双極性障害/40代/事務職への転職ストーリー

双極性障害の方の転職体験談双極性障害の方の転職体験談

40代で、一般枠から障害者採用枠にキャリアチェンジ。障害配慮と将来の安心を優先に

K.N.さん 40代 双極性障害(滋賀)

転職活動期間
4ヶ月
前職
メーカー 経理
現職
医療機関 事務

20代でうつ病を発症。その後は派遣社員としてはたらく

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大学では法律学を専攻し、卒業後は国家公務員になりました。そして、仕事を始め4年経った頃、選抜試験を受験して念願の中央省庁へ異動しました。しかし、異動先は連日残業で寝る間もなく、だんだんと心身のバランスを崩し、うつ病を発症してしまいました。

中央省庁には5年ほど勤務しましたが、休職したり、部署異動したりして服薬しながら復職を試みたものの、体調が戻ることはなく退職することにしました。その後は、民間企業ではたらく経験を積みたかったこともあり、数ヶ月の休養後、派遣社員として数社経験しました。また、仕事と並行して英語の学校に通ったり、職業訓練校で簿記の資格を取得するなど、管理部門の事務職としてのスキルアップにも努めました。

もう一度正社員としてはたらくも、うつ病から双極性障害へ

30代後半で、税理士法人の事務職に正社員として転職しました。安定してはたらくことを目指していたのですが、その事務所は、専門職の方と一般事務で格差がある職場で、職員同士の関係性もあまり良くない環境でした。中には高圧的な上司もいたため、それまで落ち着いていた体調が再び悪化してしまいました。クリニックでは双極性障害と診断され、40代に差し掛かるタイミングで転職することにしました。

その後も一般枠で転職し、最初は問題なかったものの、会社の合併や、会計システムの変更などの大きな案件が重なり、自分では調整できないほどの業務量を抱えることとなりました。そして残業が増え、再び休職に至りました。障害者手帳を取得し、この時から障害者雇用枠ではたらくことを考え始めました。

一度目の転職活動は途中で休止。体調最優先での活動再開

dodaチャレンジに登録し、復職しようか、障害者雇用枠で転職しようかと迷いながら、キャリアアドバイザーからいくつか企業も紹介してもらいました。しかし私の住む地域から通える範囲の求人が少なく、なかなか条件が合いませんでした。

このため、いったん復職して今後もこの仕事を続けるか、転職を考えるか様子を見ようと思いましたが、復職後の配属先変更により、慣れない業務と長時間通勤によるストレスが極限となり再度休職することとなりました。2回目の休職では、最終的に主治医からの復職許可がおりなかったため、退職することになりました。

2回の休職期間を経て、障害への理解が深まり、条件面だけでなく障害配慮を優先しようと、改めて障害者雇用枠での転職活動を再開することにしました。dodaチャレンジのキャリアアドバイザーに再開の連絡したところ、とてもあたたかく迎えてくださって、ほっとしたことを今でも覚えています。

志望動機の添削や模擬面接など何でも相談できたキャリアアドバイザー

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振り返ってみると、仕事の忙しさ、仕事量が自分で調整できる範囲をこえると症状が悪化し、バランスが保てなくなる傾向があると思いました。一度目の転職活動のときは、年齢のこともあって正社員や収入にこだわったりしましたが、キャリアアドバイザーのアドバイスをいただき、自分の障害への理解が深まってからは、希望する給与水準を見直し、かわりに業務に慣れるまで時短勤務でスタートできる求人を希望しました。また通勤1時間以内もしくは在宅勤務ができることも希望しました。紹介数が少なくなるのではないかと不安でしたが、キャリアアドバイザーから10社ほど紹介いただきました。

そのうち3社が面接に進み、面接対策に、想定質問とその回答内容や志望動機など一緒に考えてくれました。私は、頭の中で考えるよりも、紙やパソコンで文章を書きながら整理しまとめていくタイプなので、私が書いたものを添削してもらったりしました。プロの視点から添削してもらえるので、心強く感じました。面接対策用に作ったQ&Aで模擬面接もしました。自分を客観視する練習になったので、本番の面接でも落ち着いて対応できたと思います。

最終的な入社への決め手は、将来性

現在勤める職場は、面接が1回でした。一度にお会いする面接官は5人で、とても緊張しましたが、雰囲気が穏やかで和やかに話してくれたので、緊張もすぐにほぐれました。仕事内容の説明も丁寧にしてもらえました。病院での総務なので、専門知識が身につき、社会の役に立てる実感が得られそうな仕事だと、とても興味を持ちました。

並行して、他にも選考がすすんでいる企業もあったので、内定をいただいたあとに少し判断に迷いました。どう決断したらよいか戸惑っていると、キャリアアドバイザーが今後の給与の見通しや仕事のビジョンの提示してくれ、キャリアの将来をも見据えた決断をすると良いと助言してくれました。最終的に、長く安心してはたらけると感じ、納得して現職を選びました。キャリアアドバイザーが私の話を丁寧に聞いてくれたことで、考えが整理され、入社決意ができたのだと思います。

キャリアアドバイザーとの出会いで人生が転換

現在私は、病院の総務部門で、会議の議事録や資料の作成などの業務を行っており、医学的な専門用語なども多く、やりがいがあります。今後は、医療分野の専門知識や専門用語を学んだり、業務マニュアルの作成とツール等を整備して、部署の方たちが仕事しやすい環境がつくれたらと思っています。

この職場に決めて本当に良かったと思います。国家公務員としての経歴も、結果的に今の職務内容にも活かせていると感じますし、落ち着いた心持ちで仕事ができているので、私にとってはこの選択が正解だったようです。職場周辺には、休憩時間の散歩にちょうど良い環境もあり、転職して心身ともに健康的な生活が送れています。

双極性障害の方からのメッセージ双極性障害の方からのメッセージ

メッセージ

私のように、うつ病や双極性障害など精神障害のある方は、物事を悪い方に考えてしまったり、一人で考えているうちに迷路に入り込んでしまうことはありませんか?私が答えを出せず、迷子になってしまったときに導いてくれたのが、dodaチャレンジのキャリアアドバイザーでした。話をしっかり聴いてくれて、私の目線をちょっと変えてくれたり、新しい視点に気づかせてくれたりしました。私は、キャリアアドバイザーのおかげで新しい人生がひらけました。キャリアに悩んでいる人がいたら、ぜひ相談してみてください。

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