアも身に付けたので、現在は安定しています。
ブランク期間の取り組みや、障害・疾患との向き合い方や現在の状態を前向きに表現することで、ネガティブな過去をポジティブな未来に変え、誠実さ・努力・就労意欲が評価されやすくなります。
職務経歴書には具体的なエピソードや実績を交える
職務経歴書では、できることや実績を列挙するだけでは評価につながりにくいため、業務内容に結びつけて具体的なエピソードを交えて記載しましょう。
私の強みは集中力と正確さです。前職では事務職としてはたらき、月300件のデータ入力を担当し、入力ミス率を3%から1%に改善できました。
御社においても、データ入力や書類作成などの業務を正確に行い、貢献できると考えております。
具体的な数値を盛り込むことで、業務遂行能力が客観的に判断されやすくなります。
障害者雇用の書類選考に通過しやすくなるコツ
障害者雇用で書類選考に通過するためには、書類作成の方法に加えて、次のポイントを実践することも重要です。
経験や適性に合った職種を選ぶ
経験のある職種を選ぶことで、即戦力になる期待が高まるため、書類選考に通過しやすくなります。ただし、未経験の職種であっても、適性や障害特性によって向いている仕事があるケースは少なくありません。ご自身でそれを的確に把握するのはハードルが高いため、後述の転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
障害のある方の雇用実績をチェックする
障害にはさまざまな種類があり、障害特性や必要な配慮事項は千差万別です。企業の懸念事項のひとつが、適切な配慮を提供できるかどうかです。ご自身と類似した障害のある方の雇用実績がある企業には、合理的配慮の提供や職場の理解などの環境に加えて、業務範囲や配置などに関するノウハウがあります。こうした企業を選ぶことで、はたらきやすい職場で長期就労を目指しやすくなります。
障害者雇用専門の転職・就職エージェントを活用する
障害者雇用専門の転職・就職エージェントを活用することで、不安を感じやすい次のような点で、プロのキャリアアドバイザーから的確なアドバイスが得られます。
- 実績・スキルの見せ方
- 配慮事項の書き方
- 志望動機や自己PRの内容
また、障害特性や適性に合った仕事の紹介はもちろん、企業ごとの評価ポイントに合わせた書類の書き方や面接対策などの支援もあるので、安心して転職・就職活動に臨めるでしょう。
障害者雇用の書類選考でお悩みの方は「dodaチャレンジ」にお任せください
障害者雇用の書類選考では、仕事への適性や経験に加えて、障害特性への理解の深さや必要な配慮事項の明確化などの点が重視されます。今回ご紹介したポイントを踏まえて、書類選考の対策を進めましょう。不安な点や分からないことがある方は、障害者雇用のプロに相談するのもひとつの手です。
障害者雇用専門の転職・就職エージェント「dodaチャレンジ」では、キャリアアドバイザーによる書類添削に加え、キャリアアドバイザーからの「推薦状」が企業に提出されることが魅力です。この推薦状により、実績・人柄・配慮事項などの正確さがフォローされ、履歴書や職務経歴書だけでは伝わらない、あなたの魅力や適性が企業側に伝わりやすくなります。
これまで「障害者雇用の書類選考に通らない」と悩んでいた方も、dodaチャレンジにご相談いただくことで、適切なサポートで適職探しを実現しやすくなるでしょう。
まずは、キャリアアドバイザーに転職相談を
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キャリアドバイザーが親身にお話をうかがいます
公開日:2026/6/17
- 監修者:戸田 幸裕(とだ ゆきひろ)
- パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー
- 上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】- ■国家資格キャリアコンサルタント
- ■障害者職業生活相談員
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