Q. 未経験の業界へ転職したいけど、転職活動が長期化…。何を見直せばいい?
最近、興味が湧いてきた業界に挑戦したくて、未経験ですが転職を決意。しかし、なかなか内定がもらえず、転職活動が長期化しています。未経験だからなのか、書類や面接で熱意を伝え切れていないからなのか、原因が分かりません。このままではいけない気もしています。何を見直せばいいのでしょうか?(37歳/男性)
A.スキル・経験が活かせる求人を選んで、未経験の業界・職種への転職成功率をアップ。
一般論としては、30代後半の年齢で未経験業界にチャレンジするのはハードルが高いといえます。この年代の人材を募集する場合、企業は業界内での専門的な経験やスキル、さらにはマネジメント能力を求めているケースが多いからです。転職活動が長期化している要因は「未経験だから」が主たるものと考えたほうがいいのではないでしょうか。
とはいえ、せっかく決意した未経験業界の転職をあきらめることはありません。見直していただきたいのは、未経験「業界」であるうえに未経験「職種」への応募になっていないかという点です。
中途採用において採用担当者は「応募者のスキルや経験を自社でどのように活かせるか」を大きな判断基準としています。業界は違ったとしても職種が同一であれば、必ず活かせるスキルや経験があるはず。それをしっかりとアピールすることができれば、選考を通過できる可能性はアップするでしょう。自分が貢献できるポイントを明確にすることは、入社への熱意を訴えることにもつながります。
もし、希望している職種が未経験のものである場合でも、その業界内で今の経験を活かした業務に就くことで、将来的に希望する職種へのステップが開かれることがあります。30代後半でのキャリアチェンジには困難が付きまとうということを理解し、現在の経験を活かしながら徐々に希望するキャリアに向けてステップアップするという方法をとったほうがスムーズにキャリアチェンジができるでしょう。
自分が持っているスキルや経験と、企業のニーズをマッチさせることが、転職活動を成功させるための最大の秘訣です。キャリアチェンジではこれが難しくなるのですが、募集要項をしっかりと読んだり、転職エージェントのキャリアアドバイザーから客観的なヒントをもらったりすることで、ご自身でも気が付いていない企業のニーズに合致するスキルや経験を見つけられることがあります。後ろ向きにならずにチャレンジしてみてください。
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この記事を監修したキャリアアドバイザー
加賀美 文久
米国CCE国家資格 キャリアコンサルタント
米国CCE,Inc.認定 GCDF-Japanキャリアカウンセラー
【経歴】
ベンチャー企業の人事リーダーを経て、2006年に現職に入社。dodaキャリアアドバイザーとしてバックオフィス部門、ハイキャリア部門の転職支援をしてきました。その後、管理職として同領域のマネジメントやプロジェクト推進に関わっています。
【メッセージ】
私自身、さまざまな立ち位置で「転職」と関わってきました。転職者の立場、採用する企業の立場、転職支援をする立場。その経験活かして、転職の疑問解決のお手伝いができればと思っています。