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転職で年収が下がるのが不安…
年収が上がる・下がるケースの例、転職活動の注意点

転職したい気持ちがあるし、転職する理由も妥当だと思っているが、「転職すると今より年収が下がるのではないか?」という点が心配で転職活動に踏み出せないという人は意外に多いのではないでしょうか。年収アップもしたいが、それより「下げたくない」と考えている人に転職活動のポイントを解説します。

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転職で年収が下がる人は3割程度

厚生労働省が公表している「雇用動向調査」のデータで、転職者の賃金変動状況が分かります。年収が「増加した」「減少した」「変わらない」がそれぞれ3割ずつで、転職で年収が上がる・下がるは同じくらいの割合となっています。

転職で年収がどう変動したか

厚生労働省「令和3年上半期雇用動向調査」

出典:厚生労働省「令和3年上半期雇用動向調査」
「※」は転職入職者の賃金変動状況不詳

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転職で年収が上がるケース・下がるケース

転職で年収が上下する主な要因をあげてみました。実際にdodaで転職したケースで傾向を見ると、年収が上下する要因としては業種、職種のほかに転職活動の進め方、転職先の業績・給与制度なども関係しているようです。

転職で年収が上がるケースの例

  • 【転職活動による要因】

  • ・同じ業界・同じ職種への転職
  • ・転職活動中の売り込みに成功した
  • ・転職によって役職がついた
  • 【転職先の状況による要因】

  • ・転職先の業績が好調
  • ・成長が見込まれる業界(医療、IT、コンサル、金融など)
  • ・給与制度にインセンティブ要素が高い会社

転職によって年収を上げるために重視されるのは実務経験です。エンジニアやデータサイエンティストなどでは技術や専門スキルを持っていると年収が上がりやすいといえます。同じ職種の中でも、例えば海外営業は語学力なども求められて適任者が少ない点から年収が上がりやすい傾向があります。

転職で年収が下がるケースの例

  • 【転職活動による要因】

  • ・経験がない業界や職種にジョブチェンジした
  • ・前職より役職や階級が下がった
  • ・面接時の交渉がうまくいかなかった
  • ・転職先企業からの評価が低かった
  • ・応募先の企業研究が不十分だった
  • 【転職先の環境や制度による要因】

  • ・残業時間の減少
  • ・賞与や手当が少ない給与制度
  • 【社会の状況】

  • ・コロナの影響で手当がなくなった

年収が上がるケースの逆が、年収が下がるケースといえます。上にあげた中でも「経験がない業界や職種にジョブチェンジした」が最も多いケースです。

今までと違う業界や職種への転職を考えている場合は、活かせる強みや経験をあげて入社後に活躍できるイメージを持ってもらうことが大事なので、キャリアアドバイザーのサポートを受けながら転職活動することをおすすめします。また、希望条件にこだわりすぎるのも年収を下げる要因になることがあります。結果的に求人の選択肢が少なくなり、場合によっては年収を下げて求人を探さざるを得なくなるためです。

一時的に「年収が下がる」を覚悟して転職するという選択

ちなみに転職で年収が下がるのは必ずしも悪いこととはいえません。年収はあくまでも希望条件の1つと捉えると、やりたい仕事に就くことや働き方の見直しなど、何を手に入れたいかによって優先順位が変わるからです。転職直後に一時的に年収が下がるとしても、先々の市場価値が高い経験を積んだほうがよいという考え方もあります。

  • 年収が下がっても転職を選択する動機(例)

  • ・中長期のキャリアビジョンが明確にある
  • ・やりたい仕事ができる
  • ・自分に合った業界や職種を選ぶ
  • ・将来性のある業界や企業を選ぶ
  • ・新しいチャレンジをしたい

年収は転職市場によって変わる。転職活動の進め方やポイント

転職して年収が上がる・下がるはそのときの転職市場の動向に左右されます。同じ業界・職種・経験でも、転職活動の時期が違えば市場のニーズが変わるので得られる年収も変わってきます。
ですから「いま転職したら年収はどうなるんだろう?」という疑問はそのときに実際に転職活動をしてみないと分かりません。書類選考や面接の選考を通じて「この年収の会社が自分を評価している」という手ごたえから感触をつかむことが一番確実です。

Point1:「年収」よりも「生涯年収」で考える

1年間の年収だけでなく「生涯年収」についても一度考えてみましょう。この先の市場価値が高くなりそうな経験・スキルを身につけたほうが生涯年収を高くできそうです。その経験・スキルを身につけるには未経験の業界に入ることが必要なので一時的に年収が下がるのを覚悟して、数年後の年収・生涯年収を上げる選択をするという考え方もあります。

Point2:最低限必要な年収はいくらかを考える

「中長期的な目的のために一時的な年収ダウンを覚悟する」とはいっても、生活できなくなるほどの年収ダウンは避けなくてはいけません。結婚・出産などのライフプランもあるでしょう。ですから、「最低限いくらあれば生活できるか」の年収金額を把握しておきましょう。

Point3:見切り発車で活動しない

「とりあえず応募しよう」「とにかく面接を受けよう」という見切り発車的な転職活動はおすすめできません。少なくとも自分の経歴の整理と、今回の転職の「軸」を決めておく必要があります。転職の「軸」とは「何を解決するために転職するか」です。「年収が下がらないこと」とあわせて何を実現したいのかを明確にしておきましょう。

年収を下げないために転職活動で注意したいこと

今よりも年収が上がるのがベターですが、少なくとも「下がらない」ことを目標にするなら転職活動では以下の2つを意識して活動しましょう。

Point1:応募先を選ぶとき

自分の経験・スキルが活かせる業界・商材・職種の求人を選ぶと、市場価値が下がらず年収も維持しやすいでしょう。業界・商材・職種がすべて完全に同じでなくても、何らかの共通点や親和性があれば年収維持の可能性が高くなります。ただし、「共通点や親和性がある」と思ってもらえるかどうかは企業によって事情が違うので、キャリアアドバイザーから情報収集することをおすすめします。

Point2:面接を受けるとき

面接は人事面接、現場面接、役員面接のように何回か行われることが一般的です。面接で「希望年収はいくらですか?」など年収について聞かれることもありますが「御社の規定に従います」といった回答にとどめておきましょう。具体的な金額を答えたり、「年収を下げたくないのですが大丈夫ですか?」といった質問をしたりするのは避けたほうが無難です。具体的な金額を言うと、面接官が「その金額に見合う成果をあげてもらえるのか?」という視点に変わり、選考のハードルが上がる可能性があります。

具体的な金額をあげての年収交渉は、内定が出て雇用条件が示されてからキャリアアドバイザーを通じて行うことをおすすめします。

年収交渉など難しい対応をキャリアアドバイザーがサポート

「年収が下がる」のが心配で転職活動に踏み切れない人こそキャリアアドバイザーに話を聞いてもらうのがおすすめです。キャリアアドバイザーと対話するなかで、年収以外にあなたが大切にしていることが分かってきます。実際に転職活動を始めたら自分の市場価値も分かってくるでしょう。

また、一人で転職活動をする場合は転職サイトの求人情報の中で年収金額にばかり目が向いてしまいがちです。キャリアアドバイザーという第三者がいれば、「この業界で〇万円ということは仕事がハードそうですが問題ないですか?」といった客観的なアドバイスが受けられます。
そして、「年収を下げたくない」という最も気になる点についても、いくらくらいの年収を提示されるか、年収交渉の余地があるかといったデリケートな確認をキャリアアドバイザーに任せることができます。
ぜひキャリアアドバイザーのサポートを受けて希望をかなえる転職を目指してください。

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この記事を監修したキャリアアドバイザー

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