Q.人間関係が原因で仕事を辞めたい。転職理由の伝え方とは?
今の仕事内容には不満はありませんが、職場の人間関係がギスギスしているため、この先も今の会社で働き続けたいと思えません。人間関係の問題は、転職理由になるでしょうか?もし、人間関係を理由にしないほうがいいなら、どのように伝えるべきですか?(28歳/女性)
A.人間関係も十分に転職理由になりえます。ただし伝え方に要注意。
自分にできる範囲で改善を試みたとしても難しいのであれば、転職を検討されるのは理解できます。人間関係に問題がある中で我慢をしながら働くことで、パフォーマンスの低下を招き、将来のキャリアに悪影響を及ぼすことも考えられるからです。例えば、仕事を妨害され実績を残すことができない、上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかず仕事が進まない、結果としてスキルや経験を積むことができないといったケースが挙げられます。
ただし、応募先の企業に転職理由を伝える際には注意が必要です。面接の場で単純に「人間関係に問題がある職場だったので辞めます」と伝えてしまうと、「コミュニケーションスキルが不足しているのではないか」「入社後に同じようなことが起きたときにすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を、採用担当者に与えてしまう可能性があるからです。
そこでぜひ実践してほしいのが、自分の理想とする職場のイメージと現実を対比し、人間関係の問題が何に影響を与えているのかをリストアップしてみることです。経験を積むことが難しい、非効率な業務の進め方になっていることで働き方が圧迫されている、チームで協働ができないので影響力のある仕事ができないなど、人間関係が悪いことによって実現できていないことがあるはずです。
面接などで転職理由を話さなければならなくなったときには、このギャップや実現できていない何かをメインの転職理由として話し、人間関係の問題は補足的な要素として伝えていただくとよいかと思います。もちろんメインに伝える転職理由は、応募企業に入社することによって改善するものであるようにしましょう。そうすることで人間関係の問題にフォーカスされることがなくなり、ネガティブな印象を与えにくくなります。ぜひ実践してみてください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。
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