「仕事が合わない」と感じる理由は？対処法と転職活動を成功させるポイントを解説

仕事が合わないと感じる主な理由

dodaのキャリアカウンセリングで「仕事が合わない」という悩みをあげる人はたくさんいます。話をさらに聞くと、「評価されていない」「キャリアの見通しが立たない」「給料が見合わない」「仕事がつらい・苦手」の4つに大きく分かれていきます。ほかにも「このままでいいのか」や「会社が合わない」と言う人もいます。

仕事が合わないと感じたときの対処法

仕事が合わないと感じる理由を分析・整理・言語化する

仕事が合わないと感じている理由を分析・整理・言語化するのが解決のスタートです。これらが不十分では、解決法も導けません。

（1）のように自由に書いて情報を整理するときは、まずはランダムに自由に書いていくのがコツです。はじめから整理しようとすると書く手が止まってしまいます。脈絡がなくてもいいので、思いついたことをどんどん吐き出していきましょう。

また（2）では、合わない点を考える中で、今の仕事で合っていると感じる点も思いついたらそれも書いておきましょう。

そして（3）では、「なぜそう思うのか」を深掘りして分析・言語化することで自分を知ることにつながってきます。自分の性格や志向性はもちろん、「何にモチベーションを持つのか」「どういうときに行動に移すのか」など自分の客観的な理解につながります。逆にこのような“自分を知るプロセス”を経ておかなければ、環境が変わったり転職活動をしたりしても、何が合う・合わないかが分からないのです。

【転職タイプ診断】あなたに向いている仕事は何？質問に答えて適職探しのヒントが見つけよう

仕事が合わないと感じる理由に応じて行動する

■「仕事が合わない」と感じる理由とそれに応じた行動の例

「仕事の成果が出ない」を理由に挙げた人は、「なぜ仕事の成果が出ないのか」と理由をさらに深掘りするのが重要です。成果が出ない理由によって、仕事のやり方をどのように変えるべきなのか・スキルや知識は何を身につければいいのかなど行動がより明確になります。

【無料診断ツール】仕事が合わないと悩む方におすすめ

前節で仕事が合わないと感じる際の対処法について解説しましたが、実際問題として、自分に合う仕事を見つけるのはなかなか難しいものです。そのようなときは、診断ツールの利用も検討してみましょう。

仕事が合わなくても辞めるのは待ってもいい場合がある

「待つことで現状が改善する可能性がある」場合は、仕事が合わなくてもすぐに転職せずに待ってみるのも選択肢のひとつです。判断基準をしっかり定めて、今の仕事を分析してみてください。

現状を改善できる可能性があるため待ってもいいケース

現状が変わる可能性があるなら、仕事の改善提案や異動申請など、まわりを巻き込んだり社内の制度を使うことも考えられます。

改善の可能性は見込めないが、転職は待ってもいいケース

不満の要因の改善が見込めないとしても、少し様子を見たほうがいいケースもあります。転職して解消される不満と、今の会社にとどまって得られるものとを天秤にかけて考えましょう。

ただし上に挙げた条件はあくまで目安です。当てはまるからといって、合わない環境で我慢しすぎるのはよくありません。たとえば、転職では業務経験の短さが懸念ポイントとしてとらえられますが、だからといって「3年は頑張らなければ…」と無理に我慢しすぎて体調を壊してしまったら本末転倒です。検討や行動を重ねた上で、「やはり仕事が合わない」と思えば転職活動を進めましょう。

今の仕事を辞め、転職を考えたほうがいい場合

この先も現状が改善する可能性がない場合は、転職を考えましょう。人事制度的に上限が決まっているなら給与アップを期待したり、ワンマン経営の会社に変化を求めたりしても見込みがありません。

やりたいことがあるのに機会が与えられない、もっとレベルが高いスキルや知識を身につけたい、といったケースも転職で新しい環境に移ることをおすすめします。そして、ハラスメントなどで深刻なストレスを受けている場合は、何よりも自分の心身の健康を優先して職場を離れることを考えてください。

転職を成功させるポイント

転職活動までの計画を立てる

退職したい時期をゴールとして、そこから逆算して、転職活動の計画を立てましょう。dodaで転職成功した人は1社の内定を得るのに20件前後の応募をしたというデータもあります。転職活動にかけられる期間が短ければ、並行して複数の求人に応募する必要があります。そのためには希望条件を100％満たしていなくても、今抱えている「仕事が合わない」の不満が解消できそうなら積極的に応募していきましょう。

転職活動の軸の整理をする

「仕事が合わない」をきっかけに転職活動を始める場合、まず最初に自分の「転職の軸」をしっかりと整理することが大切です。転職の軸とは、「この転職で解消・解決したいことは何か」です。ここがあいまいだと転職活動が思うように進みません。ですから、「今の仕事の何がイヤなのか、どうなっていたいのか」を先に書きだして言語化しておくことがスムーズな転職活動にもつながるのです。

転職活動の軸とは？こだわりの条件を整理して優先順位をつけよう

転職エージェントに相談する

しかし、「転職活動の軸の整理が大切」といっても、一人で整理するのは実はとても難しいものです。キャリアアドバイザーに相談しながら行うと効率が上がります。キャリアアドバイザーとの対話を通して、「仕事で工夫してきた点が評価につながるか」や「次の会社でも活躍できる再現性があるスキルか」などを相談してください。第三者の立場から冷静にあなたの内面を深掘りし、得意なこと・不得意なことを見つけてくれるでしょう。

求人をたくさん見る

最初から条件を絞り込みすぎず、まずはいろいろな業種・職種の求人に目を通してみましょう。サイトから直接応募する場合も、転職エージェントで求人紹介してもらう場合も、下にまとめた点が満たせる会社かどうかという観点でチェックしましょう。

少しでも興味が持てるポイントがあれば応募先としてリストアップしておきます。たくさんの求人を見ていると、どうしても給与の高さや福利厚生の充実などが気になってしまうものですが、「転職の軸」に立ち戻ってチェックしましょう。いくら給与が高くても、「仕事が合わない」の不満が解決されなければ転職する意味がありません。

1社だけでなく複数社受けて見比べる

転職活動は1社受けただけで内定をもらえる場合もありますが、数十社を受けてやっと内定が出ることも珍しくありません。どちらの場合もすぐに内定承諾してしまいたい気持ちになるものです。
せっかく不満解消のための転職なので、後悔しないように意思決定したいものです。そのためには、複数の求人に並行して応募していれば、比較しながら納得感のある判断ができます。また、内定をもらったときこそ転職活動の軸に立ち返ってそれを満たす企業・ポジションなのかを落ち着いて考えてみましょう。自分一人で判断がつかなければ、人事部門や先輩社員との面談をお願いしてみてもよいでしょう。

自分に合う仕事の条件は転職のプロに相談して整理する

「仕事が合わない」と感じる悩みは、「仕事がつらい・苦手」などのネガティブな場合だけでなく、「もっと成長したい」「実績に見合った評価を受けたい」など前向きな意識の表れの場合もあります。スキルも実績もあるビジネスパーソンでも「仕事が合わない」と悩む人は少なくありません。「できる・できない」と「合う・合わない」は別なのですが、自分自身のこととなると整理するのは意外と難しいのです。

転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーと対話をする中で「仕事が合わない」と感じる理由がより明確になり、さらに自分の価値観や本心の分析・整理・言語化が進みます。あなたのスキル・経験・志向性に合った求人も提案してもらいながら、悩みの解決方法を探せるのです。