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上司が嫌いでストレスが限界…転職はあり?効果的な対処法まとめ

上司との相性が良くないと感じて、「上司が嫌い」「仕事を辞めたい」と思う人も多いのではないでしょうか。近年ではリモートワークでメールやチャットでの文章が冷たく感じるなど、働き方の多様化による新たなストレスも感じやすくなっています。本記事では、上司が嫌いと感じるよくある理由や、上司とうまく付き合うための具体的な対処方法などをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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上司が嫌い・合わないことは誰にでも起こり得る

上司が嫌いだったり相性が合わなかったりすることは、多くの人が抱える悩みです。株式会社パーソル総合研究所の「働く10,000人の就業・成長定点調査2023」によると、直属の上司に満足している人の割合は、2023年時点で49.5%と、実際に働く人の半数近くが直属の上司に満足できていないことが分かりました。ちなみに、2018年の調査開始から6年間、直属の上司に満足している人の割合が50%を超えたことは一度もありません。

出典:株式会社 パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査2023

さらに、調査結果を詳しく見ると、上司に対しての満足度は、女性よりも男性のほうが低い傾向にあることがわかります。年代別で見た場合は、20代は上司への満足度が高い一方、50代のほうが低い結果となりました。

上司が嫌い・合わないと感じる背景

上司が嫌い・合わないと感じる主な原因は、お互いの立場や見えている景色の違いによるものが多いです。部下は目の前の具体的な業務を見ているのに対し、上司は会社の目標など広い視野で仕事を見ています。部下が「上司が期待する役割や仕事を担ってくれない」と不満に感じるとき、実は上司は組織全体の動きや目標から判断して行動しているということもあります。そのため、自分がリーダーの立場を経験することで今までの上司の言動や行動が理解でき、上司への不満が解消するというケースもあります。

また、上司が嫌い・合わないと感じる要因として、性格パターンの違いも挙げられます。たとえば、共感性を重視する上司と、論理性を重視する部下では、理解し合えない可能性が高いでしょう。

「上司が嫌い…」「上司と合わない…」など、お悩みの方は、転職タイプ診断を受けてあなたの仕事探しの軸といまの満足度を診断してみませんか?まずは自分がどのような考え方をするタイプなのか理解を深めれば、「嫌い・合わない」などの感情が客観視でき、冷静な行動につなげられるかもしれません。

上司が嫌い・合わないと感じる9つの理由

上司が嫌い・合わないと感じる場面や理由はさまざまです。ここでは上司に不満を抱く9つのケースを紹介します。

1.数字よりプロセスを重視する

売り上げや業績アップに貢献した仕事をしても、プロセスを重視する上司だと評価されない場合があります。成果を挙げているのに正当な評価がもらえないことで、部下は上司に不信感を持つようになります。チームやプロジェクトで達成した数字よりも、プロセスを重視する上司に、不満を抱くケースは少なからずあるでしょう。

2.結果しか評価せずプロセスを評価しない

結果ばかりを重視する上司に、疲弊する部下も少なくありません。業務の結果だけ見て、プロセス(過程)を評価してもらえないと、仕事のモチベーションが下がり上司に不満を感じてしまう人もいるでしょう。

3.本質的な課題解決に向き合ってくれない

本質的な課題解決に向けてサポートしてくれない上司は、部下から頼りなく思われたり呆れられたりすることもあるでしょう。例えば、業務量が慢性的に過重になっているチームで、人員増や効率化といった本質的な課題をなおざりにして残業を強いるような上司であれば、部下も不満を募らせざるを得ません。
部下が困っているときに表面的な処置で済ませていると上司の責務を全うしていないと感じてしまう人が出てくるでしょう。

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4.部下への課題のおろし方が雑

上位者に忖度して非現実的な目標値を設定したり業務を増やしたりする一方で、部下に課題をおろす際に、背景や意図を説明せずに雑に丸投げする上司もいます。部下からすれば、理不尽な業務負担が増えることで、上司に対しての不満感が増えるだけでなく、仕事に対するモチベーション低下にもつながりかねません。

5.他部署との調整・交渉が不十分で余計な仕事を押し付けられる

上司の調整や交渉が不十分なことが原因で、本来なら担当しなくてよい業務を他部署から押し付けられてしまうことがあります。会社の利益のためにやむを得ないケースもありますが、何度も発生すると上司を頼りなく感じたり、評価への不信につながります。

6.業務量の配分を適切に行ってくれない

業務量の配分を適切に行なってくれない上司に当たると、部下間での業務量の配分調整が行われず人によって業務量に差が出ると部署内で不公平を感じてしまう原因にもなります。

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7.労務管理を怠っている

労務管理は上司の責務にあたりますが、中には管理がずさんになってしまっていることもあります。残業や休日出勤が上限を超えたり、有休が取れない状態になっていたりするとストレスに感じる人が出てくるでしょう。

8.否定的・威圧的な言動をされる

上司の否定的かつ威圧的な言動は、多くの部下にとってストレスになる可能性が高いです。たとえ指示自体は業務上必要であったとしても、自信がなくなったり、自分自身が否定されている気持ちになってひどく落ち込んでしまったりする人も出てくるでしょう。また、上司の威圧的な言動によって、働く環境そのものが劣悪になることはしばしば発生します。特に人間関係を重視するタイプの人は辛い・合わないと感じるでしょう。

9.部下へのフォローがない

部下に対するフォローが足りない上司は、上司自身が業務に追われている場合も多く、仕方がない面もあります。しかし部下の立場からすると、新しい取り組みにチャレンジしていたり、壁に当たっているときに適切なフォローがない、相談してもアドバイスがもらえないといった対応が続くと意欲が失われてしまうでしょう。

嫌い・合わない上司とうまく付き合うための【マインドセット】6選

嫌いな上司とうまく付き合うにはどうしたらよいのか迷う人も多いのではないでしょうか。上司とメンバーはあくまでも仕事上の役割にすぎないと考え、必要以上に悩まないための、マインドセットを紹介します。

1.無理に仲良くなろうとしない

そもそもどんな上司であっても仲良くなる必要はないと考えておけば、ストレスの要因を減らせます。仕事上の成果をあげるのがチームや組織の目的なので、一定の信頼関係があれば無理に仲良くなろうとしなくてよいのです。

2.上司に期待しすぎない

上司に対して、『適切な指示をくれる』『成長させてくれる』といった期待をしすぎないことも大切です。上司も部下も、チームのミッションを果たすための立場・役割が違うだけで、同じ企業に勤める社員の一人です。上司への不満が溜まっていると、「上司は職務を果たしていない」など他責思考に陥りがちですが、「自分にできる最善策は何か」と考えるなど自責思考に切り替えることで前向きに行動できます。結果的に、ビジネスパーソンとしての成長につながるでしょう。

3.いつか異動すると割り切る

企業に勤める限り、自分も上司も異動や昇格の可能性があり、今の関係性がずっと続くわけではありません。職場によっては、一定期間経てば異動になるジョブローテーションもあるので、期間限定の上司だと割り切るとよいでしょう。

4.上司の視座や立場を具体的に想像する

苦手と感じる上司の立場を具体的に想像することで、仕事での発言や対応への理解ができるようになる場合もあります。実際に自分の役職が上がって、見える景色も変わり上司の立場を理解できるようになる人は多くいます。上司の持つ会社の目標や深いクライアント理解など抽象的かつ広い視野や社内各所の人間関係などを想像することで、上司に対して共感が生まれ不満が解消されるかもしれません。

5.嫌いな上司を反面教師にする

嫌いな上司を反面教師と考えるのも方法の一つです。「この上司が嫌いだ、合わない」と“人”にフォーカスせず、こんな考え方や言動が納得できないと“行動”にフォーカスしてみると、仕事の進め方やマネジメントに関する学びになるかもしれません。

6.人間関係と仕事のモチベーションをリンクさせない

職場での人間関係と仕事のモチベーションは切り離して考えましょう。嫌いな上司がいるせいで、仕事が手につかないケースがあるかもしれません。感情によって仕事のモチベーションが上下することで安定した成果が出にくくなるので、自身の評価が下がってしまってはもったいないです。「〇〇を完遂すること」のように自分自身の中にモチベーションを設定しましょう。

嫌い・合わない上司とうまく付き合うための【行動】4選

上司・部下と言えども、同じ職場の社会人同士。自分自身が基本的な行動をできていれば、現状よりもマイナスな関係になることは避けられます。ビジネスパーソンとしての基本的な行動を改めて確認しましょう。

1.報連相(ほうれんそう)を欠かさず、淡々と業務を進める

上司に報連相(ほうれんそう)する際は、業務的かつ誠実な態度で報告しましょう。万が一、上司の対応や言動に不誠実な点があったとしても、相手の言葉尻や態度にいちいち反応せず、淡々と業務を進めることが大切です。

2.ファクトで話す

ホウレンソウするときは、事実と意見を切り分けて、事実に基づいた根拠のあるファクトベースで会話をしましょう。話が簡潔に伝わりやすくなるので、コミュニケーションが長引くのを避けられます。

3.礼儀正しく接することを意識する

挨拶やお礼をはじめ職場でのコミュニケーションは礼儀正しく行いましょう。苦手な上司だからといって失礼な言動をするのはビジネスパーソンとして幼稚な態度に映ります。また、ほかのメンバーのモチベーションにも悪影響を与える恐れがあるでしょう。

4.体調を整える

運動や睡眠などの時間を大切にすれば、ポジティブな思考や行動につながるといわれています。ハードワークでメンタルが不調に陥ると、マイナス思考になり、上司の何気ない発言にも嫌悪感を覚える原因になります。ベストな体調を維持できるように心がけて、仕事へ取り組むようにしましょう。

どんなに上司が嫌いでも避けるべき対応4選

上司に対して不満を抱いていたとしても、社会人のコミュニケーションとして最低限守るべきラインがあります。このラインを割ってしまえば、第三者から見た自分自身の評価を下げることにもつながりかねません。ご紹介する内容をもとに、一度冷静に自身の行動を見直してみましょう。

決裁や承認の手順を守らない

嫌いな上司を介する業務であっても、仕事上での決裁や承認の手順を守らなければ、会社や事業に重大な損失になる可能性があります。部下の仕事の責任は上司が取るものとはいえ、仕事のルールは最低限守るべきであり、ビジネスパーソンとして信用を損ねる行動は絶対に避けましょう。

口頭だけで確認する

口頭だけのホウレンソウは当人たちの記憶頼りになってしまうので、言った言わないの水掛け論に発展してしまう恐れがあります。仕事でのホウレンソウは、口頭だけでなくメールやチャットで履歴を残すようにしておきましょう。不要なトラブルを防げるだけでなく、いつでも見返せるメリットもあります。

ホウレンソウを怠る

ホウレンソウを怠ると、上司だけでなく業務に関わる人たちも、仕事の進捗状況が把握できません。ホウレンソウを怠った結果、部署内での共有事項にずれが出てしまい、トラブルやミスに対応できなくなることもあります。上司への感情に関係なく、業務に関するホウレンソウはしっかり行いましょう。

不満や嫌悪感を態度に表す

不満や嫌悪感を態度に出すと関係性が悪化するので、上司本人だけでなく仕事を一緒にする人たちにも迷惑がかかります。上司の気になる点があっても業務中はフラットに接しましょう。万が一、ハラスメントなどの問題があれば、人事や上層部に相談することが大切です。

どうしても上司と仕事を続けるのが難しい場合の対処法4選

嫌いな上司と上手くやっていくために工夫したけれども、どうしても耐えられないと感じてしまっている人もいるでしょう。ここでは上司と仕事をするのが限界の場合の対処法4選を紹介していきます。

異動願いを出す

上司の異動が待てない場合は、自ら人事部に相談して異動願いを出す方法があります。人事部へ相談する前に、異動したい具体的な理由を考えたり異動するためのプロセスを理解したりしておくと、人事部も真摯に受け止めてくれるでしょう。また、人事を介して上司と面談することで、新たな解決策が見つかることもあります。

ハラスメント相談を行う

上司の言動に行き過ぎた部分があると感じる際は、信頼できるほかの上司や社外のハラスメント相談窓口へ相談しましょう。
相談する際は、どのような発言をされたのか、いつから合わないと感じたのかなど、自分なりに掘り下げて言語化して伝えましょう。

カウンセリングを受ける

万が一、上司との関係性の影響で、頭痛、腹痛、吐き気、不眠などの、慢性的な心身の不調が現れている場合は、精神科や心療内科のカウンセリングを利用しましょう。とにかく、一人で悩みをため込まないことが大切です。

メンタルケア専門のクリニックで相談するなかで、心を病んでしまう前に適切な処置が受けられます。職場の上司含む人間関係の悩みなどを聞いてもらえるので利用してみてください。

転職する

一時の感情だけで転職するのはおすすめしませんが、我慢の限界を超えて心身に不調が表れたり、仕事のパフォーマンスが著しく悪化したりしているなら働く環境を変えるのも一つの方法でしょう。どうしても上司との関係性を変えられない、悩みを解決できない場合は、思い切って転職して新しい職場で再スタートしてみましょう。

転職を検討する際は、まず転職エージェントに相談することをおすすめします。転職エージェントは転職に関する内容だけでなく、働き方についても相談できます。人間関係のストレスを抱えにくい働き方やキャリアの方向性についても具体的なアドバイスがもらえるでしょう。

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「上司と合わない」を理由に転職活動する際のポイント

上司が嫌い・合わないといった理由で転職を考えることもあるでしょう。人間関係がきっかけで転職活動を始める場合、押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

自分が仕事に求めているものは何か整理する

上司が嫌いで転職したいと思う人は、上司が嫌いという感情だけに流されず、そもそも自分が仕事に求めていることは何か、整理をしておくとよいでしょう。仕事での人間関係は、自分の意志だけではコントロールできないことが多いため、人間関係に固執すると転職を繰り返す要因にもなりかねません。

もし、「今の職場に嫌いな上司がいなかったら転職はしないのか?」と考えたとき、ほかにも転職の動機になるものが思い当たれば、そちらが転職の軸になる可能性があります。人間関係に問題がないとしたら、働く上で何を重視したいのかを整理しておきましょう。

退職理由は前向きな伝え方をする

転職活動中に面接などで退職理由を答える際は、たとえ人間関係が理由だったとしても、その企業に入社をしたいと思った転職理由を伝えるようにした方がよいでしょう。具体的には、キャリアアップや新しいことへの挑戦など、ポジティブな動機が望ましいといえます。

人間関係が原因であることを伝える際は、一方的に上司が悪いかのような伝え方は避けましょう。たとえ事実だとしても、第三者である面接官や採用担当者には『客観性が足りない』と思われてしまうかもしれません。人間関係を良好に保つための心がけや、チームワークによって生み出した成果について説明できるようにしましょう。

前向きなの退職理由の伝え方はこちら

上司との人間関係で悩むことになった原因を分析しておく

転職するきっかけとなった上司との人間関係について客観的に考える時間を設けましょう。どんな上司かにもよりますが、「上司が悪い」と相手にすべての責任を押し付けて転職してしまうと、もし今後また同じように上司との人間関係で悩んだ際に、転職を繰り返すことになりかねません。

必要に応じて、転職エージェントやカウンセラーなど、第三者に相談しながら、上司・自分・環境といったそれぞれの要因において、どうすれば嫌な気持ちを解消できたのか、いやな気持にならずの済んだのかを言語化しておきましょう。

上司と合わないとお悩みの方はキャリアアドバイザーへ相談してみよう

上司と合わないことが理由で転職を考えている人はキャリアアドバイザーに相談を

上司との人間関係で悩む人は少なくありません。しかし、一口に上司といってもさまざまな人がいて、「嫌い」「合わない」と感じる理由にも、視点の違いによるすれ違いや、仕事の仕方、性格の違いによる理解の難しさ、はたまたハラスメントなど、さまざまなものがあります。自分の考え方を変えることで乗り切れるケースもありますが、どうしても難しい場合は転職も解決策の一つでしょう。

「上司が嫌い・合わない」を理由に転職を考える場合、同僚、家族、友人よりも転職のプロに相談することをおすすめします。dodaのキャリアアドバイザーは人間関係を理由に転職活動をしている方々を数多くサポートしています。キャリアの優先順位の付け方や、退職理由の答え方など具体的なアドバイスができますので、ぜひ気軽に相談してください。

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