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バックグラウンドチェックとは?どこまで調査される?流れについても解説

更新日:2023/12/21

外資系への転職でよく聞くバックグラウンドチェックについて、「一体どんなものなの?」「実際にどんな調査が行われるの?」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。外資系転職・グローバル転職に向けた活動を始める前に、バックグラウンドチェックの概要や流れについても、確認しておきましょう。

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バックグラウンドチェックとは?

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バックグラウンドチェックとは、採用候補者の身辺や経歴に虚偽・詐称がないかを調査することです。入社後に問題を起こしたり、期待を下回るパフォーマンスなどで会社に不利益を与え可能性がある人物の採用を未然に防ぐために行われるもので、採用調査や雇用調査と呼ばれる場合もあります。

候補者の提出書類に記載されている内容の真偽を確認するに当たっては、候補者本人による証拠書類提出や、事実を知る関係者への連絡などが行われます。基本的には、企業から委託された第三者機関が電話でのヒアリングやデータベースの照合で実施することがほとんどで、企業自らが調査を行うことはありません。

バックグラウンドチェックの実施は海外では普及しており、アメリカでは2018年時点ですでに95%以上の企業でバックグラウンドチェックが行われていた(※)ほか、正社員に限らずパートタイムの従業員も対象に実施されている標準的な採用手法です。また、日本国内でも外資系企業や金融系企業などでは、バックグラウンドチェックを導入している例も珍しくありません。

NAPBS Survey Reveals 95 Percent of Employers Conducting Employment Background Screening in 2018

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企業がバックグラウンドチェックを行う理由

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企業がバックグラウンドチェックを実施するのは、採用候補者の正しい経歴を確認することで、公平な採用を行うためです。また、過去に問題行動や犯罪歴がないかを採用前に確認することで、入社後に社内で混乱を与えたり、期待を大きく下回るパフォーマンスで業務上の損害を発生させたりする可能性のある人物の採用を未然に防ぐという狙いもあります。就労スタイルが多様化する昨今、採用候補者の経歴や実績だけでなくコンプライアンス意識やネットリテラシーにもセンシティブになる企業は増えています。

キャリアアドバイザー写真

横山 航介 (よこやま こうすけ)
(以下、横山)

外資系のみならず日系企業でも、バックグラウンドチェックを実施する企業は近年増えてきています。

バックグラウンドチェックはどこまで調査される?

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バックグラウンドチェックで調査する内容や粒度は採用企業ごとに異なりますが、一般的には、以下の項目について調査することが多いようです。採用候補者の提出書類や面接での発言内容に虚偽がないか、過去の経歴により会社に不利益をもたらす可能性がないかなどを確認します。

バックグラウンドチェックで調査される項目例

学歴

履歴書に記載されている入学・卒業年月、学位などについて、採用候補者本人に卒業証明書や資格証明書の提出を求めて照合し、情報に相違がないか確認します。

職歴、勤務態度

一般的にリファレンスチェックと呼ばれるもので、職務経歴書に記載のある過去に勤務した企業の入退社日・職務内容などについて本人に源泉徴収票の提出を求めたり、過去の勤務先の関係者へ問い合わせたりすることで照合し、情報に相違がないか確認します。

キャリアアドバイザー写真

横山

過去の同僚・上司に電話やWebアンケートなどを通じて勤務態度や実績の確認依頼をするケースも少なくありません。

反社会的勢力との関係がないか(反社チェック)

採用候補者が反社会的勢力と何らかのつながりを持っていないか、反社チェックサービスなどを用いて確認します。

民事訴訟歴、破産歴

採用候補者の民事訴訟歴について、一般公開されている裁判所の判決記録や調査会社独自のデータベースをもとに確認します。また、破産歴についても、官報に載っている自己破産の情報をもとに確認します。

メディアの調査(インターネット、SNSなど)

インターネット検査やSNSを通じて、採用候補者の逮捕歴や、過去に社会人として不適切な発言・行為をしていないかなどを確認します。

バックグラウンドチェックとリファレンスチェックの違いは?

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バックグラウンドチェックとリファレンスチェックは、明確に区別されているわけではありません。バックグラウンドチェックの目的は、採用候補者の書類や面接の内容に虚偽がないか、自社に不利益をもたらす可能性がないかを採用前に検知すること。

一方で、リファレンスチェックの目的は、書類や面接だけでは分からない採用候補者の人物像や実績などを確認することで、本当に自社に合う人物かどうかという相性を測ることです。

例えば、バックグラウンドチェックの中に前職での様子を確認するためのリファレンスチェックが含まれることもあれば、リファレンスチェックの中に経歴に虚偽がないかを確認するバックグラウンドチェックが含まれることもあります。一般的には、リファレンスチェックはバックグラウンドチェックのうちの一つの手法と見なされることがほとんどですが、企業によっては両方が行われる場合もあります。

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バックグラウンドチェックの流れ

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バックグラウンドチェックは、採用先の企業が自社で行うのではなく、調査会社に委託して実施するのが一般的です。ここでは、企業から委託された調査会社が行う基本的なバックグラウンドチェックの流れを解説します。

バックグラウンドチェックへの同意をする

バックグラウンドチェックは採用候補者の個人情報を取り扱うため、個人情報保護法に抵触しないよう、企業がバックグラウンドチェックを行うことについて事前に採用候補者本人が同意をすることが必要です。

企業が調査会社へバックグラウンドチェックを依頼する

企業が採用候補者について調査をしたい内容を決め、調査会社へバックグラウンドチェックを依頼します。その際、採用候補者について確認したい項目や手法を企業と調査会社の間ですり合わせし、採用候補者からの合意も得た上で進める必要があります。

バックグラウンドチェックの実施

調査会社は、企業との間ですり合わせた内容に基づいて採用候補者の具体的な調査を行います。企業や採用候補者と合意した項目について、独自のデータベースを活用したり、採用候補者の関係者へのヒアリングを行ったりしながら調査を進めます。また、採用候補者本人にも卒業証明書や前職の在籍証明書・退職証明書などの提出を求めて、応募書類や面接・調査内容と相違がないかを確認します。

レポーティング

バックグラウンドチェックで調査した内容を、調査会社がレポートにまとめます。レポートは、企業の採用関係者のみに展開され、採用判断のための情報として活用されます。

バックグラウンドチェックが不安な人はグローバルキャリアアドバイザーに相談を

企業に提出する書類や面接で正しい情報を記載・回答していれば問題なくクリアできるバックグラウンドチェックですが、バックグラウンドチェックという言葉を初めて聞く場合には、不安を感じる方もいるのではないでしょうか。「外資系企業への転職に興味はあるけれど、一人で進めるには心もとない…」「履歴書について、プロの目線でアドバイスが欲しい」など、悩みをお持ちの方は、dodaエージェントサービスに登録の上、グローバルキャリアアドバイザーにご相談ください。

キャリアアドバイザー写真

横山

「バックグラウンドチェックを受けると、現職での会社や上司・同僚に調査が及び、転職活動をしていることが周囲に漏れてしまうのではないか…」とネガティブに感じられる方もいるかと思いますが、不安に思う必要はありません。対応の仕方や進め方についても、グローバルキャリアアドバイザーがしっかりとサポートしますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

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