
建築・土木は超・売り手市場。中小工務店からスーパーゼネコンへの転職も

業界各社、求人のメインは施工管理と設計職です。姉歯事件(2005年)以来、現場には少なくとも1人、有資格者の配置を義務づけられていますが、有資格者は稀少であることから資格さえあれば採用決定に至るケースがほとんどです。また、転職のボリュームゾーンは40〜50代と他業界に比べ、かなり高めです。その理由は、高度経済成長やバブル期に大規模建設物を数多くこなしてきた年代層であり、その経験とノウハウは業界の財産となっているからです。しかし、どの企業も人手不足であるため、結局は年齢関係なく採用しているのが現実。これまでなら「空調、電気、給排水。すべて知らないと不採用」だった求人も、今や「空調、電気、給排水のうちどれか1つ分かれば、あとは現場で学べばいい」というレベルまで引き下がっている場合もあるほどです。「施工管理や電気工事士、建築士などの有資格者であれば嬉しいが、資格はなくてもやる気さえあれば」というのが、人事担当者の本音かもしれません。
震災復興需要で、施工管理の採用意欲が大きく高まっています。また、被災地以外でも建物の耐震性を見直す動きは高まっており、全国的に耐震補強工事の需要は拡大し続けています。そのため、リフォーム会社だけでなく、改修・補強に力を入れる大手ゼネコンでも積極採用を開始する動きがあります。
中央自動車道笹子トンネルの天井板崩落事故(2012年12月)以来、高経済成長期につくられた建築物をこれまで以上に入念に検査する動きが出てきています。安全性の確保のために、検査に費やす人手も手間も増え、急募求人はますます増加していくでしょう。
上記の震災関連需要や建築物老朽化問題が重なり、人材の慢性的な不足状態が続いています。また、保有する不動産の管理を自ら手掛けたい金融業界や、独自の店舗建築ノウハウを外部に漏らしたくない大手小売チェーンなどでも、建設機能の内製化を目的とした採用ニーズが生まれています。このように引く手あまたの転職市場ですから、思わぬ優良企業と出会うことができ、採用を見事勝ち取ることも珍しくはなくなるでしょう。より良いキャリアを歩みたい方はぜひ、現場の忙しさに負けずに転職活動をスタートさせてください。
| 三井不動産 | |
| 積水ハウス | |
| 三菱地所 | |
| 鹿島建設 | |
| 清水建設 | |
| 住友不動産 | |
| 大林組 | |
| 竹中工務店 | |
| 三井海洋開発 | |
| 日建設計 |
※なお上記人気企業ランキングは、総合上位300社のうち建築・土木関連企業上位10社を掲載しております。



