マーケットはこうなっている
2010年上半期に引き続き活発に採用を行う企業が多いでしょう。外資系、日系を問わず製薬企業では、秋以降の入社に備えてまとまった数のMR採用を行うほか、CSO(Contract Sales Organization:医薬品の営業支援会社)は異業界出身者も含めて幅広く門戸を開き、積極採用を継続しています。ただし、上半期から徐々に経験者を求める傾向が強まっており、異業界からのチャレンジは今後、難しさを増していくことも考えられます。また、CRO(Contract Research Organization:医薬品の開発支援会社)も積極採用を続けていますが、やはり未経験者採用は減っており、「経験者シフト」がメディカル分野の下半期のキーワードとなっています。薬剤師の採用は引き続き活発です。2010年・2011年は、2006年度スタートの薬学部6年制移行の影響で新卒薬剤師が不足する年に当たり、全国展開する調剤薬局やドラッグストアなどが、薬剤師の中途採用に特に力を入れています。
人事担当者のチェックポイント
経験者シフトが進んでいることもあり、選考通過の難易度は徐々に上がっていると言えます。これまで主にCSOやCROの各企業が未経験者を多く採用してきましたが、顧客となる製薬会社の要求水準が上がっていることを背景に、経験者や高い営業力を持つ人など採用の基準が上がってきています。経験者、未経験者ともに、まだまだチャンスの多いマーケットではありますが、選考の目が厳しくなっていることを自覚し、これまで以上に自己PRに力を入れていく必要があります。これまでの経験や実績を志望する業務にどう活かせるのか、そして、なぜその業界やその企業を志望するのかといった点をわかりやすく伝えられるように、しっかり準備しておきましょう。また、異業界出身者への門戸は徐々に狭まっているので、今のこのチャンスを逃さずに、早めに転職活動を本格化することをお勧めします。
| MR |
製薬企業は、外資系が10月や1月、日系が8月や2月というように入社時期が決まっており、その数カ月前から採用活動が活発化するので、時期を逃さないことが重要です。CS0は年間を通じて積極的に採用を行っていますが、委託元である製薬企業からの要求水準の上昇を背景に、採用基準も上昇傾向にあります。業界未経験からでもチャレンジできる魅力的な求人ですが、応募に際しては、志望動機のほか今の仕事での実績や業務で工夫した点などをしっかりとアピールできるようにしましょう。 |
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臨床開発モニター(CRA) |
製薬企業では、臨床開発をCROに委託するビジネスモデルが定着しているため、製薬企業からの求人はほぼ皆無です。欠員補充などの事情でごく稀に求人が発生することはあるので、製薬企業を目指す人は日頃からの情報収集が非常に重要となります。CROでは積極的な採用が続いていますが、未経験者の採用は減少傾向にあり、この下半期がラストチャンスとなるかもしれません。人気も高いので応募に際しては、業務や学校の専攻などから臨床開発に活かせる経験や知識をしっかりアピールする必要があります。 |
| 医療機器営業職 |
堅調に求人は発生していますが、欠員補充が中心で、経験者を求めるものがほとんどです。ただし、2010年上半期に償還価格(国が定める医療機器の価格)の改定があった影響で、次の改定までに販売体制を強化する目的で採用を進める企業もあり、一部には業界未経験で応募できる求人も発生する見込みです。チャンスではありますが、採用の難易度は高く、営業実績をシビアに問われるケースが多いので、売上数字などの形で明確にアピールしていく必要があります。 |




