私がいま勤めている会社は2社目で、社風も職場環境も自分に合っていて、楽しく毎日が充実しています。大学卒業後に新卒入社した前職は、3度の休職をはさんで、1年4ヶ月で退職しました。2つの会社を経験して思うのは、会社の環境に自分を無理に合わせるよりも、自分の特性や適性に合った職場ではたらくことがいかに大切か、ということです。
現在、新卒の就職活動中に不安を感じている方や、自分に無理をしてはたらいている方に、私の経験が参考になれば幸いです。
私は、小さいころから起立性障害があり小中学校は不登校でした。通学できるようになったのは高校からで、大学は夜間を選び、コンビニエンスストアでアルバイトしていました。大学3年生の秋頃から就活を始め、興味があった出版業界を中心に手当たり次第エントリーしました。ですが、思うように選考が進まず、少しずつ気持ちが塞ぐようになりました。病院に行くとうつ病と診断され、その後は通院と薬の服用を継続しながら、就職活動を行っていました。
大学4年生の6月になっても内定がなく、気持ちは焦る一方でした。そんな中、いろいろネットで就活情報を探し、ダイレクトリクルーティングサービスを行なっている会社に登録したところ、ITベンチャー企業から内定をもらうことができました。初めて出た内定でしたので、安堵の気持ちと社会人になれるという嬉しさでいっぱいになりました。学生時代は「障害者雇用」という働き方の存在も知りませんでした。
入社3ヶ月後にはたらく前のイメージとギャップを感じ、休職と復職を繰り返す
大学卒業後、社会人としてスタートした私の仕事は営業職で、最初の頃は、仕事も楽しく、わくわくしながら出社していました。しかし、入社3ヶ月目に入った頃、高い成果を求められるようになり、残業も増えていきました。また、直属の上司の指導も私には厳しく感じ、「強くなりなよ」という上司の一言で、人格を否定された気持ちになってしまいました。私は心身ともにギリギリな状態となり、主治医と相談の上、入社4ヶ月半で休職しました。
復職後、部署は異動しましたが、小さなベンチャー企業でしたので、引き続き合わない上司とも顔を合わせます。業務上のコミュニケーションも発生し、復職後もストレスはなくなりませんでした。そのため、症状は落ち着かず、毎週通院を続け、復職から3ヶ月後に2度目の休職。その後、復職しましたが、またすぐに3度目の休職をしました。1年4ヶ月の在籍期間中、仕事が楽しいと感じたのは最初の3ヶ月だけで、それ以降はとても辛かったですね。
休職中に障害者手帳を申請し、dodaチャレンジに登録
3回目の休職期間中に、うつ病に加えて、適応障害と診断されました。適応障害の要因が職場の人間関係からくるストレスだったのですが、休職期間中も社内のチャットで理不尽な言葉をかけられたり、休職中なのに出社を求められたりもしました。症状の悪化要因であるストレスから離れるために、思い切って退職することを決めました。このとき、障害者手帳の申請を行い、障害者採用枠で転職しようと思いました。dodaチャレンジに登録したのもこの頃です。