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転職成功者のさまざまな体験談を紹介!わたしの転職エピソード

Vol.9

公開日:2018/10/2

今すぐにでも転職したい!でも2~3年で辞めるのは「根性なし」…?

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今すぐにでも転職したい!でも2~3年で辞めるのは「根性なし」…?

TAKUMI/26歳/男性/はじめての転職

入社後の2年間は、希望していた事業部で順調に仕事をこなしていたTAKUMIさん。2年目を過ぎたころから会社の業績が下降し、個人の仕事量が増加。自社のシステムとじっくり向き合えていた1~2年目とは打って変わって、派遣先を転々とする日々に。1カ所で実績を積めないという焦りに悩みながらも、「新卒でまだ3年、辞めるわけにはいかない」という気持ちも。いよいよ4年目を迎え、転職への一歩を踏み出しました。

SIer システムエンジニア
SIer システムエンジニア
  • 20代
  • 男性
  • 未婚
  • はじめての転職
  • 仕事の量が多い
  • 仕事が面白くない
  • 成長・スキルアップ

TAKUMIさん

開発の現場が変わるたびに、またイチから出直し…経験も積めないし、単調な作業にもうんざり

——前職は新卒で入社しているんですね。望んでいた就職でしたか?

そうですね。入社して2年目までは好きな仕事ができていました。じっくり自社のシステム開発に取り組めて、望んでいたとおりの環境。でも入社3年目のころ、会社の業績悪化によって経営方針が大幅に変わり、クライアント先に常駐する日々に変わってしまったんです。

——そんな職場の環境変化が転職のきっかけに?

ええ。決意したのは4年目です。どんどん退職者が出て、やらなければならない作業ばかりがあふれて、さらに業績が下がっていく…。そんな状況の中で、ますます将来性に不安を感じてきました。

——それは突然環境が様変わりしましたね。実際、クライアント先の常駐はどのくらいの期間でしたか?

4年のうち、半分くらいです。常駐先の現場は予定より遅れている仕事が多く、じっくり考えて取り組むというよりは、「とにかくスピード!」な現場ばかり。かなり負担が大きかったですね。1つの常駐先の仕事が1カ月で終わることもありました。新しい現場に行くたびに内容も業界も会社も、接する人も替わってしまってほぼゼロからのスタートになってしまうんです。自社で積み上げた知識も活かせないし、頑張って仕事をしても、またゼロからのスタートか…というやるせなさと、経験を積み重ねられない焦りが常にありましたね。

「石の上にも三年」って本当?転職の機が熟すのを待つ日々

——不安や焦りを抱えながらも、すぐには転職活動を始めなかったんですね。

辞めたい気持ちでいっぱいだったんですけど、「とにかく3年は」と耐えていたんです。短い期間で辞めるというと、転職の面接でも「なんだ、この人少ししか働いていないのか」とか思われそうな気がして…。私自身がもし面接官だったら、そう考えると思うんですよね。それに、「こいつ根性ないな」とか同僚に思われそう、というのも怖かった、というのもあります。なんにしても周りの目がとても気になってしまいましたね。

——どのくらい1社で仕事を続ければ、面接官の心証がよいと思いましたか?

よく言われていると思いますが、丸3年くらいかなと思っていました。それで、4年目に転職したんです。それでも、辞めるとき同期たちに「あれ、もう辞めるの?」とは言われました。同期に言われるのはグサッときますよね…。

——転職先は迷わずに決められましたか?

いいえ、実は迷った時期がありました。3年たつまではと、じっと耐えている間に、自分がやっている開発の仕事より、環境構築の仕事のほうが魅力的に見えた時期があって…。同じITエンジニアっていってもまったく違う仕事なので難しいとは分かっていましたが、それでも違う職種を目指そうと思ったこともありました。今思うと、とにかくそのときの仕事がイヤで別ジャンルの仕事が良く見えただけなのかもしれません。

業界と自分の分析、それができていれば3年という数字は関係ない…!

——機が熟して転職されて、職場の環境はいかがですか?

現職は社内システムに携わっているので、以前のような常駐先を転々とする日々からは解放されました。じっくりひとつのシステムに向き合うことができて、さらに勤務時間もかなり短縮されましたね。

——タラレバですが、もし時間を戻せるとしたらどうしますか?

もっと早く辞めますね(笑)。極端な例ですが、たとえば1年で辞めてしまうというのは、システム開発の何も学ばないうちに辞めることになっちゃいますよね。それは、早すぎて話が違ってくると思うんです。ある程度の実績を積んで自分の中に業界マップが描けるようになったら、「石の上にも三年思想」には固執しなくても良いのでは、と思いますね。

編集後記

悩んでいた時期のTAKUMIさんと同様に、私たちはいつのまにか何の疑問も持たず、「石の上にも3年」、「最低3年やらないと身につかない」ものだと思い込んでいる気がします。でも大切なのは、「3年」という時間ではなくて、「ここまではできるようになった。次はこれをやりたい」と自分自身で納得できるかどうかです。「○年やらなきゃ」という考えにとらわれすぎず、自分のやってきたこと、やりたいことを客観的に見つめてみましょう。

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