私は、40代で脳梗塞になり、その後遺症として高次脳機能障害認定を受けました。具体的には、左上肢下肢麻痺、言語障害、左耳の難聴、注意障害、記憶障害などが残りました。罹患後、リハビリテーションと職業訓練にかけた期間は2年以上になります。
その後、就労移行支援事業所を通じて介護事業所に再就職しました。週4日、最初は1日2時間の勤務から少しずつ時間を延ばし、5時間勤務できるまでになりました。総務部に配属された私の仕事内容は、経費精算のための領収書に「済」のハンコを押すことと数字を入力する作業の2つ。この単調な日々を続けているうちに、仕事ができる喜びが少しずつ苦痛に変わってきてしまいました。
仕事に求めたのは、以前のようなやりがいと達成感
脳梗塞に罹患する前の私は、会計事務所で10年以上仕事をしていました。企業経営に関わり、財務会計のプロフェッショナルとして誇りを持っていました。突然の脳梗塞で、すべてが一変し、その後社会復帰できたとはいえ、済印を押す単調な仕事にやりがいや達成感を味わうことはありませんでした。
もちろん、介護事業所の上司や周りの方々は、私の障害の状態を理解してくれ、感謝しています。しかし、短時間勤務で安定就労ができるようになると、このまま終わりたくない、単調な今の仕事より、もっと達成感のある仕事をしたいという気持ちがどんどんと膨らんできました。介護事業所ではたらくようになって1年半、「障害者」「就労」のキーワードでネット検索し、最上位に表示されたのが、dodaチャレンジでした。
自分の気持ちを理解してもらえた安心感
初回のdodaチャレンジのキャリアアドバイザーと面談で、私はありのままの気持ちを伝えました。キャリアアドバイザーはとても優しい口調で話してくれ、障害内容、これまでのキャリアについて丁寧に聴いてくれました。さすが障害者の転職支援のプロだと信頼できたのと、自分を受け入れ理解してもらえたという安心感があったのを覚えています。