双極性障害/40代男性/海外人事での転職ストーリー

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転職活動期間10ヶ月、語学と海外就労キャリアを活かせる転職先が見つかった。発症から転院、社会復帰まで

S.I.さん 40代 双極性障害(精神障害)

就職活動期間
10ヶ月
前職
製薬会社 経営企画
現職
食品メーカー 海外人事

月の残業は100時間超え。3年後に発症

アメリカの大学を卒業後、しばらくインドではたらいていた私は、日本に帰国後、製薬会社に就職しました。インド法人傘下の日系企業で、私のインドでの就業経験や英語力が評価され、経営企画部に配属されました。担当業務は、親会社のインド法人との架け橋として、予算管理や予算立案、稟議書の翻訳など経営中枢に関わるもので、海外出張も多くありました。これらの業務は私の代わりにできる社員がいなかったので、責任がある立場にいました。また、日本とインドの時差があるため、早めの出勤や遅くまで仕事することが増え、当時は残業が月100時間を超えるようになっていました。多忙な日々を過ごした3年後、自分でも体調に変化を感じるようになりました。何をするにもやる気が出ず、病院に行くと自律神経失調症と診断されました。しかし、医師から処方された自律神経失調症の薬で症状は良くならず、8ヶ月間、休職することになったんです。復職後は、コピーを取ったり簡単な事務ワークに従事しましたが、続けることが困難となり退職するに至りました。

転院先で双極性障害と診断

退職後、改善するどころか、さらに症状は悪化し、外に出たり人と話すことが怖くて家に籠もるようになりました。そのような状態が1年ほど続いたのち、担当の医師から「私にはどうにもできない。病院を変えては?」と、治療を放棄されてしまいました。大きな不安の中、役所に相談したり、インターネットで検索したりして、精神科専門の大きな病院にたどりつき、そこで「双極性障害」と診断されました。

正しい治療と薬が処方されるようになって、状態は徐々に良くなり、社会復帰する意欲も芽生えてきました。院内には、たくさんの就労支援施設があり、いろいろ見学した中で、スタッフの印象が良く、施設の雰囲気が自分に合った就労移行支援事業所に通所することにしました。治療と社会復帰の両立がしやすい大病院に転院して本当に良かったと思います。

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キャリアアドバイザーと共に歩んだ10ヶ月の転職活動

dodaチャレンジに登録したのは、就労移行支援事業所に通所して3ヶ月経った頃でした。最初にお会いした時、キャリアアドバイザーから「大丈夫、決まりますよ」とおっしゃって頂き、すごくほっとしたことを覚えています。転職が決まるまでの10ヶ月間、サポートして頂くことになったのですが、焦ることなく希望を持ち続けられたのは、キャリアアドバイザーがいつも寄り添ってくれていたからだと思います。

紹介されたのは100社、面接した会社は30社!

私は20歳すぎて、ニューヨークに渡って大学で語学と会計知識を身に着け、そのままアメリカで就職活動をしていました。しかしちょうどその年、リーマンショックが起こってしまい、景気悪化でアメリカでの就業が叶わず、インドで就職。その後日本の製薬会社に転職したという就業経験は、十分な語学や海外経験のキャリアだと思っていましたが、実際の海外経験者の国内就職市場は供給過多で、受け皿となる求人はあまり多くないのが現状でした。

そんな中キャリアアドバイザーは、常に企業を紹介し続けてくれました。私は、10ヶ月で100社ほど紹介してもらい、30社と面接をしました。なかなか決まらず、不採用が続いても、キャリアアドバイザーは、「S.Iさんに合った転職先は見つかる!」と絶対に諦めないんです。だから私も希望を持ち続けられました。

グローバル展開のメーカーに転職し新たな目標に挑戦

私の転職活動期間は比較的長い方だと思いますが、ご縁があった現職の会社は、インドを含むアジア圏を中心にグローバル展開する食品メーカーで、私にぴったりでした。海外人事として就労ビザの手配や管理、給与計算などを担当しています。今後挑戦したいことは、日本から駐在員を送り出すだけでなく、現地の社員に日本に駐在してもらい、日本で得たノウハウや経験を現地に持ち帰ってもらい現地法人の発展に寄与することですね。給与の支払方法や社会保証など超えなければならないハードルはあるのですが、いつか実現したい夢です。

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双極性障害の方からのメッセージ双極性障害の方からのメッセージ

メッセージ

双極性障害を発症するまでの私は、新しいことにチャレンジすることが好きで、物事をポジティブに捉え、度胸がある方でした。英語を勉強するため思い切って渡米したり、インドで就職したり、自分の行く道は自分で切り拓いてきました。周りからもバイタリティがあると言われていた私が、双極性障害になるとは思いもよりませんでした。人と話すこともできなくなり、買い物で釣り銭を受け取ることも怖く感じたり、宅配便で手が震えて判子を押せなかったり、このまま良くならないのではないかと絶望を感じることさえありました。今の私があるのは、家族、主治医、就労移行支援事業所のスタッフ、そして、dodaチャレンジのキャリアアドバイザーの支えがあったからです。双極性障害などの精神障害を発症し辛い時期があっても、ずっと同じ状態なわけではなく、私のようにやり直しはできます。もし「絶対無理」と思われている方がいらっしゃるなら、焦らず気負わず、dodaチャレンジに話を聞いてもらうだけでもいいと思いますよ。少しずつでも希望が見えてくると思います。

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