大学では法律学を専攻し、卒業後は国家公務員になりました。そして、仕事を始め4年経った頃、選抜試験を受験して念願の中央省庁へ異動しました。しかし、異動先は連日残業で寝る間もなく、だんだんと心身のバランスを崩し、うつ病を発症してしまいました。
中央省庁には5年ほど勤務しましたが、休職したり、部署異動したりして服薬しながら復職を試みたものの、体調が戻ることはなく退職することにしました。その後は、民間企業ではたらく経験を積みたかったこともあり、数ヶ月の休養後、派遣社員として数社経験しました。また、仕事と並行して英語の学校に通ったり、職業訓練校で簿記の資格を取得するなど、管理部門の事務職としてのスキルアップにも努めました。
もう一度正社員としてはたらくも、うつ病から双極性障害へ
30代後半で、税理士法人の事務職に正社員として転職しました。安定してはたらくことを目指していたのですが、その事務所は、専門職の方と一般事務で格差がある職場で、職員同士の関係性もあまり良くない環境でした。中には高圧的な上司もいたため、それまで落ち着いていた体調が再び悪化してしまいました。クリニックでは双極性障害と診断され、40代に差し掛かるタイミングで転職することにしました。
その後も一般枠で転職し、最初は問題なかったものの、会社の合併や、会計システムの変更などの大きな案件が重なり、自分では調整できないほどの業務量を抱えることとなりました。そして残業が増え、再び休職に至りました。障害者手帳を取得し、この時から障害者雇用枠ではたらくことを考え始めました。
一度目の転職活動は途中で休止。体調最優先での活動再開
dodaチャレンジに登録し、復職しようか、障害者雇用枠で転職しようかと迷いながら、キャリアアドバイザーからいくつか企業も紹介してもらいました。しかし私の住む地域から通える範囲の求人が少なく、なかなか条件が合いませんでした。
このため、いったん復職して今後もこの仕事を続けるか、転職を考えるか様子を見ようと思いましたが、復職後の配属先変更により、慣れない業務と長時間通勤によるストレスが極限となり再度休職することとなりました。2回目の休職では、最終的に主治医からの復職許可がおりなかったため、退職することになりました。
2回の休職期間を経て、障害への理解が深まり、条件面だけでなく障害配慮を優先しようと、改めて障害者雇用枠での転職活動を再開することにしました。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーに再開の連絡したところ、とてもあたたかく迎えてくださって、ほっとしたことを今でも覚えています。