ASD(自閉スペクトラム症)/30代/Webデザイナーの転職ストーリー

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障害の自己理解を深め、諦めかけていた「会社員」へ再出発。フル在宅勤務で夢を実現

K.H.さん 30代 ASD(自閉スペクトラム症)

転職活動期間
2ヶ月
前職
フリーのWebデザイナー
現職
不動産会社 Webデザイナー

ASD(自閉スペクトラム症)と診断された30代

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私が、発達障害の可能性を考えて、病院を受診したのは、30代になってからです。当時、私は、クラウドソーシングを活用しWebデザイナーとしてフリーで仕事をしていました。徐々に仕事も増えていき、忙しくなったタイミングで、同居していた母が、私の体調に波があることに気づき、受診を勧めてきました。今思えば、フリーなので、相手企業と直接コミュニケーションを行わなければならないことも、ストレスだったのかもしれません。私自身も、体調が良くないと思っていたのと、そして以前、会社勤めをしたときに感じていた周りの上司や同僚との違和感もあったので、病院に行ってみることにしました。

最初に受診した心療内科では診断がつきませんでしたが、その後、別の発達障害専門のクリニックでASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。そのとき、ほっとした気持ちになったことを覚えています。これまでうまくいかなかった原因が分かったからです。

演奏家からWebデザイナーへキャリアチェンジ

現在、私はWebデザイナーですが、その前は、音楽関係の仕事をしていました。音大で鍵盤楽器を専攻し、卒業後は、5年間、演奏家として活動しました。コンサートホールの運営管理の仕事にも就きました。その後、将来のことを考え、昔から音楽と同じくらい好きな分野だったWebデザインを学んで、キャリアチェンジをすることにしました。自分なりに音楽の世界はやり切った実感もあったことから、仕事と並行しながら、Webデザインを学ぶためスクールに通いはじめました。

8ヶ月間通学したスクールで身に着けたスキルで、私はWeb制作会社に転職しました。しかし、入社してすぐ、周りの社員とどのようにコミュニケーションをとったら良いのかわからず戸惑い、悩んでしまいました。また忙しい職場で毎日遅くまで残業が続き、心身が疲れ切ってしまいました。私は、「自分には会社勤めは合わないのかもしれない」と判断し、4ヶ月で退職しフリーランスとしてはたらくことにしたんです。

ASD(自閉スペクトラム症)の特性理解と対処方法を学び、再出発

フリーで仕事を始めて2年ほど経った頃、ASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。診断を受けたことで、今まで周りとのコミュニケーションが難しいと感じていた原因が障害によるものであった事、また障害の特性への対処方法を理解でき、少しずつ自信を回復し、もう一度、会社員としてはたらいてみたいと考えるようになりました。そして、障害者雇用枠で転職活動をするためにdodaチャレンジに登録しました。

人付き合いが苦手な私でも、安心して話せるキャリアアドバイザー

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私は、人付き合いが苦手な方なので、初対面の方と話すときはとても緊張してしまいますが、キャリアアドバイザーは物腰が柔らかく、安心感があり話しやすかったのが良かったです。私の話をじっくり丁寧に聴いてくれて、自分では気づかない私の強みや長所を引き出してくれる方でした。自分一人では自己分析が進まなかったので、心から感謝しています。何よりも、自分の強みが分かって、自信がつきました。

私が、キャリアアドバイザーにお伝えした求人の希望条件は、3つでした。1つ目はWebデザインの仕事であること、2つ目は受託会社ではなく、事業会社であること、3つ目は正社員採用です。これはあくまで希望であって、条件を緩和することも可能だと伝えました。

第一希望の企業に内定!プロとして的確に導いてくれた面接対策

キャリアアドバイザーから紹介された企業は5社で、面接に進んだ企業は1社でした。その企業が現職の会社で、第一希望でした。面接に自信がなかったので、キャリアアドバイザーに面接対策をお願いしたのですが、声の出し方や話し方、話すときの癖など客観的に見て、プロとして具体的に指導してくれました。ありとあらゆる想定質問に対して、その答え方についても一緒に考えてくれましたし心強かったです。自分でも毎日練習し、しっかり対策したおかげで、面接本番も落ち着いて対応することができ、無事に内定をいただけたのだと思います。

フル在宅勤務ではたらく大手企業のWebデザイナー。入社後、正社員登用へ

入社して1年ですが、「この環境は、自分にものすごく合っている!」と感じますね。在宅で仕事をしていますが、社員同士の関係もとても良く、居心地がいいです。分からないことはチャットで気軽に質問や相談することができるので、業務で困ることもありません。

仕事では、つねにプラスアルファを意識した成果を目指しています。指示されたことだけをやるのではなく、ユーザーにとって使いやすいデザインを考えたり、自分なりの工夫を心がけたり、そういった私の仕事ぶりを上司も評価してくれています。入社当初は契約社員でしたが、正社員登用制度で正社員にもなりました。今後は、外部のデザイナーをディレクションしてプロジェクトを動かすことも取り組んで行きたいです。人付き合いが苦手な私にとっては苦手分野への挑戦ですが、今の会社であれば、やれるんじゃないかと思っています。

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メッセージ

自分の特性を理解してもらえる会社はあります。だから、本当はこんな仕事をしたい、本当はこんな会社ではたらきたいなど、やりたいことがあったら諦めないでチャレンジしてみてください。かつての私がそうで、会社勤めを4ヶ月で諦め、フリーでも体調を崩し、挫折感でいっぱいでした。しかし、発達障害と診断されてから、自分の特性と対処方法を理解できたことで、また社会の一員としてはたらく希望を持つことができました。そして、dodaチャレンジは、その希望をかなえてくれました。はたらき方で困り事があれば、dodaチャレンジに相談してみてください!

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