マーケットはこうなっている
鉱工業指数の回復など明るい兆しが見えていた製造業ですが、2010年に入ってEUの財政危機を迎え、欧州諸国の外需を過度に期待できない状況になっています。採用面では本格回復と言えないなか、現在、採用を実施している企業の背景としては、生産増強のための組織強化と中長期の展望に基づく生産力強化という2つのパターンがあります。2008年の金融危機の後、製造業全体にとって非常に厳しい状況が続きましたが、当時は海外比率の低い企業がいち早く再起し、そして現在は海外比率を少し高めた上で、研究開発への投資を進めた企業が業績を伸ばしてきています。必ずしも最先端技術という土俵ではなく、時代に合ったニーズに応じられるかどうかが企業の生き残りのポイントとなっており、経済の情勢がまだ混迷の途にある昨今、企業を見極める上での一つの視点となるでしょう。
人事担当者のチェックポイント
即戦力を求める傾向が強いことから、2010年下半期も引き続き同業種・同職種の経験者に対象をしぼった採用活動となるでしょう。組織強化を目的とする採用では、現場への理解と知識に加えて、数名のマネジメント経験を持つ中堅層を求めるケースが多く、中長期の展望に立った採用では、マネジメント経験を求めるケースとポテンシャルを求めるケースの両方があります。採用の背景を理解した上で、求める人材像に合ったアピールをしていきましょう。いかに人事担当者に入社後の活躍イメージを持ってもらえるかが選考のポイントとなるので、企業研究や情報収集も非常に重要となります。また、日本がグローバル展開の中の一拠点という位置づけになってきている昨今、語学力を求める求人も確実に増えています。キャリアの選択の幅を広げるためには、習得の努力も必要です。
| 組み込み/制御設計 |
半導体業界の復調を背景に、組み込み/制御設計のエンジニアの採用が再開する見込みです。半導体業界は、国内需要は微増程度ですが、アジアを中心とした新興国の需要が旺盛で生産増強を進めています。業界全体が攻めに転じるなかで、2010年上半期は技術営業職の採用が中心でしたが、下半期は組み込み/制御設計職などの職種にも採用が拡大していきそうです。ソフトハウスやメーカー系列の企業で、組織強化を目的とした採用の実施が予想されます。 |
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| 生産技術 |
生産技術職の採用も堅調です。キーワードとなるのが海外展開と量産で、これらのニーズを背景に求人が発生しています。海外展開では、国内レベルの品質を維持した上で廉価な生産を実現することがミッションとなります。少人数で業務にあたるため、語学力に加えて開発から生産までの一通りの知識が求められます。量産ニーズは、熾烈な価格競争を背景に国内、海外問わず発生しています。いずれも時代のニーズなので、業界を問わずに求人が出てくるものと見込まれます。 |
| FAE・技術営業職 |
製造業全体が回復基調のなかで多様な職種の採用が再開していますが、2010年下半期も引き続き、FAE(フィールド・アプリケーション・エンジニア)・技術営業職が採用の中心となるでしょう。背景には、グローバル化の進展に伴い日本が開発拠点から販売拠点へと移行していることがあります。開発・設計経験を活かせる業務内容なので、キャリアの選択肢の一つとして考えてみるのもいいでしょう。語学力を求められるケースが多くなっています。 |




