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コラム・事例・インタビュー

連載5分で分かる!転職成功ノウハウ

職務経歴書の自己PRが思いつかない!
実績・経験がなく書くことがないときの作成ステップ(事例つき)

更新日:2023/1/30

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「特別な経験・実績がないから自己PRが思いつかない」は誤り

「特別な成功経験や目立った実績がないから自己PRが思いつかない・書くことがない」と考える人が多いですが、実はそれは思い込みです。なぜなら自己PRとは、仕事に対してどのように取り組んで、何を学んで、どう活かしてきたかを述べるものだからです。企業側も華々しい成功談や、特別な能力は求めていないため、失敗談や短所を自己PRに転換したり、未経験の職種の自己PRにこれまでの経験を使用したりすることも十分に可能です。

自己PRから企業が見ていること

企業が自己PRを見る目的は、以下の2点を見極めるためです。

  • 1. 自社で活躍できる人材かどうか
  • 2. 一緒に働きたいと思える人材かどうか

活躍できそうな人材を見極めるのはもちろんのこと、一緒に働きたいと思えるかどうかの見極めも企業は重視しています。なぜなら、個人として優秀であっても、組織の一員として働く以上、人柄や既存社員とうまくやれるか、など現状の組織体制とのバランスも判断材料になるためです。

上記の2点を見極めるために、企業は自己PRを通じて「人柄」や「熱意」を見ています。またほかにも、課題の設定・解決方法や、そのための行動・結果を見て、その人の「思考力」や「適応能力」をはかっている企業も多いです。特に業界や職種が未経験の場合は、これまでの経験で再現性のある思考や行動ができているかをもとに、活躍できそうか判断しています。

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「職務経歴書に書く自己PRが思いつかない」ときのステップ4つ

いざ自己PRを書こうとすると、なかなか思いつかないという方も多いでしょう。ここでは、職務経歴書に書く自己PRが思いつかないときのステップをご紹介します。

具体的には、以下の4ステップです。What(自分がしてきた仕事)、How(仕事の中でしてきた自分なりの工夫)、Why(なぜそれをやろうとしたか)の3つの観点で自分のこれまでを振り返ってみましょう。

・ステップ1:Whatをひたすら書き出してみる

まずは、What(自分がしてきた仕事)を書き出してみましょう。うまくいった仕事に限定する必要はありません。うまくいかなかった仕事も含めて、ささいなことでもいいので書き出してみましょう。

・ステップ2:HowとWhyを考える

次はHowとWhyを考えましょう。自己PRにおいて重要なのはWhatだけでなく、その成果を生むためにしてきた工夫(How)や理由(Why)について、具体的なエピソードを通じて伝えることです。HowとWhyが具体的に書かれていれば、しっかり自己認知できており、転職後の異なる環境・条件下でも再現可能な力を持つ人材だと評価してもらえます。逆に、華々しい成果や実績があったとしても、「なぜそれが実現できたかを理解していない」と判断されれば転職後の再現性に疑問を持たれてしまうでしょう。

具体的なエピソードをWhy、Howの視点で捉えると、内容が一気に充実します。「自己PRは思いついたけどうまく書けない」という人は、重点的にこのステップに取り組みましょう。

・ステップ3:共通する要素を抜き出す

エピソードが一通り出そろったら、次はその中から共通する要素を抜き出しましょう。例えば、「失敗はしたが、その反省を次に活かした経験」や、「チームで1つのプロジェクトを成功させた経験」などです。共通要素を見いだせれば、それが企業に自身を売り込むためのキャッチコピーになります。

・ステップ4:キャッチコピーをつける

最後にステップ3でまとめた共通要素に、あなたの強みや特長を的確に伝えられるキャッチコピーをつけましょう。「私はこんなビジネスパーソンです」と一言で説明できるフレーズが好ましいでしょう。一つひとつのエピソードが魅力的であったとしても、論点がバラバラであれば訴求力に欠けます。逆にキャッチコピーが固まれば、論点にブレが生じる心配はありません。

キャッチコピーが完成したら、あとはそれを具体的に示すエピソードで肉付けしていくだけです。キャッチコピーが固まっていれば、内容にも一貫性が生まれ、あなたのセールスポイントは格段に伝わりやすくなるでしょう。

上記の4ステップをふむことで、自分の中にある能力やスキルの整理ができます。自己PRが思いつかない、書くことがないという人であっても、その効果を実感できるはずです。

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「職務経歴書に書く自己PRが思いつかない」よくある事例

ここでは参考として、「職務経歴書に書く自己PRが思いつかない」状況になりやすい、よくある事例とその対処法をご紹介します。
HowやWhyで具体例を用いれば、どのケースでも説得力のある自己PRを作成できるはずです。

・ケース1 新卒入社して1年半。勤務期間が短く、経験が浅い

  • ・社会人経験が1年半
  • ・これまでの仕事は電話でのアポ取り(いわゆるテレアポ)のみ

いわゆる第二新卒と呼ばれる、社会人経験が浅いために、書けることが少ないケースです。しかし経験が浅くても、仕事の中で編み出してきた自分なりの工夫を、HowやWhyを用いて具体的に書いていけば、アピールにつながります。

例えば、単に「1日5件のアポ取りに成功したことがあります(What)」とだけ書くのではなく、「決裁者に取り次いでもらうため(Why)、決裁者が席にいることが多い朝8:30からと、夕方16:30からの各30分間で、重点的に電話しました(How)」というように、自らの経験に基づく具体例を用いましょう。「仮説を立てて顧客へのアプローチができる人なら、仕事内容が変わっても顧客のニーズを考えて先回りした提案ができるだろう」と評価してもらえる、説得力のある自己PRにつながります。

・ケース2 業務のほとんどが定型業務・ルーティンワーク

  • ・社会人経験5~10年
  • ・これまでの仕事は顧客の受注対応

社会人経験はそれなりにあるものの、ルーティンワークだったために仕事内容に幅がないと本人が思い込んでいるケースです。ここでは日々の定型業務をこなす中で得たスキルを、HowやWhyを用いて具体的に伝えることがポイントです。

そもそも決められた仕事を決められた時間内に遂行することは、重要な能力の一つです。一つひとつの仕事は「定型」だとしても、毎日一定のペースで仕事をしているわけではないでしょう。ルーティンワークを遂行するために個人の裁量の中で工夫していることを具体的に書くようにしましょう。例えば、自分の仕事が発生するタイミングを予測して手元の仕事量を調整したり、ルーティンワークを阻害する突発的な仕事が入りそうな場合は納期を交渉したりするなどの工夫は自己PRにつながります。

あるいは、定型業務をより効率化できるようにフォーマットやワークフローを改善したなどの「仕組みを変えた」経験からも、その人らしい工夫を伝えることができます。例えば、「入力ミスを防ぐため(Why)、システム部と連携して新たなフォーマットを作成した(How)」というように、付加価値の部分をHowやWhyで具体的に説明すれば、有効なアピールを作れるでしょう。

・ケース3 業界や会社が下降トレンドで業績を挙げられていない

  • ・社会人経験10~15年
  • ・会社の売り上げは低迷、自身の業績も上げられていない

会社の売り上げも個人の業績も年々下がっており、実績を数値として書けないケースです。このようなケースにおいては、苦しい中でも自分なりに上げた成果やほかの社員と比べての成果を具体的に伝えるといいでしょう。

例えば、「ニーズが生まれたときに受注が取れるよう(Why)、以前の取引先にも定期的にメールを送信していた(How)。それを評価してくれた顧客が、ほかの顧客を紹介してくれた」といった具体的なエピソードは、顧客からの信頼を勝ち得ていた証拠であり、定量的な実績とは別軸での大きなアピールになるでしょう。

定量的な実績は、たとえ良くないものであっても正直に伝えつつ、その業界・会社の背景と、客観的に認められる評価を、エピソードとともに職務経歴書で伝えましょう。

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職務経歴書に書く自己PRの選び方

自己PRの選び方のポイントは、以下の2つです。

  • ・応募先で活かせる能力を選ぶ
  • ・応募先の社風に適したものを選ぶ

どんなに素晴らしい自己PRであっても、応募先企業やポジションに適したものでなければ意味がありません。例えば、協調性を重視する企業に対して、「競争に強い」といったアピールをしても逆効果でしょう。応募先がどのような人材を欲しているかを知るためには、求人票の読み込みが必須です。求人票では仕事内容だけでなく、求められる能力や人柄も言及されていることが多いため、しっかりと確認しておきましょう。

特別な経験や実績がなくても魅力的な自己PRは書ける!

冒頭でも述べたとおり、「特別な成功経験や目立った実績がないから、自己PRが思いつかない」というのは、思い込みです。これまでの経歴を振り返り、自分自身の体験に基づいた具体例を用いながら構成を練っていけば、少なくとも「書くことがない」という状況にはならないはずです。

職務経歴書の自己PRを書く上で重要なのは、Whatだけでなく、その成果を生むためのWhyとHowを、具体的なエピソードを通じて伝えること。この点を意識して、あなたならではの自己PRを完成させてください。

また、dodaエージェントサービスを利用すれば、作成した自己PRや職務経歴書の添削を依頼できます。転職市場に精通した専門スタッフからの意見をもとに、最大限に自分をアピールできる自己PRを作りましょう。

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