転職で年収アップするのはどんな人? 年収アップ成功者の傾向と年収を上げるポイント
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転職で年収・給料がアップするのはどんな人なのでしょうか? dodaエージェントサービスを利用して転職した人のデータとキャリアアドバイザーの解説をもとに、転職で年収・給料アップを果たすための傾向とポイントを押さえましょう。
ザックリまとめると
- dodaエージェントサービスを利用して転職した人のうち、年収アップした人の割合は64.1%
- 年収アップした人の平均アップ金額は109万4,383円
- 年収アップした人の割合が最も高いのは20代後半
転職による年収アップ金額の相場は?
厚生労働省の「雇用動向調査」(令和6年)※によると、転職した人のうち前職と比べて賃金が増加した人の割合は41.6%でした。つまり、約4割の人が転職によって年収・給料アップを実現していることになります。増加幅の内訳を見ると、「1割以上の増加」が30.4%、「1割未満の増加」が11.3%となっています。
※出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概要」表7 区分 「一般労働者→一般労働者」
dodaを利用して転職した人の年収アップ金額の相場
次に、dodaの転職エージェント(dodaエージェントサービス)を利用して転職した人のデータを見てみましょう。
dodaエージェントサービスを利用して転職した人のうち、年収が上がった人は全体の64.1%でした。また、「年収アップした人」のみを対象とした別データを見ると、年収の増加額は平均で109万4,383円となっています。
年収アップした人の平均値は以下のとおりです。
dodaエージェントサービスを利用して
年収アップした人の平均値
| 平均年齢 | 33.4歳 |
|---|---|
| 平均転職回数 | 1.4回 |
| 平均年収(転職前) | 4,174,147円 |
| 平均年収(転職後) | 5,268,530円 |
| 平均アップ金額 | 1,094,383円 |
転職前の平均年収は417万4,147円、転職後は526万8,530円でした。年収アップに成功した人の平均年齢は33.4歳、平均転職回数は1.4回です。
ただし、ここで示しているのはあくまで平均値に過ぎません。転職で年収・給料アップを果たすために、年収のアップに成功している人の傾向を確認しておきましょう。次の章から詳しくデータを見ていきます。
転職で年収はどれくらい上がる? 年齢と性別から見る年収アップの傾向
dodaエージェントサービスを利用して転職した人のデータによると、転職による年収の平均アップ金額は年代とともに高まる傾向があり、最も高いのは「35~39歳」の131万2,602円でした。性別で見ると、男性は「35~39歳」、女性は「45歳以上」でアップ金額がピークを迎えます。ここからは、年齢・性別という観点から、年収・給料アップした人の割合や、年収・給料アップの傾向について詳しく説明していきます。
データの定義と算出式について
本記事では、dodaエージェントサービスを利用して転職した転職者全体を対象にした「年収アップした人の割合」と、年収が上がった人のみを対象にした「平均アップ金額」という、2種類の異なるデータを用いています。すなわち、「年収アップした人の割合」と「平均アップ金額」は同一条件の下で算出した数値ではありません。それぞれ、別のデータとしてご覧ください。
【算出式】
年収アップした人の割合
= 年収増加者数 ÷転職者数
※転職者数は、年収が上がった人・変わらなかった人・下がった人を含みます。
年収アップ金額(平均)
= 年収アップ額合計 ÷ 年収増加者数
※年収が上がった人のみ。変わらなかった人・下がった人は含まれていません。
※業種・職種は、転職後ではなく転職前(直近の仕事)の業種・職種です。
※集計はdoda独自の定義に基づいて行っています。
年収アップした人の割合は20代後半が最多
年代別に年収アップした人の割合を見ると、最も高いのは「25~29歳」の67.9%でした。20代後半をピークに、以降は年代が上がるにつれて年収アップした人の割合は減る傾向が見られます。ただし、45歳以上を除く各年代では割合が50%を超えており、40代前半までは半数以上の人が転職で年収・給料アップを実現しています。
次に、年収が上がった人を対象にした、年代別の年収の平均アップ金額を見てみましょう。
平均アップ金額が最も高いのは「35~39歳」の131万2,602円で、30代後半までは年代とともに転職でアップする年収・給料額が高まる傾向が見られました。
【年代別】年収の平均アップ金額
| 年代 | 金額 |
|---|---|
| 24歳以下 | 692,808円 |
| 25〜29歳 | 941,271円 |
| 30〜34歳 | 1,178,091円 |
| 35〜39歳 | 1,312,602円 |
| 40〜44歳 | 1,228,228円 |
| 45歳以上 | 1,096,628円 |
年収アップした人の割合は男女ともに60%台
男女別に年収アップした人の割合を見ると、男性が63.4%、女性が65.4%と、いずれも60%台で、性別による大きな差は見られませんでした。
続いて、性別×年代別に年収の平均アップ金額を見てみましょう。
男女ともに、年代が上がるにつれて年収・給料の平均アップ金額が高まる傾向は共通しています。ただし、ピークの年代は性別によって異なり、男性は「35~39歳」の136万7,883円が最も高いのに対し、女性は「45歳以上」の119万8,560円が最も高くなっています。また、「45歳以上」では女性のアップ金額が全年代で唯一男性を上回っています。
【性別×年代別】年収の平均アップ金額
| 年代 | 年収の平均アップ金額 | |
|---|---|---|
| 男性 | 女性 | |
| 24歳以下 | 730,599円 | 640,128円 |
| 25〜29歳 | 1,006,834円 | 848,009円 |
| 30〜34歳 | 1,267,548円 | 1,000,914円 |
| 35〜39歳 | 1,367,883円 | 1,167,545円 |
| 40〜44歳 | 1,314,676円 | 1,035,274円 |
| 45歳以上 | 1,049,567円 | 1,198,560円 |
業種・職種から見る年収アップの傾向
【業種別】年収アップした人の割合が最も高いのは「インターネット/広告/メディア」 年収の平均アップ金額が最も高い業種は「金融」
転職前の業種別に年収アップした人の割合を見ると、最も高かったのは「インターネット/広告/メディア」の72.1%でした。それに僅差で「IT/通信」の72.0%が続きます。
dodaのキャリアアドバイザーによると、これらの業種は人材不足が続いており、即戦力となる人材への需要が高いことが年収アップにつながりやすい理由の一つだと考えられます。
また、変化のスピードが速い業界で、市場の変化や顧客ニーズに合わせて工夫しながら成果を出してきた経験を持つ人が多いため、他業種へ転職する場合でも「新しい環境に素早く適応し、活躍できる人材」として評価されやすい傾向があります。
ただし、評価されるのは業種そのものではなく、あくまで自らが考えて課題解決や成果創出に取り組んできた経験である点は押さえておきたいところです。
次に、転職前の業種別の年収の平均アップ金額は以下のとおりです。
年収の平均アップ金額が最も多かったのは「金融」で132万4,805円でした。それに「IT/通信」の128万703円、「メーカー」の111万9,347円が続きます。また、全9業種のうち「メディカル」「小売/外食」を除く7業種で年収の平均アップ金額は100万円を超えていました。
【業種別】年収の平均アップ金額
| 業種 | 年収の平均アップ金額 |
|---|---|
| 金融 | 1,324,805円 |
| IT/通信 | 1,280,703円 |
| メーカー | 1,119,347円 |
| 建設/プラント/不動産 | 1,081,371円 |
| サービス | 1,042,786円 |
| インターネット/広告/メディア | 1,025,236円 |
| 商社 | 1,016,173円 |
| メディカル | 957,247円 |
| 小売/外食 | 798,611円 |
※「業種」は、転職前の仕事の業種です。
※各業種において、転職決定者数が当社基準を満たしているもののみ公表しています。
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【職種別】年収アップした人の割合が最も高いのは「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」 年収の平均アップ金額が100万円を超えた6職種は?
転職前の職種別に年収アップした人の割合を見ると、最も高かったのは「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」の74.8%でした。それに「クリエイター・クリエイティブ職」の70.4%、「事務・アシスタント」の69.6%が続きます。
dodaのキャリアアドバイザーによると、技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)はIT投資の拡大を背景に、業種を問わず高い人材の需要が続いているため年収アップにつながりやすい傾向にあります。
事務・アシスタント職は年収アップが難しいイメージを持たれがちですが、実際には職種変更や役職アップを伴う転職によって年収を伸ばしているケースも少なくありません。加えて、英語・会計・法務などの専門スキルを持つ場合も年収アップを後押ししやすい傾向があります。
次に、転職前の職種別の年収の平均アップ金額を見てみましょう。
転職による年収の平均アップ金額が最も高かったのも「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」で、132万3,998円でした。
平均アップ金額が100万円を超えたのは、「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」(132万3,998円)、「企画・管理」(130万6,811円)、「技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場)」(110万8,769円)、「営業職」(109万7,742円)、「技術職(化学・素材・化粧品・トイレタリー)」(108万5,352円)、「技術職(機械・電気)」(107万3,246円)の6職種です。
【転職前の職種別】年収の平均アップ金額
| 職種 | 年収の平均アップ金額 |
|---|---|
| 技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア) | 1,323,998円 |
| 企画・管理 | 1,306,811円 |
| 技術職・専門職(建設・建築・不動産・プラント・工場) | 1,108,769円 |
| 営業職 | 1,097,742円 |
| 技術職(化学・素材・化粧品・トイレタリー) | 1,085,352円 |
| 技術職(機械・電気) | 1,073,246円 |
| クリエイター・クリエイティブ職 | 942,629円 |
| 事務・アシスタント | 836,061円 |
| 医療系専門職 | 795,085円 |
| 販売・サービス職 | 729,780円 |
※「職種」は、転職前の仕事の職種です。
※各職種において、転職決定者数が当社基準を満たしているもののみ公表しています。
異業種・異職種への転職でも年収アップは可能
「今と違う業種・職種に転職したら、年収・給料は下がってしまうのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、実は、異業種・異職種への転職であっても6割を超える人が年収アップを実現しています。そこで、転職時に業種・職種を「変えたかどうか」の4パターン別に、年収アップした人の割合を見てみましょう。
年収アップした人の割合が最も高かったのは「異業種・同職種」への転職で66.1%でした。それに、「同業種・同職種」が66.0%、「同業種・異職種」が64.7%とほぼ同水準で続きます。
また、業種も職種も変える「異業種・異職種」への転職でも、年収アップした人の割合は61.2%と6割を超えています。未経験の分野への転職であっても、年収アップの可能性は十分にあるといえるでしょう。
キャリアアドバイザーによると、とりわけ、IT・通信や、金融、外資系企業などの市場ニーズや給与水準が高い業種への転職は、年収アップにつながりやすい傾向があります。また、プロジェクト管理や営業経験、データ分析、英語力といった汎用性の高いスキルを持つ場合は、未経験の業種や職種であっても即戦力として評価される場合があるようです。
さらに、IT・通信などの業種では、未経験でも資格取得などの取り組みが評価されたり、社内研修など育成を前提とした採用もあるため、未経験者の転職でも年収アップを目指すことは可能だと考えられます。
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キャリアアドバイザーが解説
「年収アップ」につながりやすい
転職の3パターン
転職で年収・給料アップを成功させるには、大きく「同じ職種で即戦力として評価される」「給与水準の高い業界・企業に移る」「成果が収入に直結する企業を選ぶ」の3つのパターンが挙げられます。ここからは、毎年数多くの転職をサポートしているdodaキャリアアドバイザーの知見をもとに、年収アップにつながりやすい転職のパターンをそれぞれ詳しく見ていきましょう。
即戦力としての、同じ職種での転職
同じ職種での転職は、年収アップにつながりやすい代表的なパターンです。
その職種で求められるスキルや実務経験をすでに持っているため、企業から「即戦力」として判断されやすく、業務へのキャッチアップも比較的スムーズと判断される傾向にあります。特に、エンジニア職など市場ニーズの高い職種では、募集が多い一方で即戦力となる経験者が不足しがちなため、企業間の人材獲得競争が起きやすく、提示される年収も上がりやすい傾向があります。
先述のデータでも、業種/職種の4区分別で年収アップした人の割合が最も高くなっていたのは「異業種・同職種」への転職でした。これまでの経験を活かせる同職種での転職は、年収・給料を上げる上で有力な選択肢といえます。
給与水準の高い業界・企業への転職
多くの企業が、各社員の給与を算定するための「給与規定」を用意しています。その基準は基本的に各社が独自に定めるものであり、業界や企業の規模、あるいは方針などによって、その「相場」が異なってきます。
対外的に公表されるようなものではないため、情報を個人で入手することはなかなか難しいですが、この給与規定で定められた年収水準がより高い業界・企業へ転職することができれば、年収アップにつながりやすいでしょう。また、転職活動をしていると内定時に提示される金額に着目しがちですが、入社3年後、5年後の年収額をシミュレーションする際にも、給与規定は参考材料となります。
成果が評価に反映されやすい企業への転職
これも給与規定の一部と考えられますが、それまでいわゆる「年功型」の給与体系で働いていた人が「実力・実績評価型」の企業に転職した場合、評価方式そのものが大きく変わり、年収アップのチャンスが生まれることがあります。実績に対するインセンティブの有無についても同様でしょう。
一方で、「給与」と「実績」の連動性が高い評価方式ほど年収アップの可能性も広がりますが、そのような評価方式の下では、実績を出し続けなければ収入の維持が難しくなることもあります。転職先の企業がどのような評価方式(「年功型」「実力・実績評価型」など)を取っているかを確認するとともに、その評価方式が自分の望む働き方やキャリアの方向性に合っているかまで見ておくことが大切です。
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キャリアアドバイザーが解説
「年収アップ転職」を目指す際に
押さえたい4ポイント
年収アップを目指して転職活動を進める際には、企業規模や賞与額だけで判断せず、福利厚生や自身のアピール方法に目を向けることが大切です。以下で詳しく解説していきます。
大手企業への転職が必ずしも年収アップにつながるとは限らない
大手企業では、給与規定(給与テーブル)を参照する方法で年収を決定するケースが一般的です。その場合、「この人なら活躍できそう」と面接で高評価を得た人材でも、「同配属先・同年齢の既存社員と同じ等級・号俸からスタート」といった事例も少なくありません。すなわち、大手企業への転職が必ずしも年収アップにつながるとは限らないのです。
逆に、中小・ベンチャー企業など企業規模が小さくなるほど、一人の人材が会社に与える影響は大きくなるため、活躍の見込みがある人材を採用したい場合は、柔軟な方法で年収を決定するケースも多数あります。また、特に成長企業では、事業拡大に伴ってポストに空きが出たり、新たなポストが生まれたりする場合もあり、その結果として年収・給料がアップする可能性もあります。
賞与や一時的な条件だけで判断しない
企業の経営状態の差が表れやすい例として挙げられるのが、賞与額です。業績が好調な企業を選べば、短期的には賞与額として年収に影響が及ぶ場合も少なくありません。
ただし、賞与は経営状況に左右されやすく、入社後も同水準が続くとは限りません。目先の賞与額や一時的な好条件だけを見て転職先を選ぶのではなく、あくまでもそれを通じて、事業・業績の成長性、企業がどのような形で利益を社員に還元しているのかなどを確認しておくとよいでしょう。
福利厚生・諸手当も含めた「事実上の年収」で判断する
企業から受け取れる諸手当なども、直接の年収というわけではないものの「事実上の年収」をアップさせ得る要素になります。代表的なところでは「住宅手当」や「家賃補助」などが挙げられるでしょう。仮に月3万円の支給・補助があれば、単純計算ではありますが、年額で36万円を受け取っているのとほぼ同義です。
また、残業代も年収・給料を左右する一要素です。見込み残業として組み込まれているか、別途支給かなど、給与体系の中での残業の扱いや、月にどの程度の残業が発生するのかも確認しておくとよいでしょう。手当なども含めて、ご自身の収入の内訳を正確に把握しておくことが重要です。
「あなたを採用するメリット」をしっかりと企業に伝える
年収アップを転職で実現するには、企業に「あなたを採用することで得られる価値」をしっかりと伝えることが不可欠です。職務経歴書や自己PRに、ポータブルスキルや専門スキル、経験、価値観など、あなたのアピールポイントをしっかりと書きましょう。特に近年は、AIの活用やDXの推進によって既存のルーティン業務がテクノロジーに置き換わりつつあります。そのため、指示された業務をこなすのではなく、自ら「考え、行動し、結果につなげてきた」経験を持つ人材への評価が高まっています。
現職の方針や裁量によっては工夫できる範囲が限られる場合もありますが、小さな工夫やPDCAでも経験を積んでおくことや、「もし裁量があればどんな工夫で成果につなげられるか」を考えておくことが、評価につながるでしょう。また、専門スキルだけでなく、マネジメントや顧客折衝といったヒューマンスキルも、近年はより評価される傾向にあります。
希望年収を伝える際も、あなたを採用するメリットとセットで説明をすることで、「●▲という理由があるから、年収アップを希望するのだな」と採用担当者の納得が得やすくなるはずです。現在の収入や相場に対して高額なオファーを得られる可能性も高まるでしょう。
年収アップ転職を成功させるために、知っておきたい大切なポイント
- 同職種の人と比べて、自分の年収は多い?少ない?
- 平均年収/生涯賃金データ
- あなたの適正年収を調べてみよう!
- 「適正年収」を診断
- 転職のプロによるサポートで年収アップ
- 無料エージェントサービス
転職で年収アップした事例
実際に転職で年収アップを実現した人の事例は、以下のページで紹介しています。年収アップ転職のイメージをつかむ上で、ぜひ参考にしてみてください。
doda編集長解説
今回の調査では、dodaエージェントサービスを利用して転職した人のうち6割以上が年収アップを実現したことが分かりました。また、年収アップした人の平均アップ金額は約109万円です。
今、人材不足や社会全体の賃上げの流れを受けて、企業が求める人材を確保するべく、採用時の提示年収を引き上げる傾向が見られます。特に「エンジニア(IT・通信)」など一部の職種では高い転職求人倍率が続いており、売り手市場を背景に年収アップが起きやすい状況です。今回の調査で「技術職(SE・インフラエンジニア・Webエンジニア)」が、年収アップした人の割合・平均アップ金額の両方でトップとなったことも、その表れといえるでしょう。
また、年齢別に見ると20代後半など若手層でも年収アップした人の割合が高いことが分かりました。背景にはさまざまな要因が考えられますが、実務で培ったスキルや経験により入社後すぐに活躍できる見込みがある点や、今後の成長や活躍への期待などが一因として考えられます。加えて、近年の賃上げ・ベースアップの流れも影響し、若手のうちから採用時の条件が改善されている可能性も考えられます。
ここまで見てきたように、年収アップにはいくつかの傾向や背景があります。しかし、年収アップをかなえることだけでなく、自分自身が納得や満足のいく転職とは何かを考えることも大切だと私は考えています。
そのためにはまず、転職の目的を明確にして、何を優先したいかを整理することが重要です。
「環境を変えたい」「家庭との時間をもっと増やせる働き方に変えたい」「興味があることにチャレンジしたい」「市場価値を高めたい」など、転職の目的は人それぞれであり、そのどれもが正解です。“自分の人生において大切にしたいことや今後歩みたいキャリアを考えた上で、キャリアの軸を明確にし、自己決定する意識やスキル”=「キャリアオーナーシップ」を発揮することが、転職活動の「納得感」や転職後の「満足感」につながります。
軸を持って転職活動を行うことで、自分の志向を企業に伝えやすくなり、結果として高評価にもつながるはずです。キャリアアドバイザーへの相談なども活用して市場の傾向を把握しつつ、ぜひあなたが納得できる転職を達成してください。
doda編集長
桜井 貴史(さくらい・たかふみ)
新卒で大手人材会社に入社し、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。2016年11月、パーソルキャリア株式会社に中途入社。同年、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社、株式会社ベネッセi-キャリアに出向、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。その後、同社 商品サービス本部 本部長として、キャリア講座やアセスメントをはじめとした、大学生向けサービスの責任者を務める。2023年4月、doda副編集長 兼 クライアントP&M本部 プロダクト統括部 エグゼクティブマネジャーに就任し、法人向け採用支援プロダクト全体を管掌。2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。
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調査概要
【対象者】2025年10月~2026年3月にdodaエージェントサービスを利用して転職したビジネスパーソン
※本記事のデータについて
【算出式】
・年収アップした人の割合 = 年収増加者数 ÷ 転職者数
※転職者数は、年収が上がった人・変わらなかった人・下がった人を含みます。
・年収アップ金額(平均)= 年収アップ額合計 ÷ 年収増加者数
※年収が上がった人のみ。変わらなかった人・下がった人は含まれていません。
※記事中の割合データは、小数点以下第二位を四捨五入しているため、合計値が100%にならない場合があります。
※データのご利用について:出所が「転職サービスdoda」であること、本ページのタイトルを明記し、本ページへのリンクを掲載の上で、利用してください
・出典:転職で年収アップするのはどんな人? 年収アップ成功者の傾向と年収を上げるポイント
・提供元:転職サービス「doda」
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