私はdodaチャレンジには2回、転職活動を支援していただきました。
もともと学生のころから疲れや季節の変化で体調を崩しやすいタイプでしたが、社会人生活を始めると、仕事の忙しさやストレスで眠れなくなるなど、たびたび心身のバランスを崩すようになりました。クリニックに通院もしていましたが、体調を崩しては転職を繰り返し、入院するケースも数回ありました。うつ病の症状から、双極性障害の診断となったのもこの頃で、当時はストレスの解消法もわからなかったです。
主治医から就労NGが出て休職していたころ、デイケアの就労準備コースに通所するようになりました。そこで認知行動療法やストレスケア、アサーションなどを通じて自己理解を深めながら、社会復帰を目指していました。それまでの私は自分の感情やストレス状態を自分自身で分からず、いつも限界まで無理をしてしまう悪循環を繰り返していました。8ヶ月間のデイケアでの学びから、症状が悪化する傾向と対処方法が分かり、少しずつ仕事への意欲も出てきました。
再発の不安から希望した短時間勤務での転職
主治医とも相談の上、週20時間(1日5時間×4日)の短時間勤務を条件に転職活動を始めました。そのときdodaチャレンジに登録しました。30代後半の頃です。その頃はまだコロナ禍前で、キャリアアドバイザーと対面で面談したのですが、物腰が柔らかく落ち着いた方で、安心して自分自身のことを話すことができました。過去の話に遡ったとき、私は涙を流しながらお話したことを覚えています。
意外なアドバイスで、気づかされた大切なこと
私が、キャリアアドバイザーにお伝えした希望条件は、時短勤務であること、通勤時間はなるべく短いことの2点でした。そのとき強く印象に残っているのが、「2つの条件だけではなく、Hさんは、仕事にやりがいを持って取り組む方ですので、これまでの経験が活きる職場を探しましょう!」というキャリアアドバイザーの言葉です。その一言で、早く就職したいという気持ちでいっぱいで社会復帰を焦っていたことに気づかされました。目先の条件だけでなく、将来のキャリアまで見据えて転職しようと、冷静になりましたね。
転職して充実した日々。しかし、新型コロナウイルス蔓延で心身が不安定に。
1回目の転職先はマスコミ業界で、職員の勤怠管理や契約書管理などの事務アシスタントの仕事でした。マスコミで仕事をするとは、想像もしていなかったのですが、業界を知ることができて大変面白かったです。しかし、入社して1年半くらい経ったとき、新型コロナウイルスが世界に蔓延し、社会情勢が一変しました。はたらき方は、在宅勤務と週2日出勤の生活となり、私は徐々にストレスを感じるようになっていました。そして社会情勢への不安、はたらき方の変化のほかに、もう一つ家庭の状況の変化も加わりました。愛犬の介護が始まったのです。その介護で私は睡眠不足となり、体力をかなり消耗していました。