うつ病/40代男性/総務職での転職ストーリー

うつ病の方の転職体験談うつ病の方の転職体験談

うつ病発症から7年、地元北海道で人生を再始動。向上心をもってはたらける喜びを実感しています

I.K.さん 40代 うつ病(精神障害)

就職活動期間
1ヶ月
前職
コールセンター
現職
総務・ビジネスサポート

バリバリ仕事をこなす20代~30代前半。そして、うつ病を発症

大学卒業後に入社した鉄鋼メーカーでは、営業や生産管理を任されていました。責任は大きくやりがいを感じ、仕事に打ち込んでいました。当時の会社や上司には、育ててもらったという感謝の気持ちが大きいです。しかし、残業は月100時間を超えることもある環境下で、気づかないうちに少しずつ心身に負担がかかっていたのだと思います。入社して10年経った頃、ある日、体が動かず朝起きられなくなってしまいました。病院に行くと、うつ病と診断されました。その後は、会社の配慮もありながら休職と復職を繰り返し、2年間在籍しましたが、退職し地元の北海道に戻りました。

地元北海道に帰り、この先のはたらき方を考える

私がうつ病を発症したのは、疲労の蓄積により睡眠の質が悪化し、その結果心身に影響を来したからです。よって症状が落ち着いていても、過度な疲労がたまらないよう、生活をコントロールせざるを得ません。そのため、地元の北海道に戻ってからは、ルーティン業務や責任範囲が小さい仕事を選ぶなど、セーブしていました。しかし一方で、物足りなさも感じていて、私の中で「落ちぶれて東京から地元に引き揚げてきた」感覚がいつまでも拭えませんでした。

北海道に戻って数年後、うつ病と共存しながら仕事をどうするか、この先どう生きていくかを考えるようになりました。そのきっかけになったのは、リワークセンターに通所したことでした。病気と向き合うことで、ありのままの自分を受け入れ、障害をオープンにして新しいはたらき方をしようと思えるようになったんですね。そして、障害者手帳を取得し、障害者採用枠ではたらく選択をし、地元の有力企業に転職しました。ところが、その会社では補佐的な仕事しかやらせてもらえず、新卒入社した鉄鋼メーカーでのバリバリ時代とはほど遠いものでした。過度なプレッシャーを与えないための会社側の配慮だと思います。仕事は楽でしたが、やりがいを求め退職することにしました。その後コールセンターに派遣社員として勤務しながら、「長期的にしっかりとはたらける所を見つけよう」という思いでいたときにdodaチャレンジに出会いました。

札幌で開催された合同説明会に参加

dodaチャレンジが主催する障害者採用を行っている企業の合同説明会があると知り、参加しました。新型コロナウイルス感染症が拡大しはじめたタイミングでしたので、オンラインでの開催でしたが、北海道の地場企業だけでなく、大手企業の北海道支社・札幌支社の求人も多かったですね。その日は、北海道の有力企業、インフラ系企業、大手メーカーと面談しました。その後、担当のキャリアアドバイザーから、現職の会社を紹介していただき、エントリーすることにしました。

うつ病の方の転職体験談うつ病の方の転職体験談

登録から1ヶ月で内定。「推薦状」の効力は大きいと実感

私にとって、転職活動の関門は「書類選考」だと考えていました。面接に行って初めて企業に直接自分を伝えることができますが、そのためには書類選考を突破しなければなりません。精神障害があって、転職歴があって、40代の私が面接にたどり着くのは容易ではないと感じていました。だから、転職エージェントには、面接に進むための後押しをしてもらうことを一番に期待していました。

実際の転職活動は、とてもスムーズでした。「推薦状」のおかげで順調に面接に進むことができたと思っています。推薦状とは、キャリアアドバイザーが求職者の経歴や疾病のほか、推薦するポイントやその人の魅力を書いて企業に提出するものです。書類選考の突破だけでなく、面接官が事前に私のことを理解しているというメリットも大きく、面接の場は障害の状況や配慮内容以外の会話が進み、具体的な仕事内容の確認などを中心に穏やかに行うことができました。これは、自分ひとりで行う転職活動との大きな違いですね。

うつ病を発症してから、7年ぶりに会社から期待される実感!

入社して4ヶ月目になりますが、良い意味で入社前との「ギャップ」を感じています。それは、私を障害者として特別に扱うのではなく、一般の社員と区別なく仕事をさせてくれることです。障害のことはオープンにしていますので、もちろん配慮してくれていますが、組織の一員として私に期待をしてくれているのが分かります。

配属された支社は600~700人規模で、私はビジネスサポートとして、総務的な仕事をしています。全支社の社員を動かすこともありますし、企業の取り組みを社外に発信する仕事も担当しているので、やりがいがあります。また、全支社へのSDGsの啓発活動を任され、私自身も、この半期、少しずつ仕事に対するギアが変わっていくのが分かります。まだ仕事で実績をあげたということではないですが、一定規模の組織で役割を与えられ向上心をもって仕事に取り組めていることが嬉しく、日々充実感があります。鉄鋼メーカー時代のはたらき方とも照らし合わせ「自分はどこまで頑張っていいのか、どこまで無理がきくのか」と探り中です。私の場合、頑張りすぎてしまうことは良くないので、主治医に月1回、状態を診てもらいながら、うつ病と共存しながら、これからも仕事をしていこうと思います。

うつ病の方の転職体験談うつ病の方の転職体験談
うつ病の方の転職体験談うつ病の方の転職体験談

メッセージ

状態の良いときに私は、たまたまdodaチャレンジを見つけて登録し、1ヶ月で内定をいただきましたが、人生を投げずに本当に良かったと思っています。当時、私は人生を諦めかけていましたが、ネット検索で出てきたdodaチャレンジに乗ってみよう、そんな気持ちから人生がいい流れに向かったんですね。今は、いい流れに乗るインフラがたくさんあります。きっと、皆さんの周りのどこかにチャンスが転がっているのではないでしょうか。チャンスがあれば乗ってみるのもありです。私と同じうつ病を発症した方は、辛くきつい時もあると思いますが、人生を諦めず、投げないで欲しいです。

障害者採用求人専門のキャリア
アドバイザーに転職・就職活動を相談する

会員登録(無料)

まずは就労準備トレーニング。実際の
仕事と同程度の実習で「はたらく力」を。

就労移行支援
「ミラトレ」について