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「仕事を辞めたい」と思ったら…
仕事の不満度チェックで転職の判断ポイントを解説

「仕事を辞めたい」と思ったとき、転職するか、今の仕事を続けるかは悩むところです。
そこで、転職やキャリア選択について調査・分析を行うパーソル総合研究所の小林祐児研究員に、合計1万2千人に実施した調査データをもとに話を聞きました。転職に至った人はどのような不満を抱え、どのように行動しているのか、また転職の決め手となるものは何か。「仕事の不満」を点数化するセルフチェックリストも紹介します。
今の仕事にモヤモヤがある人は、仕事を「辞めるか」「続けるか」考えるきっかけにしてみてください。

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みんなが転職する理由は「不満」が8割

みなさんは、どのようなときに仕事を辞めたいと思いますか。残業が多い、有給休暇を取りにくい、人間関係がうまくいっていない、このままでは成長が見込めないなど、さまざまな悩みが深まって、「辞めたい…」という気持ちが頭をよぎるのではないでしょうか。

パーソル総合研究所が行った調査(※1)では、1年以内に転職をした人の79.8%が前職への不満が原因で転職をしたことが分かりました。

転職の類型

転職の類型

※1 2019年 パーソル総合研究所・中原淳 転職に関する定量調査
過去1年以内の転職経験者1,000人を対象

内訳を見ると、「前職の会社や仕事に不満があった」という人が30.9%、「前職の会社や仕事に不満があり、なおかつ転職先に魅力を感じていた」という人が48.9%で合わせて8割近くが何らかの不満があって転職しています。

ほかには、「前職の会社や仕事に不満があったわけではなく、転職先に魅力を感じた」という人が10.1%、「倒産、解雇、雇い止めなど、非自発的に転職した」人が10.1%という結果でした。

「不満が理由で転職するのは心証が悪く不利になるのでは…」と心配する人も多いと思いますが、転職者の「8割が不満を感じていた」というデータを見ると少し安心するのではないでしょうか。

仕事に対する不満の中身を見てみよう

では、多くの人はどのような不満を持っているのでしょうか。仕事に対する不満の具体的な中身について見ていきましょう。

一般的に抱きやすい不満(上位10位)

一般的に抱きやすい仕事の不満 上位10位
1 給与・報酬が低い
2 給与・報酬が上がらない
3 休暇がとりにくい
4 昇進・昇格しない
5 仕事をしていて成長を感じない
6 育成・教育の体制が十分でない
7 直属の上司が頼りにならない
8 仕事内容に飽きてきた
9 受けている評価に納得できない
10 メンバー間で仲が悪いメンバーがいる

※1 2019年 パーソル総合研究所・中原淳 転職に関する定量調査
正社員6000人を対象。

仕事に対する不満は、大きく「給与・待遇」「職場環境」「仕事の物足りなさ」に関するものに分けることができます。ご自身と重なる不満もあるのではないでしょうか。
さらに、より「転職につながりやすい不満」としては、「職場内でのハラスメント」「サービス残業や、労働時間の長さ」「直属の上司との関係性」があげられます。

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仕事を辞めたいと感じたときに行動する人、しない人の違いは?

不満を感じても「何もしない」人は4割

では、職場に不満を感じたとき、一般的にはどのように対処することが多いのでしょうか。先の調査では(※1)、「上司に相談した」は13.9%、「人事や総務など、会社に相談してみた」は5.6%。ほとんどが「同僚と対話した」(32.9%)や「同僚に愚痴や不満を相談した」(18.9%)にとどまり、最も多いのが「特に何もしていない」で42.9%にのぼります。

抱いた不満への対処・行動

抱いた不満への対処・行動

※1 2019年 パーソル総合研究所・中原淳 転職に関する定量調査
正社員5,000人を対象。複数回答。

「不満が変わらない」と感じたとき、転職を意識する

転職をする人の8割が会社や仕事に不満を持っているにもかかわらず、今の仕事に対して不満を感じた人のうち、4割は特に不満を解消するための行動をとっていません。「不満がある」からすぐさま「会社を辞める」という判断にはならないようです。

では、どんなときに、人は会社を辞める決断をするのでしょうか? パーソル総合研究所の調査によると、仕事に不満を抱えている人のうち会社を辞めることを決断した人には、不満が解消される見込みが立たず「このままいても不満は解決されない」と感じるほど、退職への意向が強くなる傾向がみられたようです。

【変化が期待できる不満】「来年は部署の体制が変わりそう…」「上司に伝えたら仕事量を調整してもらえるかも」仕事を辞めるかは保留にしよう【変化が期待できない不満】「人の出入りが少ない…」「上司に伝えても状況が変わらなかったな…」仕事を辞めて転職しよう

例えば、「給料が低い」「成長できる環境がない」という会社への不満を同じくらいの強さで感じていたとします。給料は年功序列で上がっていく見込みが立っている一方、先輩社員はいつまでも同じ業務をこなしている印象で、数年先も成長できそうにないと感じた場合、後者のほうが転職を志すきっかけになることが多いようです。

「不満が変わらない・解決されないだろう」と感じる要因となるものには、たとえば以下のような状況が考えられます。

働き方や場所の制約、人間関係の固定化…など、この先もよくなることが期待できない不満がいくつも重なり合い、積み重なった結果、転職の意向が高まるようです。

  • 昔ながらの慣習や仕事のやり方を踏襲し、変化を嫌う
  • 社内承認プロセスが多く、柔軟性に乏しい
  • 会議で限られた人しか話さない
  • ジョブローテーションや転勤がない
  • 少人数または固定制でメンバーが変わらない
  • コロナ下でもテレワークができない
  • 職場の内装・設備が古い
  • オフィスの引っ越しを長くしていない など

ここまでの調査・分析で、今の仕事に不満はあるけれど、解決のために上司や会社に働きかけず、我慢している人が多いことが分かりました。この結果を踏まえて、パーソル総合研究所の小林さんから次のようなアドバイスをもらいました。

パーソル総合研究所 小林研究員

パーソル総合研究所 小林研究員

周囲に参考になるような転職の経験者がいないことは往々にしてあることですし、仕事を変えることは生活の大きな変化につながるので心理的にハードルが高いという人もいるでしょう。

しかし、なんとなく不満をため込んで今の仕事を続けることが、果たして自身の人生にとってよいことなのかを、一度立ち止まって考える機会を設けてみてはいかがでしょう。

自分の置かれている状況を客観的に見つめて「こんな不満はあるが、こういうよさもあるので、やはり今の仕事がいい」と納得して今の会社に居続けることと、「不満を挙げればキリがないけど、仕事とはこういうものだ」と、我慢しながら働き続けることには大きな違いがあると考えています。

もし、現在あなたが会社に不満があって辞めるかどうか迷っているなら、今のうちに自分の置かれている状況を客観的に判断してみてはいかがでしょう。次の章では、小林さんが考案した「不満を可視化するセルフチェックシート」を紹介します。

仕事への「不満度」チェックで転職すべきか判断しよう

仕事を辞めて転職をするかどうかの決断には「不満の有無」と「不満の変わらなさ」が大きくかかわっていることが分かりました。それでは、自分の不満はどのような状態なのか、チェックシートをもとに考えてみましょう。

チェックシートで不満を可視化しよう

まず自分の「不満の強さ」と「不満の変わらなさ」を自分でチェックしてみましょう。「仕事・業務の内容」など、6項目について、それぞれ「①不満の強さ(7段階)」×「②不満の変わらなさ(5段階)」で、点数化することができます。チェックシートで整理してみることで、我慢できること、行動すべきことが分かり、転職するかどうかの判断がしやすくなります。

「不満度」チェックシート

「不満度」チェックシート

「不満度」チェックシートの記入例

「不満度」チェックシートの記入例

合計数値が一般的に転職を決断することが多い基準値「85」を超えているかどうかで、自分の状態を客観視することができます。

不満度チェックで転職したくなったら、まずほかの誰かに話してみよう

もし、転職したいと判断できたら、まずは誰かに相談しましょう。

なぜなら、今の会社を辞めることを決意したものの、転職活動を始めてみると、自分の想定と現実の厳しさに直面することも少なくないからです。
例えば、「自分に合う求人の少なさ」「自分の市場価値の低さ」「選考過程の難しさ」「情報収集の困難さ」などは、実際に転職活動をした人の多くが感じることです。

満足のいく転職をするために大事なことは、自分を客観的に見つめるために、他者の視点を取り入れることです。家族や友人に相談すれば共感が得られますが、それだけでは新たな気づきが得られにくいため、フラットな立場からアドバイスをくれる相談相手が必要となります。

dodaキャリアアドバイザーは、転職市場や業界・職種の専門的な知識でアドバイスをしながら、現状を変えたい気持ちをもつ求職者の転職活動に伴走します。現職への不満を自分ひとりで考えこまずに、まずはdodaキャリアアドバイザーに相談してみてはいかがでしょうか。

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転職を決意したら気をつけること

転職を考えた理由が職場への不満がきっかけだったとしても、未来へ目を向けた転職活動を意識しましょう。今の仕事への不満だけでは「自分視点」「現在志向」になりがちです。不満を解消して納得感のある転職を成功させるには「他者視点」「未来志向」を取り入れることも必要で、そのポイントは「他者への相談」での自己開示です。

自分がやりたい仕事内容、これまでのスキル・資格、得意なことなどから発展させて、これから伸ばしたいスキル、仕事を通して実現したい未来、自分が社会に貢献したいことなどを誰かに話してみましょう。その不満が転職で解消できるかどうかの判断ができ、場合によっては、「転職しない」という判断になるかもしれません。

第三者の意見を取り入れて考えるというプロセスを経ると、「転職する/しない」のどちらであっても納得のいく選択ができるでしょう。

転職活動って具体的に何するの?チェックリスト形式でご紹介

<まとめ>

仕事を辞めたくなる原因は不満が8割。転職をしようと判断する基準になるのは、不満の強さではなく「変わらなさ」です。このまま働き続けても新しい未来が描けないと感じたとき、多くの人が転職を決意しています。そして、満足のいく転職をするためには「誰かに相談すること」が大事。転職エージェントを活用してみてはいかがでしょう。

取材協力

取材協力

小林 祐児(こばやし・ゆうじ)

パーソル総合研究所 上席主任研究員

上智大学大学院総合人間科学研究科社会学専攻博士前期課程修了。NHK 放送文化研究所に勤務後、マーケティングリサーチ・ファームを経てパーソル総合研究所に入社。専門は理論社会学・人的資源管理論・社会調査論。テレビ・ラジオ出演・各種新聞などへの寄稿多数。主要著作に『働くみんなの必修講義 転職学』(KADOKAWA、共著)、『残業学──明日からどう働くか、どう働いてもらうのか?』(光文社、共著)、『会社人生を後悔しない 40代からの仕事術』(ダイヤモンド社、共著)など。

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