発達障害があり就活に自信のない大学生必見!基本タスクと準備のコツ

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発達障害がある学生で、これから就活を始めるけれど、何から手を付ければ良いか分からず悩んでいる方はいませんか。すでに就活をスタートしたものの、さまざまなプロセスで困難が生じたり、応募しても全落ちしてしまったりして、自信を失いかけている方もいるかもしれません。

この記事では、発達障害がある大学生の就活の進め方と、新卒就活でつまずきやすいポイントを踏まえた成功のコツを紹介します。

目次

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発達障害がある大学生の就活の進め方

まず、新卒就活の基本ステップを確認しましょう。

ステップ1.自己分析

就活のファーストステップとなるのは「自己分析」です。得意・不得意やできること・できないことを踏まえ、自分の強みや、弱みをカバーする方法を明確化します。

また、発達障害のある方の自己分析では、障害理解もプロセスの一つです。一口に発達障害といっても、その特性は人それぞれであり、就労にあたって必要とする配慮も異なります。実際に、パーソルダイバースの調査では、障害への理解が深いほど、就職後の満足度も高いことが分かっています(出典:「dodaチャレンジ」障害者の転職・就職後の安定就業に関する調査|パーソルダイバース)。

学生生活や日常生活、アルバイトの経験などを通して得た気づきを基に、自分の障害や特性への理解を深め、周囲にもスムーズに伝えられるよう言語化しておきましょう。

ステップ2.障害開示・非開示の検討

発達障害のある方は「障害者雇用枠」と「一般枠」の2つの枠からどちらかを選んで応募できます。

障害者雇用枠は、障害者手帳を取得している方を対象とする採用枠です。職場に障害を開示し、個々の特性に応じた合理的配慮を得ながらはたらけます。障害者雇用枠のひとつに、障害者が安定して長くはたらき続けられるよう、また障害者の雇用促進を目的として親会社が設立した「特例子会社」での就労も含まれます。

対して、一般枠は、障害者雇用枠以外の採用枠を指します。障害の有無にかかわらず、同じ選考基準や就労条件が設定されており、障害を開示するかどうかは本人の自由です。一般枠でも合理的配慮は受けられますが、業務の性質上や求める配慮の内容によっては、対応が難しい場合もあるので注意しなければなりません。それぞれのメリット・デメリットを比較し、自己分析の結果も踏まえて、どちらの採用枠でエントリーするか検討してください。

なお、障害の開示・非開示については、就活を始める前に決める必要はありません。就活を進めながらどちらにするか考えたり、障害者雇用枠と一般枠の就職活動を同時に進めたりする学生も大勢います。ただし、開示するか非開示にするかによって、競争相手や応募書類への記載内容、面接対策などが変わってくる点に注意してください。

ステップ3.業界・企業研究

障害開示・非開示の検討の次にやるべきことは「業界・企業研究」です。各業界や企業についてどれくらい知っているかによって、就職後のはたらきやすさが大きく左右されます。

仕事内容や勤務体系、給与といった待遇・条件面も大事なことですが、発達障害のある大学生が就職を目指すにあたって特にチェックすべきポイントは、配慮・サポートの内容や程度と、実際にはたらく職場の雰囲気です。障害者雇用の実績や、どのような障害のある方がはたらいているのか、合理的配慮の具体例、産業医や相談窓口の有無、テレワークの可否などを確認することで、障害者が安心してはたらきやすい環境・仕組みが整っているかどうかが判断できます。

企業の公式Webサイトや採用ページ、就職情報サイトで調べるほか、企業説明会やオープン・カンパニー、インターンシップに積極的に参加するなどして情報を集め、自分が求める配慮が得られそうか確認したうえ、応募先を絞り込んでいきましょう。

ステップ4.応募書類の作成・エントリー

応募する企業を決めたら、履歴書やエントリーシートなどの応募書類を作成します。指定のエントリーシートやフォームを用意している企業を除き、書類の形式は任意なので、市販のもので構いません。

応募書類の提出期間は、企業ごとに異なります。応募先の企業の採用日程を確認のうえ、余裕を持ったスケジュールで準備を進めましょう。

ステップ5.一次選考対策

一次選考は、主にエントリーシート・書類選考や適性検査など、二次選考となる面接の前段階となります。なお、適性検査にはさまざまな種類がありますが、主に「SPI(SPI3)」や「玉手箱」などが用いられることが多いです。

応募した企業が採用している適性検査の種類を調べ、参考書や問題集も活用し、出題傾向を把握しておくことが適性検査対策の基本となります。

ステップ6.面接対策

一次選考に通過したら、面接で聞かれる質問を想定し、回答を準備しておきましょう。新卒の採用面接でよく聞かれる項目は「自己紹介・自己PR」「志望動機」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の3つです。

そのほか、障害者雇用枠の採用面接では、多くの場合、障害について聞かれます。障害名だけではなく、自分の特性と困りごとへの対処法、必要とする配慮事項を伝えておくことで、自己理解や障害理解の深さが伝わるはずです。

また、面接の最後に、企業から「何か質問はありますか」と聞かれる、いわゆる「逆質問」が行われることもあります。逆質問は、やる気やモチベーションの高さをアピールする絶好のチャンスです。障害者雇用の実績、実際にどのような仕事に従事しているか、キャリアパス、入社までにやっておくことなど、就職後を見越して質問するとよいでしょう。

面接対策では、大学や就活支援サービスを利用し、模擬面接を受けておくことで、本番に落ち着いて臨めるようになります。併せて、面接時の服装や身だしなみ、適切な立ち振る舞い、当日のスケジュール・動きなども確認しておけば、本番に自信を持って臨めるでしょう。

【Q&A】発達障害のある方が新卒就活でつまずきやすいポイントと解決策

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ここでは、発達障害のある大学生が就活を進めるうえでつまずきやすいポイントと、その解決策を、Q&A形式でまとめました。

一般枠と障害者雇用枠のどちらにするか悩んだときは?

一般枠と障害者雇用枠、障害開示・非開示で悩んでいるときは、どのルートが無理なく安定してはたらき続けられるかを考えてみるとよいでしょう。障害開示・非開示のいずれにも、メリット・デメリットが存在します。

例えば、障害を開示すれば合理的配慮が受けやすくなるとはいえ、心理的な抵抗感やストレスを感じる方もいるかもしれません。一方、障害を開示せずに就職すると、一般的な条件・待遇ではたらける反面、業務内容や職場環境が発達障害のある方にとって負担になってしまうこともあるでしょう。

また、就職できたからといって、どのような職場でも活躍できるとは限りません。障害特性に合わない仕事や、適切な配慮の得られない職場だと、長く安定してはたらき続けるのは困難です。

自分にできること・できないことや得意・不得意、業界・企業研究の結果も踏まえ、自分にとってはたらきやすいのは障害開示・非開示のどちらなのかを考えてみてください。一人では決められないときは、障害者雇用の就活支援サービスのキャリアアドバイザーに相談すれば、自分にとって最善の選択肢を決めるヒントが得られるはずです。

アピールポイントやガクチカはどうやって考える?

自分のアピールポイントやガクチカを考えるヒントとなるのが「障害理解を深めること」です。

例えば、ASDのある方は、同じ作業を根気よくやり続けたり、些細な違いや違和感を察知したりするのが得意な方が多い傾向にあります。そのため、一般的に、ルーチンワークやマニュアルのある仕事、検査・チェックをするような職種に向いているといわれています。また、興味・関心のある分野に素晴らしいほどの記憶力や実力を発揮するケースも多く、関連する業界・職種で活躍している方も少なくありません。

ADHDのある方は、不注意や多動性、衝動性などを特性とする反面、高い行動力やフットワークの軽さなどの強みを活かし、スピーディーな行動・判断が求められる仕事が向いている傾向にあります。加えて、独特の感性や優れた創造性を持ち、新しいアイデアを生み出したり、芸術関連の仕事で活躍している方もいるようです。

発達障害の特性は、強み・弱みが表裏一体となっていることも多いため、まずは自分や障害について深く知ることから始めてみてください。

生活習慣やビジネスマナーに自信がないときはどうする?

就活では、まず正しい生活習慣や基本的なビジネスマナーが身についていることが前提となります。基礎的な生活習慣やスケジュール管理、ビジネスマナー、心身の健康管理など、就活の基礎となる能力を「職業準備性」といいます。職業準備性に不安のある方は、就活の前に「就労移行支援事業所」に通所してみてはいかがでしょうか。

就労移行支援事業所とは、生活指導や職業訓練を受けながら、職業準備性の向上をサポートする障害者支援機関です。なお、学生の利用には一定の条件があるため、まずは通学中の大学の就職支援課や自治体の障害福祉窓口に問い合わせてみてください。

書類選考や面接で全落ちしてやる気が出ないときの対処法は?

「やる気が出ない」というのは、就活によくある悩みの一つです。「やることが多すぎて混乱する」「応募段階で全落ちした」「面接がうまくいかない」といった失敗経験から、自信とやる気を失ってしまっている方もいるでしょう。

やる気がでないからといって、自分を責める必要はありません。やる気は行動についてくることもあるので、応募書類を1行だけ書いてみる、採用情報をインターネットで検索してみるなど、小さなことからチャレンジしてみるのも一つの方法です。

また、就活に関する困りごとがあるときは、一人で悩まず、障害者雇用の就活エージェントに相談してみませんか。発達障害に理解の深いキャリアアドバイザーに相談することで、就活のステップに応じたアドバイスが受けられるほか、あなたの特性や希望に合う求人を紹介してもらえるので、気持ちや悩みがぐっと軽くなるはずです。

就活で発達障害があるとバレる?

障害者雇用枠での就活や、一部のケースを除き、原則として障害開示は任意です。障害者雇用枠を選択したり、応募書類や面接で自分から伝えたりしない限り、障害があることが企業に伝わる心配はありません。

就職後も同様、雇用上・職務上の必要がない限り、職場への申告は不要です。

発達障害がある方の就活や事前準備のサポートは「dodaチャレンジ」におまかせを!

就活では、自己分析や情報収集、スケジュール管理、応募書類の作成、面接対策など、複雑な作業を計画的に進める必要があります。しかし、発達障害のある方は、特性上、就活でつまずいてしまうこともあるかもしれません。一人で就活を進めることに不安を抱えていたり、孤独を感じたりするときは、障害がある方のための就活エージェントに相談してみませんか。プロのキャリアアドバイザーの支援を受けながら就活を進めれば、自分に合った仕事にきっと出会えるはずです。

発達障害がある新卒学生の就活支援は「dodaチャレンジ」におまかせください。知識・経験豊富なキャリアアドバイザーがあなたの専任となり、一人ひとりの希望に合った仕事の紹介や書類添削、面接対策など、納得のいく就職先が見つかるまで二人三脚でサポートします。現在就活中の方はもちろん、これから就活スタートを控えている方も、ぜひこの機会にご登録ください。

公開日:2026/5/8

監修者:戸田 幸裕(とだ ゆきひろ)
パーソルダイバース株式会社 人材ソリューション本部 事業戦略部 ゼネラルマネジャー
上智大学総合人間科学部社会学科卒業後、損害保険会社にて法人営業、官公庁向け営業に従事。2012年、インテリジェンス(現パーソルキャリア)へ入社し、障害者専門のキャリアアドバイザーとして求職者の転職・就職支援に携わったのち、パーソルチャレンジ(現パーソルダイバース)へ。2017年より法人営業部門のマネジャーとして約500社の採用支援に従事。その後インサイドセールス、障害のある新卒学生向けの就職支援の責任者を経て、2024年より現職。
【保有資格】
  • ■国家資格キャリアコンサルタント
  • ■障害者職業生活相談員
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