双極性障害/20代/研究開発職への就職ストーリー

双極性障害の方の就職体験談双極性障害の方の就職体験談

大学3年で双極性障害を発症。就職活動は障害者採用枠でと決断し、第一志望の研究職に内定

T.K.さん 20代 双極性障害(福岡)

就職活動期間
3ヶ月
現職
メーカー 研究開発職

大学3年生で発症した双極性障害

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子どもの頃から、工作や絵を描くことが好きで、中学卒業後は高専に進学し、大学は3年次で編入、土木工学を専攻しました。オープンキャンパスで先生方のお話が楽しく、とても印象が良かったからです。編入学するとともに、親元を離れ、福岡で初めての一人暮らしも始まりました。慣れないことばかりで大変でしたが、勉強は楽しかったですね。

しかし、入学して1年経った大学4年生の春、体調に異変を感じました。朝、起き上がれなくなったんです。憂鬱な気分で、何をするにも手がつかず、大学に通うこともできなくなりました。近くの心療内科を受診したところ、うつ状態と診断されました。大学を半年休学し、処方された薬の服用で徐々に少し状態が良くなったので復学したのですが、また体調を崩してのちに診断は双極性障害と変更になり、復学と休学を繰り返す中での就活となりました。

大学の編入と一人暮らしが気づかぬストレスに

思い返すと、私は、中学生くらいから、冬になるとうつ状態で気持ちが塞ぐような感じがありました。それでも、頑張って学校には登校していました。それが、大学の編入と一人暮らしという、2つの環境の変化で心身が疲れてしまったのかもれません。特に大学の編入では、周りの友達はすでに関係性ができあがっていて、馴染むのに時間がかかりました。幸い、私は学友には恵まれたのですが、それでも、学業の負担もあって心のどこかでストレスを感じていたのかもしれません。

就労移行支援事業所の通所で回復傾向へ

大学4年生ともなると、就職活動が始まる時期です。休学していたとはいえ、就職活動についてはとても気になりました。ただ、また状態が悪化しても良くないと思い、大学を1年留年することにしました。

2回目の大学4年生の春、インターネットで就活の情報収集し、障害者のための就労を支援する就労移行支援事業所の存在を知りました。さっそく事業所に連絡をして、見学をさせてもらうことにしました。話を聞いてみると、事業所では、対処療法について学んだり、社会で求められるビジネスマナーも身に着けられるというので、無理のない範囲で通所してみようと思いました。

最初は体調もよくない状態でしたが、週3回の通所で少しずつ自分の病気の理解が進み、対処の仕方が分かってきました。そして、通所しない日は通学と休暇をあわせてのんびりと過ごすうちに、体調も戻ってきました。そこで、就労移行支援事業所の通所を継続しながら、就活を始めました。

障害者採用枠という就活方法を知る

就労移行支援事業所に通所している間に、障害者の就職活動に関する情報について、時間をかけてゆっくり調べることができました。私は、卒業後の就職にとても不安を感じていたので、どのような働き方があるのか、どのような会社に就職できるのかなど、情報収集する時間が確保できたので、今にして思うと焦って就職せず、留年して良かったと思っています。

調べていくうちに、一般採用枠と障害者採用枠があることを知りました。双極性障害の治療は今後も続くので、障害者採用枠の方が安心してはたらけると考え、障害者採用枠で就職しようと決めました。そのために、障害者手帳を取得し、障害者の就職支援に強いエージェントを探しました。ネットで調べて、評判が良かったdodaチャレンジに登録しました。

周りの学生と比較せず、dodaチャレンジで自分らしい就活を

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私が就活を始める少し前から、大学内では企業説明会や就活セミナーが開催され、4年生全体が就活の雰囲気でした。他の学生の就活の様子も気にはなりましたが、私は、障害者採用枠で就活をすると決めていたので、周りに気をとられないようにしました。とはいえ、面接に進んだ、内定をもらったなど、そんな話を聞くと、「やばい!」と感じることもありましたが、他の学生と自分を比較しないように心掛けました。そして「自分にはキャリアアドバイザーがついているから大丈夫!」と落ち着かせていました。

障害者採用枠で、第一希望の研究職で就職が決まった!

就活で実際に活動した期間は、3ヶ月ほどでした。キャリアアドバイザーとオンラインで面談してから、エントリーシートの添削、志望動機の書き方のアドバイス、面接の練習をしてもらいました。特に、志望動機の作成に私は苦労したのですが、キャリアアドバイザーが質問形式で私に問いかけ、私が答える、といったやり方で進めくれたおかげで、頭の中にぼんやりとある考えや思いが整理されて、志望動機にまとめることができました。また、面接練習も何度もしてくださり、どんな質問にも答えることができる自信がついたので、本番の面接も安心して臨むことができました。

dodaチャレンジから希望業界の企業を3社紹介いただき、その3社すべてにエントリーをしました。そのうち面接に進んだ会社は2社で、内定を頂いたのが現職の会社です。第一希望の会社でしたし、大学で学んだ土木工学の知識を活かせる研究職だったので、とても嬉しかったですね。

就活前には想像もできなかった、今の働き方

入社して1年目ですが、仕事はとても楽しいです。好きな実験や試験に関われて、やりがいを感じています。上司は、業務終了時に、翌日の業務内容を共有してくれるので、私も安心して仕事に取りかかれますし、残業もほとんどないので、オフの時間も充実しています。今は会社の寮に一人暮らしをしているのですが、定期的に通院を継続しながら、最近では、ジムでランニングをしたりして、体を動かすことがいい気分転換になっています。
仕事では、将来的には、新商品の建材や素材の開発などやってみたいと思っています。大学を休学していた時には想像もしていなかった働き方、私なりの充実した働き方ができて、今とても満足しています。

双極性障害の方からのメッセージ双極性障害の方からのメッセージ

メッセージ

障害者採用枠での就活は、大学のキャリアセンターでは具体的なアドバイスはないし、一般の就職サイトでも情報収集が難しかったです。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーは、障害者の就活支援実績が豊富なので、私のどんな質問にも、どんな不安にも答えてくれました。だから私も、周りの学生の状況に惑わされることなく、私らしい就活ができました。
少しでも障害者採用枠での就活に興味を持っている方は、まず登録して、話を聞いてみるだけでも良いと思います。自分は障害者採用枠が向いているのか、一般採用枠なのか、見極めることもできると思います。一人で悩まないで、相談してみてください。

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