発達障害/30代男性/事務職の転職ストーリー

発達障害の方の転職体験談発達障害の方の転職体験談

入社するときの入り口が違うだけ、職場で違いはありません。

Y.Y.さん 30代 発達障害 精神(3級)

転職活動期間
2ヶ月
転職回数
2回
前職
事務職
現職
事務職(教材開発等)

ようやく自分の人生が始まった

今の職場では、自分の得意な仕事ができ、周りの方からの刺激も多く、本当に居心地が良いです。30代半ばを超えて、ようやく自分の人生が始まったと実感しています。
私は、典型的な発達障害の特性を持つと思うのですが、13歳頃から診断を受けた33歳頃まで、自分の人生に対して、「何かが違う」と違和感がありました。ですので、発達障害と診断されたとき、「やはり」という納得感がありました。そして、障害をオープンにして採用された職場で、自分らしい働き方ができているという実感があります。

1回目は「グレー」、10年後に診断された発達障害

実は、私は人生で2回、診断を受けています。1回目は大学卒業後、IT企業に入社した年の冬です。
発達障害に関する新聞記事を読んだ母が、私の様子と重なると感じ、受診を勧めてくれました。
診断の結果は「グレー」でした。担当の臨床心理士からは「気にすることはない」とのことで、私もその言葉通り受け止めました。しかし、仕事の年数が経ち、30歳になる頃には、2人の後輩に昇進を抜かされていました。その時、その仕事における自分の限界を感じ、転職に踏み切りました。

最初の会社の実務経験や、初めての転職活動を通じて、自分は学生の頃から、人に関すること、特に教育に関心が深いことが分かってきました。そこで、IT業界ではなく、社会人教育を行う研修会社に転職しました。その会社で2年半程働いた頃、社長から、「君はアスペルガー症候群ではないか?」と指摘されました。社長はコーチングやカウンセリングの専門家で、発達障害の基礎知識があったので、2年半程一緒に過ごした私の様子から、そう思ったようです。
その時すでに1回目の診断から10年が経過していましたが、もう一度検査を受けることにしました。その頃には発達障害に対する世の中の理解も進んでおり、2回目の診断結果を元に、33歳で障害者手帳を取得しました。また、社長が高齢を理由に、近いうちに会社を清算するとのことだったので、私も1年半かけて自己分析やキャリアの棚卸しを行い、来るべき2回目の転職活動に備えました。

dodaチャレンジのきめ細やかな支援体制

自己分析の結果、やはり私は社会人教育の仕事が好きであること、そして幼い頃から作文等、読み書きに関連したことが得意で、結果を出せた仕事も物を書く仕事が多かったことから、教材を開発する仕事を希望しました。方向性を定め、障害者専門のエージェントに4社登録し、転職活動を始めました。そのうちの1社がdodaチャレンジです。

求人票の質の高さ、支援のきめ細やかさなど、群を抜いてdodaチャレンジは良かったです。担当のアドバイザーの方は大変親身になって下さり、面接対策でも大変力になってくれました。
私が第一志望にした会社(現職)は、障害者採用枠も一般採用枠も隔てなく、面接ではとにかく人物面の深堀りをするとアドバイザーの方から聞いていたので、念入りに準備をしました。

じっくり時間をかけて行った自己分析が功を奏し、5回の面接を経て、入社を許されました。現在、希望通り、研修の教材開発や、コンテンツ作成に関連した仕事をしています。

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メッセージ

私のように、社会人になってから、仕事の経験を通じて自分を知り、加えて発達障害の知識を学ぶことで、自己省察がつながり、自分の特性や人生に腑落ちする、という方も多いのではないでしょうか。
ただ、診断や就職にあたって、「障害」という言葉のハードルが高いと感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、私が障害者採用枠で入社してもうすぐ1年になりますが、職場において、障害のある社員と一般の社員とで違いを感じたことはありません。
入社するときの入り口が違うだけで、仕事においては、職場の一員として何ら変わりはありません。障害をオープンにして転職して思うことは、「これでようやく自分の人生を始めることができた」ということです。

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