双極性障害/40代/エンジニアサポート職への転職ストーリー

双極性障害の方の転職体験談双極性障害の方の転職体験談

1度目は週20時間の時短勤務、2度目は完全在宅のフルタイム勤務で転職。どちらも無理のないはたらき方を選択できました

H.N.さん 40代 双極性障害

転職活動期間
1回目:3ヶ月 /2回目:1ヶ月
前職
マスコミ業界 事務職
現職
インターネット広告業界 エンジニアサポート職

デイケア通所からの社会復帰

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私はdodaチャレンジには2回、転職活動を支援していただきました。
もともと学生のころから疲れや季節の変化で体調を崩しやすいタイプでしたが、社会人生活を始めると、仕事の忙しさやストレスで眠れなくなるなど、たびたび心身のバランスを崩すようになりました。クリニックに通院もしていましたが、体調を崩しては転職を繰り返し、入院するケースも数回ありました。うつ病の症状から、双極性障害の診断となったのもこの頃で、当時はストレスの解消法もわからなかったです。

主治医から就労NGが出て休職していたころ、デイケアの就労準備コースに通所するようになりました。そこで認知行動療法やストレスケア、アサーションなどを通じて自己理解を深めながら、社会復帰を目指していました。それまでの私は自分の感情やストレス状態を自分自身で分からず、いつも限界まで無理をしてしまう悪循環を繰り返していました。8ヶ月間のデイケアでの学びから、症状が悪化する傾向と対処方法が分かり、少しずつ仕事への意欲も出てきました。

再発の不安から希望した短時間勤務での転職

主治医とも相談の上、週20時間(1日5時間×4日)の短時間勤務を条件に転職活動を始めました。そのときdodaチャレンジに登録しました。30代後半の頃です。その頃はまだコロナ禍前で、キャリアアドバイザーと対面で面談したのですが、物腰が柔らかく落ち着いた方で、安心して自分自身のことを話すことができました。過去の話に遡ったとき、私は涙を流しながらお話したことを覚えています。

意外なアドバイスで、気づかされた大切なこと

私が、キャリアアドバイザーにお伝えした希望条件は、時短勤務であること、通勤時間はなるべく短いことの2点でした。そのとき強く印象に残っているのが、「2つの条件だけではなく、Hさんは、仕事にやりがいを持って取り組む方ですので、これまでの経験が活きる職場を探しましょう!」というキャリアアドバイザーの言葉です。その一言で、早く就職したいという気持ちでいっぱいで社会復帰を焦っていたことに気づかされました。目先の条件だけでなく、将来のキャリアまで見据えて転職しようと、冷静になりましたね。

転職して充実した日々。しかし、新型コロナウイルス蔓延で心身が不安定に。

1回目の転職先はマスコミ業界で、職員の勤怠管理や契約書管理などの事務アシスタントの仕事でした。マスコミで仕事をするとは、想像もしていなかったのですが、業界を知ることができて大変面白かったです。しかし、入社して1年半くらい経ったとき、新型コロナウイルスが世界に蔓延し、社会情勢が一変しました。はたらき方は、在宅勤務と週2日出勤の生活となり、私は徐々にストレスを感じるようになっていました。そして社会情勢への不安、はたらき方の変化のほかに、もう一つ家庭の状況の変化も加わりました。愛犬の介護が始まったのです。その介護で私は睡眠不足となり、体力をかなり消耗していました。

キャリアアドバイザーと主治医の支援下で2回目の転職活動

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マスコミの仕事は、最長5年の契約でしたが、このまま愛犬の介護を続けながら、家を空ける仕事を継続することはできず、完全在宅勤務ができる職場に転職したいと考えるようになりました。キャリアアドバイザーに相談をすると、私の現状と意思を尊重してくれ、2回目の転職活動を支援してくれました。
私は仕事を辞めてから、転職活動をしようと思っていましたが、キャリアアドバイザーからのアドバイスは、現職のまま転職活動を行い、離職期間がない方がいい転職ができるというものでした。主治医にも相談したところ、私の状態をよく診ておくからということで、仕事は辞めず転職活動することにしました。

結果的に2回目の転職先は約1ヶ月で決まったので、退職しないで活動をして本当に良かったと思いました。振り返ると、活動中の私の気持ちは、いつ転職先が決まるのかという先の見えない不安がとても大きかったのですが、キャリアアドバイザーと主治医、両方の支えがあって成功できたことだと思います。私のように精神障害がある方は、自分の判断だけでなく、医師の判断を仰ぎながら、転職活動することをお奨めします。

自分に無理なく時短勤務からフルタイムに。今の目標は正社員へ

現在勤めるインターネット広告会社は、3ヶ月間の慣らし勤務からスタートしました。一日6時間勤務から始め、慣れたら7時間、8時間と徐々に勤務時間を延ばしていきました。完全在宅勤務とはいえ、前職が時短勤務だったので、最初から8時間はたらくことに不安があったんです。主治医から慣らし勤務の提案があり、配慮事項として会社に受け入れてもらいました。自分に無理せず少しずつ慣れていったので、体調を崩すこともなく、現職に転職してもうすぐ3年になります。

ここまで続けられたことは、私にとって自信になりました。また、仕事も私が好きなExcelを使った業務で、全社的なレポートを作成するなどやりがいも大きく、前向きに取り組めています。今後の目標は、正社員へのチャレンジです。契約社員として3年はたらき続けることができたら、次は、より責任のある仕事が任される正社員になりたいと思っています。

双極性障害の方からのメッセージ双極性障害の方からのメッセージ

メッセージ

転職活動は、応募企業の情報収集、応募書類の作成、面接の日程調整など、やることが多いので、時間管理と体調管理が大切になってきます。私のように精神障害を抱え、再発の不安を感じる方は、決してひとりで転職活動をしないで、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーと主治医の支援の元、活動して欲しいと思います。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーは、やることが多い転職活動において、いまやるべきこと、考えるべきことなど、優先順位の高いことから助言してくれるので、私はとても頼りになりました。主治医には心身の状態を診てもらい、転職活動に関してはキャリアアドバイザーに相談、と私は棲み分けしていました。自分の体に無理をしないで、キャリアアドバイザーと一緒にいい転職活動をしてくださいね。

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