
転職活動の進め方・方法 完全ガイド
~事前準備・流れ・スケジュール~
転職活動を始めるには、転職活動全体の進め方や流れ、スケジュールを把握して、しっかりと準備することが大切です。このページでは転職活動を「事前準備」「書類作成・応募」「面接」「内定・退職・入社」の4ステップに分けて、それぞれのポイントを説明します。
何から始める? 転職活動の一般的なスケジュール・流れ
転職活動は、大きく「事前準備」「書類作成・応募」「面接」「内定・退職・入社」という4つのステップに分けられます。企業への応募から内定を得るまでの期間は人によって異なりますが、平均で2~3カ月と考えるといいでしょう。転職活動の長期化は、モチベーション低下やスケジュールのやりくりに疲弊することにつながります。以下に示した転職活動の流れ・スケジュールを参考に、限られた時間を有効に利用しましょう。
▼転職活動のスケジュール・流れ

転職活動のスケジュールと流れについては、
以下の動画(約5分)でも分かりやすく解説しています。

3カ月集中【転職カレンダー】 希望入社日からスケジュールを逆算
転職先の会社で働き始めたい日を入力するだけで、いつ、何をすべきかを自動的にスケジューリング。「転職しようかな」と考え始めたら、すぐにご利用ください。
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STEP1 事前準備(自己分析・情報収集)をする(1.5週間~)
「転職しようかな?」と少しでも思ったら、応募をするかどうかにかかわらず、事前準備だけでも始めてみましょう。いざ本当に転職をすると決めたとき、条件に合う求人にすぐに応募できるようになります。事前準備として実践したいのは、「自己分析(転職する目的の整理、スキル・キャリアの棚卸し、強みの洗い出し)」と「情報収集」。それぞれのコツをチェックしましょう。
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- 転職時の自己分析のやり方(ツール・チェックリストつき)
- 自分の「軸となる志向性」を掘り下げるための自己分析のやり方をレクチャー。自己分析の結果を転職活動へどう活かすかを、転職のプロが解説します。
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- 転職の軸とは? こだわり条件を整理して優先順位をつけよう
- チェックシートを使って、転職の軸となるこだわり条件を整理し、優先順位をつけていく方法をお伝えします。。転職すべきかを迷ったときにもご利用ください。
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- 【やりたい仕事がない、分からない人へ】適職を探す5つの方法
- 数多くの転職者を成功に導いたキャリアアドバイザーの話をもとに、悩んだときに陥りがちなパターンと、すぐに実践できる5つの対処法をご紹介します。
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- 転職で年収が下がるのが不安…年収が上がる・下がるケースの例、転職活動の注意点
- 「転職すると今より年収が下がるのではないか?」という点が心配な方に向けて年収を下げないための転職活動のポイントを解説します。
事前準備に役立つおすすめ診断ツール4選

「今の仕事がなんとなくつまらない…」「自分に向いている仕事が分からない…」。「あなたの仕事探しの軸」と「いまの仕事の満足度」を浮き彫りにします!

自己分析といっても、どうやればいいの?という方向けの診断ツール。質問に答えていくだけで多角的な解説付きの診断結果が得られるのでおすすめです。

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事前準備(自己分析・情報収集)のコツ
転職活動の最初のステップは「事前準備」。まずは、「自己分析」として、転職する目的の整理、転職時に企業にアピールできるスキルや経験の棚卸しをします。このタイミングでしっかりと自己分析をしておくことで、応募企業の選定に明確な軸ができ、書類作成や面接もスムーズになるはずです。
同時に転職サイトなどで求人情報をチェックし始めましょう。気になる企業を見つけたら、求人情報だけでなく、企業のWebサイトに掲載されている社員紹介やインタビュー、その企業の業界に関する情報なども確認するのがおすすめです。よりその企業に対する理解が深まるでしょう。
【POINT】「転職活動をする」ことと「転職する」ことは違う
「本当に転職するかは決めていないから」「まだ、そこまで本気で考えていないから」と、なかなか転職活動に踏み出せない人は少なくありません。しかし、「転職活動をする」ことと「転職する」ことはまったく違うものです。
例えば、自己分析や情報収集をしたとしても、今の仕事に悪影響を及ぼすことはないでしょう。むしろ、自分が興味を引かれた業界や仕事内容、その求人で求められる経験・スキルの内容を知ることで、働き方について考える良い機会になるはずです。
また、転職を決意していない状況で、応募をして面接を受けることにも意味はあります。さまざまな企業に出合うことで、今後、取り組んでみたい仕事、働きたい環境を発見できる可能性もあります。もし、今の会社よりも自分に合っていると感じられる会社がなければ、転職をしなければいいのです。
転職活動を「働き方を見直し、キャリアの可能性を広げる手段」と考えて、チャレンジしてみるのがいいでしょう。
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STEP2 書類作成・応募をする(2週間)
気になる求人情報を見つけたら、履歴書や職務経歴書などの書類を作成して応募をしましょう。書類選考を突破するためには、正しい書き方、魅力的な書類の仕上げ方をしっかりと理解しておくことが大切です。
書類作成・応募に役立つおすすめツール
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- dodaオリジナルの職務経歴書作成ツール「レジュメビルダー」なら、入力ガイドに沿って空欄を埋めるだけで、すぐに提出できる職務経歴書を作れます。
書類作成・応募のコツ
書類を作成するときに重要なのは、ビジネス文書として形式を整え、限られたスペースにアピールポイントを整理して記入すること。採用担当者はすべての応募書類を熟読できるわけではありません。自分を採用することのメリットが、短時間で伝わるように工夫する必要があります。
特に重要なのは、応募企業の視点を意識した上で、強みやスキルを書くということ。募集ポストに合った強みやスキルを選ぶことで、書類選考通過の確率はグンとアップするでしょう。
応募はスピードと数が勝負です。中途採用は、企業がそのときに必要な人員を補充するためのもの。必要な人数が集まれば採用活動は終了してしまいます。「どうしようかな」と迷っている時間の分、魅力的な求人はクローズしていくのです。
多くの人が20社以上の企業に応募をしています。少しでも気になる企業があったら、すぐに応募してください。応募すること自体が新たな出会いに発展し、自分の可能性を広げるきっかけにもなります。
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STEP3 面接を受ける・面接対策をする(4~5週間)
書類選考を通過したら、次のステップは転職活動のメインともいえる「面接」です。面接突破のカギは徹底した事前準備。面接当日を、自信を持って迎えられるように、ポイントを押さえておきましょう。
面接・面接対策のコツ
面接にはほぼ例外なく聞かれる質問があります。それは①自己紹介・自己PR、②転職理由、③志望動機、④活かせる経験・実績・スキル、⑤逆質問(面接官への質問)、の5つです。応募する企業に合わせて適切なコミュニケーションができるよう、準備をしておきましょう。
また、実際の面接を想定して、模擬練習をすることも大切です。多くの人は自分のことを整理して伝えることに慣れていません。家族や友人に模擬面接官になってもらって、問答の練習をしてみてもよいですし、スマホで自分を撮影しながら練習をするのも有効です。声のトーン、話すスピード、表情をしっかりとチェックしてください。
新型コロナウイルスの流行で主流になったWeb面接(オンライン面接)
新型コロナウイルス感染症の流行以降、多くの企業がWeb面接(オンライン面接)を取り入れ始めました。Web面接は企業への移動時間がカットできるメリットがあるものの、画面越しのコミュニケーションとなることで、雰囲気や人柄を伝えづらいというデメリットも。画面に映る自分の姿を事前に確認しておく、対面の場合よりもハキハキとした口調で発言する、相づちなどを大きな身ぶりで行うなどの工夫が必要になっています。
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STEP4 内定を獲得したら、退職・引き継ぎ・入社準備をする(4~6週間)
内定の獲得が転職活動の終わりではありません。まだ、入社意思の伝達と、現職での退職手続き・引き継ぎが残っています。最後まで気を抜かずに、転職活動の成功を目指しましょう。
内定・退職・入社準備のコツ
内定を受けるかどうかの回答は、通常、1週間程度が締め切りになります。複数の企業で選考が進んでいる場合は、志望度が高い企業の最終面接が近くなるよう、志望度を整理し、スケジュールを調整する必要があるでしょう。
また、退職手続きと引き継ぎがうまくいかないと、現在の職場での人間関係にトラブルを抱えてしまったり、有休の消化ができなかったり、最悪の場合、新しい職場への入社日を遅らせなければならないケースもあります。後任の方や取引先などに迷惑をかけないよう、退職日当日まで手を抜かず、誠実に仕事をしましょう。
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- 転職すべき?転職市場の動向は?キャリアアドバイザーに相談しよう!
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転職活動の進め方・方法についてのQ&A
転職活動の進め方・方法に関して、よくある疑問・注意点をQ&A形式でまとめました。転職活動を始める前後の不安解消に役立ててください。
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転職活動が長期化してしまうのが怖いです。長引かせないコツはありますか?
転職目的(転職によってかなえたいこと)や入社したい時期を明確にし、転職活動中にブレないようにすることが重要です。転職先を選ぶ条件や入社時期がはっきりしていないと、「もっと条件のいい会社があるかもしれない」などと考えてしまい、ズルズルと活動が長引いてしまいがちです。そのほか、「未経験業界への転職活動が長期化してしまった。何を見直せばいい?」や「『転職活動に疲れた』という人がやったほうがいい3つのこと」の記事も参考にしてください。
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転職活動が会社にばれないようにするにはどうすればいい?
「普段と違う行動を取らない」が鉄則。特に注意が必要なのは服装と勤怠です。「いつもはラフな格好なのに、スーツを着ている日がある」「突然、午前休や午後休、遅刻・早退が増えた」などは、転職活動をしていることを会社に疑われてしまう行動の代表例といえます。自分では不自然ではないと思っていても、意外に周囲の人は気づくものですので、慎重に行動しましょう。その他、注意すべき点や現職から転職活動の指摘を受けた際の振る舞いについて、「転職活動が会社にばれないようにするには?もしばれたときはどうすればいい?」の記事で解説しています。
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新卒1年目なのですが転職はできるのでしょうか?
中途採用は基本的に即戦力人材を求めるため、経験の浅さを理由に書類選考通過率が低くなってしまうことはあります。とはいえ、どうしても辞めたい理由があるのに、勤務を継続するのは健全とはいえません。もし転職活動をするのであれば、「辞めたいと考えた理由」「辞めたい理由を改善するために実践した努力」「次の会社では長く働きたいという思い」を、誠意と熱意をもって企業に伝えましょう。詳細は「今年新卒入社したばかりですが、転職できますか?」の記事をご覧ください。
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現職が多忙でなかなか転職活動が進められません。スムーズに進めるコツは?
時間がない中で転職活動をする場合は、“とりあえず気になった企業”に1社ずつ応募して、結果を待ってダメだったら次、というスタイルで進めるのではなく、まずは自己分析をしっかりと行ってください。転職をする目的やこれまでの実績・スキルが明確になることで、転職の「軸」が定まり、同時期に複数の求人に応募をして比較検討をしながら転職活動を進めることができます。効率的に転職活動を進めるコツといえるでしょう。そのほかのポイントを「忙しくて転職活動に時間をかけられない人が、やってはいけない3つのこと」の記事にまとめていますので、ご覧ください。
転職活動の進め方・方法についてのQ&A
dodaの利用者から寄せられた質問をもとにしたQ&A集です。「スケジュール管理のコツは?」「転職活動は在職中?退職後?」などといった細かな疑問にも対応していますので、チェックしてみましょう。
転職と仕事の法律についてのQ&A
「同業への転職はできる?」「退職後に給与をもらうことは可能?」「年俸制って月給制とどう違うの?」といった転職活動や仕事をするときに生まれる悩みを、分かりやすく解説します。
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- 競合(同業他社)に転職してはいけないのでしょうか?
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- 契約社員のメリットとデメリットを教えてください
- 【転職・退職】
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この記事を監修したキャリアアドバイザー

松田 智恵子(まつだ・ちえこ)
【経歴】
金融機関の総合職で採用・法人営業を経験したのち、現職で12年間人材サービスに関わっています。担当領域は、全業界の営業・管理部門の方を担当し、エリアについては、関西、関東を経験。現在は、管理部門の方を専門とするキャリアアドバイザー組織の管理職に就いています。
【メッセージ】
時代の流れが速いことから、不安や悩みを抱えている方が年々増えていると感じています。なかなか周りに相談できない本音や不安を解消するお手伝いができれば幸いです。
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