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女性のモヤモヤを解消する100問100答

#055

2020.4.27

Q.黙々と仕事をこなしているけど、
このままでいいのかな?
自分らしい働き方が分からなくて不安になる

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仕事をまじめにこなすだけじゃダメ?
主体的に働かなきゃいけないのかな?

自分らしい働き方について、考えないといけないような気になっているだけなのかも?

仕事はきちんとこなすけど、自分の意見を積極的に主張するわけではない。今のままでいいのか、もっと主体的に働くべきなのか。「自分らしい働き方」っていったいなんだろう…?

そんなモヤモヤに対して、働きやすい社会づくりの実現を目指す「一般社団法人at Will Work」の代表理事・藤本あゆみさんにお話を伺いました。

藤本あゆみ

働き方と聞くと、リモートワークなどの手法をイメージされる方が多いようです。私はむしろ、個々の仕事に対する考え方や哲学を含めたスタイルのことだと思います。

ですから、「与えられた仕事=自分らしくない」という考えも、私にはしっくりきていません。与えられた仕事をこなすことは、自分がやるべきことの一つ。その上で、仕事をどう良くしていこうか考えることがその人らしさではないでしょうか

本来は自分がよりよく生きるための手段であるはずの「自分らしい働き方」が、目的になってしまっていると藤本さんは指摘します。

藤本あゆみ

周りの意見に流されて、誰もが自分らしい働き方について考えないといけないような気になっているのだと思います。メディアでも働き方やその解決方法について取り上げられることがありますが、これからは「自分らしく働くことがなぜ大事なのか」を考える段階に来ているのではないでしょうか

「そうなんだ」で、いったん区切りをつけよう

SNSの普及も“自分らしさ”を意識するきっかけとなっているようです。イキイキと働く友人たちの姿を目にする機会が増えたことにより、自分と比べてひけめを感じてしまうこともあるものです。

藤本あゆみ

SNSは、キラキラした友人たちが顕在化しやすい場所ですからね。見ないほうがいいのかもしれないけど、これだけ世の中に浸透していると完全にシャットアウトすることは難しい。私もSNSを遮断できるほど意志が強くありません。

友人たちの活躍を目の当たりにして焦りを感じたときは、「そうなんだ」と口に出して気持ちに区切りをつけることをオススメします。「そうなんだ。でも…」と続けずに、終わらせる。いったん忘れて、目の前の仕事に集中してみてほしいです

イメージとしては、投げられたボールを受け止めて、その場で落とす感じとのこと。ボールをどうにかしようと考えずに「そんなボールもあったよね」と思うくらいでいいそうです。

自分の仕事の価値は自分で決められる

目に見える活躍にばかりスポットが当てられると、与えられた仕事は地味なように感じられてしまうことも。しかし、「すべての仕事には意味がある」と藤本さんはいいます。

藤本あゆみ

私は、仕事は一人ではなく、チームで成り立っているものだと考えます。例えば私は企画を立てることはできるものの、それをプロダクトシートに落としこむことが苦手。一方で、書類を作ったり、仕事を管理したりすることが得意な人もいますよね。チームで動いているのだから、それぞれの仕事に地味も派手もない。それに、自分の仕事の価値は自分で決められますから

チームの一人ひとりが大切な役割を担っている。だから、「与えられた仕事=受け身だから地味」「意見を主張するような仕事=主体的で華がある」という枠組みで仕事の価値を決める必要はない、ということです。また、仕事に対する考え方に続いて、取り組み方にもヒントが。

藤本あゆみ

職種に関係なく、「どうしたら自分や周りの人たちが気持ちよく働けるか?」を考えながら働くことはとても大切です。例えば事務作業でもプロセスを見直してみたり、改善ポイントを見つけたり、できることはいくらでもありますよね。それはクリエイティビティを発揮できるし、その人らしい働き方にもつながると思います

つまり、取り組み方によっては、与えられた仕事でも自分らしさを実現できるということ。「自分らしい働き方」は必死になって見つけるものというよりは、意外とすぐそばにあるものなのかもしれません。

自分の半径5メートルより外の世界を知ろう

「仕事への向き合い方を変えることにより、『自分らしい働き方』を実現できる」と分かったものの、これまで培ってきた仕事観を変えるのは、なかなか難しいもの。藤本さんは年齢を重ねたり、転職先で多様性のある環境に触れたりしたことで、考え方や価値観が養われたといいます。一方で、大きく環境を変えられない場合でもできることはあるそうです。

藤本あゆみ

旅行でもいいし、海外のニュースやドラマを見るだけでもいいですよ。ドラマのような作られた世界であっても、自分の半径5メートル以内の世界とは違うものを見に行くことが大事です。そのときに、「英語の勉強をしなきゃ」とか、「価値観を広げなきゃ」と気負う必要はありません。「こういう価値観もある」と知るだけでも全然違うと思います

自分の周辺の世界しか知らないと、狭い価値観にとらわれてしまいがち。多様な価値観を知ることにより、「自分は自分」と線引きができるようになるのかもしれません。

まとめ

自分らしい働き方が分からなくて不安になる人は…

自分の仕事の価値は自分で決められる

心が揺らいだときは「そうなんだ」と言って一区切りをつける

自分の半径5メートルより外の世界を見よう

答えの出ない問いにモヤモヤを抱えるくらいなら、「そうなんだ」を活用していったん忘れてしまうことも方法の一つです。自分を追い込まないようにしながら、違う世界に触れたり、目の前の仕事に向き合ってみたり…。さまざまなアプローチを試しているうちに、自然と「自分らしさ」が身についているのかもしれません。

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Profile

識者プロフィール

藤本あゆみ/顔写真

藤本あゆみ/エッセイスト
「一般社団法人at Will Work」の代表理事。企業を支援する「Plug and Play Japan」で正社員としても働く。at Will Workで働き方に関するカンファレンスを行う一方で、Plug and Play Japanでマーケティング/PRを担当する。
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