IT・Web領域専任キャリアアドバイザーの連載コラム アプリケーションエンジニアのための転職力アップ法

転職理由がうまく言えないエンジニアのための面接対策法

2013.09.16

「転職理由はポジティブに伝えましょう」

ネガティブなことは面接で口に出さないこと。面接対策でよく言われる話です。しかし、今の職場で働いていてもいいことがないから転職しようと思っており、ネガティブな転職理由を面接官にどう伝えればいいんだろうとお悩みのエンジニアの方が多いのが事実です。

今回はネガティブな転職理由ばかりが頭に浮かんでしまうエンジニアの方向けに、転職理由をポジティブに変える対策をご紹介します。

まずは「辞めたい理由」と「転職理由」を別々に考えましょう

最初にご理解いただきたいことは、「辞めたい理由」と「転職理由」は別物であるということです。「辞めたい理由」は基本的に今の会社に対する考えです。そして「辞めたい理由」がポジティブなエンジニアがほとんどいないことは、採用企業の面接官もよく理解しています。

一方で、辞めたい理由がネガティブなエンジニアに対して面接官が求めていることは「今の会社がイヤなのはよくわかりました。それで、あなたはこれからどうしたいのですか?」という問いの答えです。そして、この答えこそが「転職理由」になります。ですので、まずは「辞めたい理由」ではなく、「転職理由」を整理することから始めてください。

次に転職理由はどのように整理すればいいのか。
転職理由を整理するための3つの手順をご紹介します。

1.今の会社を辞めたい理由をすべて書き出す

「同じことしかやれず技術力が身につかない」「上司が手柄を持っていく」「給料が安い」「残業が多い」「若手がいない」など、なんでも構いません。まずは辞めたい理由を全部洗いざらい書き出すことから始めてください。

2.辞めたい理由を真逆にしてみる

次は、書き出した辞めたい理由を真逆に置き換えてみましょう。例えば、「同じことしかやれず、技術力が身につかない」は、「幅広い仕事を任されて技術力が身につく」。「上司が手柄を持っていく」は、「自分の実績を認めてもらえる」、「給料が安い」は、「給料が高い」、「残業は多い」は、「残業が少ない」、「若手がいない」は、「若手がいる」といった感じです。今感じている不満を裏返すと、あなたが望んでいる環境が見えてきます。

3.裏返した環境にいたとしたら、どんなことをしたいか考えてみる

最後に辞めたい理由を裏返した環境にいたとしたら、何をするのかを書き出してみましょう。

例えば、「幅広い仕事を任されて技術力がつき、若手が活躍している環境で若いうちからチャレンジを続けていくことで、エンジニアとして誇れる強みを手に入れたい」ということなのかもしれません。そのやりたいことが実現できる環境に行くことが、ポジティブな転職理由になります。ここを深掘りしていくことで、ネガティブだった「辞めたい理由」をポジティブな「転職理由」に変えることができます。

いかがでしょうか。少し目線を変えてみると、辞めたい理由をポジティブな転職理由に変えることができます。もっと自分の内面を掘り下げて、やりたいことを明確にしたい、将来のビジョンを考えてみたいとお考えの方は、ぜひキャリアアドバイザーにご相談ください。

IT・Web領域専任キャリアアドバイザー  江口 遼

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