うつ病/20代/システムエンジニアへの就職ストーリー

うつ病の方の就職体験談うつ病の方の就職体験談

うつ病で大学を中退しても就職はできる。就労移行支援事業所の通所を経て、障害者採用で新卒入社を実現

M.Y.さん 20代 うつ病

就職活動期間
3ヶ月
現職
IT業界 システムエンジニア

うつ病で大学を休学し引きこもりの状態に

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私は、社会や経済のことを幅広く学びたいと考え、大学は経営学部に進学しました。しかし、大学1年生の途中で心身の不調で通えなくなってしまい休学することに。この頃、うつ病と診断されました。高校生のときにも精神面からくる不調で精神科に通院していたこともあったので、一時的に緩和していた症状が、大学生活の環境の変化によって再発したのだと思います。

休学中は、いわゆる引きこもりの状態です。部屋から出ず、周囲との関係もなく、外出は月1回の通院ぐらいでした。

通院先にあった就労移行支援事業所のパンフレットが前に進むきっかけに

引きこもりの状態が1~2年経った頃、月1回通院するクリニックに置いてあったリワークプログラムのパンフレットが目に入りました。ちょうど「このままではやばい」と危機感が出てきたころだったので、それが前に進む大きなきっかけになりました。

私は、インターネットで就労移行支援事業所に関する情報収集を始め、IT専門スキルの習得ができる就労移行支援事業所があることを知りました。また、「障害者雇用枠ではたらく」という方法があることも知り、主治医に相談して、障害者手帳を取得しました。

大学を中退し、IT専門スキルが学べる就労移行支援事業所へ

大学に復学することも選択肢にはありましたが、このまま復学して卒業できる自信がなかったのもあり中退することを選びました。今の自分の状態を受け入れて、就労移行支援事業所に通所しながらITスキルを身に付け、就職を目指すことにしました。

励ましてくれるスタッフや同じ目標を持った仲間との出会い

就労移行支援事業所に通所して最初の3ヶ月は、正直、毎日通うこともきつかったです。無理だと感じたときは休んで、少しずつ慣らしていきました。この3ヶ月を乗り切った後は、毎日の通所が当たり前の生活になっていきました。

たまに辛いと感じることがありましたが、最後まで通うことができたのは、スタッフの方や前向きに頑張ろうとしている仲間の存在があったからだと思います。毎日、同じ場所に通い、同じ目標を持った人たちに囲まれることで、私も頑張れることができたと思います。ITの勉強も頑張りました。仲間と一緒に新しい知識やプログラミング言語、技術を習得していくことは楽しかったですし、自分がプログラミングしたシステムが動いたときは、達成感を味わいました。

新卒採用求人を紹介してくれたキャリアアドバイザー

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私が通所していた事業所では、通所1年半を過ぎたころから就職活動を始める人が多く、同様に私もdodaチャレンジに登録して就職活動を始めました。

通常であれば、私は大学を中退しているので、応募条件が「大卒以上・専門卒以上」の求人に応募できません。また、大学中退者は卒業見込みの学生を対象とした、新卒採用の求人への応募も難しいはずです。しかし、dodaチャレンジのキャリアアドバイザーは私に30社ほど求人を紹介してくれました。エージェントを経由したことで、就労移行支援事業所での就業準備の取り組みやITスキルについて企業に後押ししてくれたこともあって、選考機会をいただけたのでしょう。エージェントに登録して本当によかったと感謝している点です。その中から数社面接に進み、内定を頂いたのが現職の会社です。

80名の同期と新卒入社を実現

就職活動で私が一番大切にしたことは、面接官が知りたいことを簡潔に伝えることです。そのために、想定問答集をつくるなど、面接練習を怠りませんでした。特に、うつ病がある障害者の採用において、企業が知りたいことは、体力は続くのか、はたらき続けられるのかだと思い、そのような質問があったときは、毎日体を動かしたり、朝起きたら日光に浴びるなど意識して体力づくりしていると具体的に答えるようにしました。

現職の面接は3回あり、いずれも対面でしたので、社員や職場の雰囲気も理解でき、安心して入社することができたのが良かったです。

私は新卒入社として80名ほどの同期とともに新入社員研修やITの初期研修を受けました。本配属されてまだ間もないのですが、自分が組んだプログラムがシステムに実装されたり、目に見える形で仕事の手応えがあるので毎日が充実しています。仕事だけではなく、週末は同期たちと遊んだり、買い物をしたりして、この会社に就職して気の合う仲間、大切な仲間も得られました。AI機能を製品に組み込んだシステム開発など、これから先もチャレンジしたいことでいっぱいです!

うつ病の方からのメッセージうつ病の方からのメッセージ

メッセージ

昔の私は、バスケットボールが好きで負けず嫌いで、友達も多く活発でした。大学休学中は、そんな昔を振り返り「今の自分、こんなはずじゃなかった」と悔しく思うこともありました。そんな自分を励ますように、「お前ならできるよ」「絶対できるよ」といつも頭の中で反芻していました。
今、うつ病で苦しい思いをしていたり、将来に不安がある方は、自分を大切にする言葉を自分にかけてあげてください。私がある日、「ちょっとでも前に進みたい」という思いが沸いてきて、就労移行支援事業所に通所する選択をしたように、きっと一人ひとり、タイミングがある。無理はせず、昨日の自分より1歩でも前に進めたらいいんじゃないかなと思います。

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