私は、社会や経済のことを幅広く学びたいと考え、大学は経営学部に進学しました。しかし、大学1年生の途中で心身の不調で通えなくなってしまい休学することに。この頃、うつ病と診断されました。高校生のときにも精神面からくる不調で精神科に通院していたこともあったので、一時的に緩和していた症状が、大学生活の環境の変化によって再発したのだと思います。
休学中は、いわゆる引きこもりの状態です。部屋から出ず、周囲との関係もなく、外出は月1回の通院ぐらいでした。
通院先にあった就労移行支援事業所のパンフレットが前に進むきっかけに
引きこもりの状態が1~2年経った頃、月1回通院するクリニックに置いてあったリワークプログラムのパンフレットが目に入りました。ちょうど「このままではやばい」と危機感が出てきたころだったので、それが前に進む大きなきっかけになりました。
私は、インターネットで就労移行支援事業所に関する情報収集を始め、IT専門スキルの習得ができる就労移行支援事業所があることを知りました。また、「障害者雇用枠ではたらく」という方法があることも知り、主治医に相談して、障害者手帳を取得しました。
大学を中退し、IT専門スキルが学べる就労移行支援事業所へ
大学に復学することも選択肢にはありましたが、このまま復学して卒業できる自信がなかったのもあり中退することを選びました。今の自分の状態を受け入れて、就労移行支援事業所に通所しながらITスキルを身に付け、就職を目指すことにしました。
励ましてくれるスタッフや同じ目標を持った仲間との出会い
就労移行支援事業所に通所して最初の3ヶ月は、正直、毎日通うこともきつかったです。無理だと感じたときは休んで、少しずつ慣らしていきました。この3ヶ月を乗り切った後は、毎日の通所が当たり前の生活になっていきました。
たまに辛いと感じることがありましたが、最後まで通うことができたのは、スタッフの方や前向きに頑張ろうとしている仲間の存在があったからだと思います。毎日、同じ場所に通い、同じ目標を持った人たちに囲まれることで、私も頑張れることができたと思います。ITの勉強も頑張りました。仲間と一緒に新しい知識やプログラミング言語、技術を習得していくことは楽しかったですし、自分がプログラミングしたシステムが動いたときは、達成感を味わいました。