うつ病・LGBTQ当事者/30代/人事への転職ストーリー

うつ病/LGBTQ当事者の方の転職体験談うつ病/LGBTQ当事者の方の転職体験談

就労移行支援事業所「ミラトレ」に10ヶ月の通所後、dodaチャレンジに登録。転職活動1ヶ月で希望の外資系企業へ

Y.M.さん 30代 うつ病(精神障害)/LGBTQ当事者

就職活動期間
1ヶ月(dodaチャレンジでの活動期間)
前職
メーカー 物流事務
現職
外資系IT企業 人事

交通事故からの自宅療養、うつ病を発症するまで

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私がうつ病を発症したのは前職で勤務していた頃、交通事故に遭ったことが発端です。ある日の夕方、横断歩道を渡っていたところに自動車が衝突してきました。その車は、時速30キロほど出ていたようで、私は腰を強くひねり、神経痛と不眠の症状に悩まされました。その後も仕事をつづけましたが事故から2ヶ月後、無理がたたって休職し自宅療養することになりました。1年後に復職しましたが、事故に遭う前のようには仕事ができなくなっていました。それまで難なくできていた仕事に時間がかかったり、重い物を運ぶこともできなくなったり、効率よく仕事ができなくなってしまったんです。仕事が終わらないので残業が増え、そして体調は悪化、さらに仕事にも支障が出るという悪循環です。復職後2ヶ月で心身の不調が出て、母が心配して病院に一緒に行ったところ、うつ病と診断されました。

会社は1年の休職後に退職、その後も自宅療養していました。しばらくして主治医から、そろそろ社会復帰しても良いのではないかと、自立支援センターや複数の就労移行支援事業所を紹介いただき、私は長期的なキャリアを身につけられる場所を探すことにしました。

就労移行支援事業所「ミラトレ」に通所してから社会復帰へ

インターネットで「障害 就労支援」などで検索したら、パーソルダイバースが運営する就労移行支援「ミラトレ」を見つけて、登録しました。お電話とメールをいただき、支援内容も面白そうだと思ったので、通所することにしました。ミラトレでは、毎日違うプログラムに参加します。また午前と午後も違う内容なので私は楽しく通所することができました。プログラム内容も魅力的で、特に印象に残っているのは、ビジネスマナー、生活スタイルを学ぶもの、ストレスに関する内容やメンタルケアなどで、復職への自信もつきました。そのほか、データ入力やイベント開催時のチラシ作りなどのプログラムでは実際の業務を想定しながら行うため、自分の得意なこと、苦手なことを発見する良い機会にもなりました。

ミラトレに無理なく週5日通所できたら復職しようと決め、10ヶ月後、実現することができました。転職活動をdodaチャレンジで支援してもらうことにしたのは、dodaチャレンジの運営会社がミラトレと同じパーソルダイバースだったからです。

dodaチャレンジ登録から1ヶ月で就職決定

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実際、登録してから1ヶ月で就職先が決まったので、とてもスムーズでした。キャリアアドバイザーは、話しやすく、何でも受け止めてくれる方でした。柔和な雰囲気で、分からないことや不安なことがあれば遠慮しないで話すことができました。私は、うつ病のほかにLGBTQ当事者であり、就職条件として、LGBTフレンドリーな会社であることをお伝えしました。キャリアアドバイザーは、私の希望条件に合う求人5社を紹介してくれて、私は、その中から外資系の現職に就職を決めました。選考過程では「ミラトレ」と連携して職業体験を入れてもらえるなど、この会社ならではの魅力もあったと思います。

会社に提示した要望は、「人と関わる仕事がしたい」、「過集中になりやすいのでいろいろな業務をやりたい」とはっきり伝えました。そして、配属されたのは人事部で、新卒採用業務を担当しています。採用業務は、母集団形成から選考業務など多岐にわたるものです。また、風通しが良く、提案しやすい風土であることも私には合っています。入社して間もなく、私は、新卒採用の母集団形成のために大学とのネットワーク作りがしたいと提案しました。その提案が通ったので、50校以上の学校にコンタクトをとり、10校で学内企業セミナーを実施、エントリー数も4~5倍になりました。その実績が評価され、アワード賞もいただきました。

ジェンダーレス、LGBTフレンドリーな会社

私は、中学生くらいから、ジェンダーに関して違和感があり、格好良いと思う対象は男性ではなく女性の先輩でした。中高時代はそこまで意識していませんでしたが、大学生になって、その違和感は強くなり、LGBTQ当事者のコミュニティに参加するようになりました。また、ジェンダー的役割にも違和感があったので、就職するなら男性女性問わず活躍できる職場にしようと考えていました。就職活動の面接で、LGBTQについての考えを会社に逆質問したり、LGBTQ当事者であることをオープンにして、自分に合った会社を探す努力をしました。新卒で入社したメーカーは、交通事故が起因となって生じたうつ病により退職せざるを得なくなりましたが、長く勤めるつもりでいました。

現職の会社はグローバル企業で、LGBTフレンドリーな会社です。私もグローバルコミュニティに参加し、海外支社に対しても自分自身のことを英語で発信するなど、心のバリケードをなくして、社内の人たちと関係構築ができています。障害のことも、LGBTQ当事者であることも、オープンにしてはたらくことができ、とても居心地が良いですね。

うつ病/LGBTQ当事者の方からのメッセージうつ病/LGBTQ当事者の方からのメッセージ

メッセージ

私のようにうつ病を発症した方が復職する場合は、ご自身の回復ペースに応じて、無理をしないことが大切だと思います。すぐに復職することに不安がある方は、無理して転職活動をするのではなく、就労移行支援に通所してからでも遅くはないと思います。私は「ミラトレ」のあるスタッフの方から、「Yさんは、外資系が合うかもね」と言われ、その一言が心に大きく響きました。結果的に今、私は外資系ではたらいているので、周りの人の意見も聞きつつ、自分の将来像を描いてから社会復帰できたことも大きなメリットでした。

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