

内定・退職・入社
出社時間・挨拶・服装etc.…気を付けることは?
「転職初日」の過ごし方と事前準備
転職初日、新しい職場への期待と同時に、うまくやっていけるか、不安や緊張も高まるもの。そこで、転職初日に失敗しないためにも、最低限準備しておきたいことや当日の過ごし方について、転職経験者のアドバイスを交えながらご紹介します。
1.転職初日に向けて準備すること・やってよかったこと
新しい職場では人間関係も仕事での評価もイチから築いていく必要があります。そのため、「職場になじめるか」「人間関係が築けるか」「仕事をこなせるか」という不安を転職経験者の大半が感じています。その不安を払拭するために、多くの転職経験者が行っているのが「転職初日に必要な最低限の準備」「転職後に必要な知識の準備」。中でも、転職経験者が「やってよかった」と振り返る4つのことをご紹介します。
当日の身だしなみ・服装・持ち物の確認
第一印象にかかわるので、初日の身だしなみは特に気を配りましょう。大切なのは「清潔感」があること。服がしわだらけだったりしないか、靴やかばんが汚れていないか、メイクや髪形は控えめで派手ではないかなど確認しておきましょう。
服装で迷ったら、事前に人事に確認する、職場見学をさせてもらうなどでどんな服装の人が多いか確認しておきましょう。会社によっては挨拶回りや社内見学等で歩き回ることもあります。当日の流れを事前に確認し、当日の動き・TPOに見合った服装を選ぶとよいでしょう。また、持ち物も筆記用具やノートのほか、会社から指示されたものがそろっているか確認しましょう。
事前に服装・持ち物を確認しておくことで、当日に迷ったり、あわててしまったりすることを防げます。
転職経験者からのワンポイントアドバイス
- 基本的な身だしなみを整えることと、靴やかばん等、持ち物は徹底的に磨いておくことで、自分に自信を持って臨むことができる
- スーツ、シャツをクリーニングに出しておく。替えのストッキングをかばんにいれておく(ストッキングが破れたが替えのものを持っておらず、一日破れたまま過ごしたので)
- スーツを着ていったが、作業するための服がなく事前に聞いて用意しておけばよかった
挨拶・自己紹介文の用意
一緒に働く人たちの前での挨拶や自己紹介を求められる場合に備えておきましょう。入社間もないあなたを印象づける大切な機会なので、名前だけでなく、所属や前職に何をしていたか、など、伝えたい内容を簡潔にまとめておくとよいでしょう。(挨拶のポイントと例文はコチラ)
転職経験者からのワンポイントアドバイス
- 必ず自己紹介をさせられると思うので、1分以内にできる簡単なスピーチを考えておき練習しておく
- 頭が真っ白になったので、メモしておけばよかった
- ある程度の自己PRや入社動機については問われる場面が多々あるため、簡略化したものを用意しておくと気が楽
- 以前の会社での仕事内容と経歴を整理して、すぐに答えられるようにした
出社場所・時間の確認
当日に迷ったりあわてたりしないように、交通手段、乗り換え情報だけでなく、道順、建物の出入り口なども調べておきましょう。初日から遅刻、という事態を避けるためにも、可能であれば、前日までに一度会社まで足を運んでみると、当日スムーズに出社できます。
転職経験者からのワンポイントアドバイス
- 目印になりそうな周辺施設を確認する。前日までに出勤時間帯に訪れると通勤のリハーサルにもなってよい
- 入社初日にオリエンテーション会場の場所を間違えてしまったことがある。入社初日にどこに何時に行くかを聞いておくこと
- 初日にどこに出勤するかを確認し、建物の入り口付近の状況をみて、余裕を持って到着できるように逆算して時間の計算をする
会社・業界理解、業務知識の予習復習
会社によっては初日から業務に就く場合も。入社までに会社の就業規則に目を通しておき、職場のルールを把握したり、ホームページ等で会社の組織図や拠点、取扱商品や取引先などのおさらいをしたりしておくとよいでしょう。専門職の場合は、業務知識・専門知識の再確認などもしておきましょう。
転職経験者からのワンポイントアドバイス
- 転職する会社に、入社前に理解しておいたほうが良いことを質問し、提示された内容を前もって予習した。また、会社から届いた規定やマニュアルを読んでおく
- 入社先に関するニュースや経営陣のプロフィールを再確認しておく
- 転職後の職種に対する基礎的知識を身につけておく
- 新しい転職先の得意とする分野の調査。なんとなく業界の流れをつかんでおいてよかった
2.初日の流れと過ごし方
会社によって多少異なりますが、転職初日の大まかな流れは共通しています。当日の流れを把握し、初日の過ごし方の参考にしてみてください。
①出社
遅刻はもちろん厳禁。余裕を持って出勤するようにしましょう。とはいえ、極端に早く出社すればよいわけでもありません。「みんな5分前ぐらいにしか来ない会社だと知らず、30分前に到着したものの誰もいないから入れず、隣の建物の住人に不審者扱いされた」…という転職者のエピソードも。集合場所と集合時間を事前に確認する際に、目安としての到着時間、とくに初日から現場配属の場合は、周りの方の出社時間も併せて確認するようにしましょう。
②事務手続き・オリエンテーション
入社にあたっての必要書類を作成・提出したり、備品の確認をしたり、といった事務手続きや、会社・業務の全体感についての説明といったオリエンテーションが行われることが一般的です。中途入社者の多い会社では入社後研修に1日~数日費やすこともありますが、中途入社者が少ない会社では、必要な事務手続き・オリエンテーション後、すぐに部署に配属ということも珍しくありません。
③挨拶・自己紹介
新しい職場で緊張もあるかと思いますが、初日はあなただけでなく、「新しく入社した人はどんな人だろう?」と、まわりも少なからず緊張し、様子をうかがっています。まずは笑顔で周りの人への挨拶をしっかりしましょう。自己紹介を求められたら、周囲に自分を知ってもらう絶好の機会なので、職場になじむ姿勢をアピールしておきましょう。
自己紹介で盛り込んでおきたいのは以下の3点です。
- 名前・経歴
- 会社に対して感じた魅力
- 自分が貢献できる点のさりげないアピール
大切なのは「さりげない」アピール。あなたのキャリアは強みとして大事ですが、新しい職場はゼロからのスタートというスタンスで、「こういう点でお役に立ちたい」という謙虚な姿勢で臨みましょう。関連部署への挨拶回りや部署全体での挨拶など、どのような形で自己紹介を求められるか分からず不安な場合は、1分用と3分用の2種類のスピーチを用意しておくとよいでしょう。
また、挨拶・自己紹介は「笑顔で」「ていねいに」「はっきりと」がポイント。
表情はにこやかに口角をあげ、自分ににこやかな視線をくれている人に話かけるように意識すると緊張が和らぎます。また、聞き取りやすい声で、早口にならないように意識しましょう。
【挨拶例】
経験あり
本日からお世話になります、堂田太郎です。前職では○○業界で営業として5年ほど従事しておりました。
この会社は日々新しい取り組みにチャレンジして社会に大きく貢献している会社だと感じていたので、入社することができて本当にうれしく思います。
これまで培ったお客様視点の営業経験を活かし、微力ながら、会社の成長に貢献していければと思います。
不慣れな点も多く、皆さまにはご迷惑をおかけするかと思いますが、一日でも早くお役に立てるよう努力してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
経験なし
おはようございます。本日からお世話になります、堂田太郎です。前職では○○業界で××をしていました。出身は○○県で趣味は△△です。もし同じ趣味の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。
転職初日ということもありかなり緊張していたのですが、さきほどから皆さんが積極的に声をかけてくださったり、いろいろ教えてくださったりと、とてもあたたかい職場だと感じました。これから皆さんと一緒に働けるのが楽しみです。
未経験の職種へのチャレンジではありますが、のみこみは早いタイプであると自負しておりますので、一日も早く会社に貢献できるよう、一生懸命頑張ります。
ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
④引き継ぎ
初日に所属部署に配属されても、その日はPCやメールの設定、挨拶回り、社内見学等で終わってしまうことがほとんどですが、会社によっては初日から業務の引き継ぎが始まる場合も。
その時に注意したいのは「分からないことは自ら聞く」という姿勢です。場合によっては先輩となる方が年下だったり、またあとで聞けばいいかと思ってしまったりすることで、その場で聞かないという判断をしてしまうかもしれませんが、一度教わったことを何度も聞くと、マイナスの印象を持たれてしまうことも。教わったことはメモをするということはもちろんのこと、こちらから聞きたいことをリストにしておき、スムーズに確認できるようにしましょう。
当日に引き継ぎがなく、やることがない…という場合は、座席表を入手して新しい仕事仲間の顔と名前を覚えましょう。電話に積極的に出るのも、職場の方の顔と名前を覚えつつ、やる気をアピールできる手段なのでおすすめです。
初日は直接業務にかかわることが少ない分、「身だしなみ」「挨拶」「姿勢」といった点があなたの印象を左右するポイントとなります。事前に準備できる点は準備し、笑顔で挨拶、自ら積極的に話しかけるなど、好印象でスタートできるような姿勢を心がけましょう。
3.「転職初日」に関するよくあるギモン Q&A
- お昼は自分から誘う?誘われるのを待つ?一人で食べに行く?
- 転職初日、特に午前中は入社後の事務手続きやオリエンテーションなどが行われる会社が多く、職場の同僚とは別行動をしていることが一般的です。オリエンテーション中のお昼で、中途入社者が複数人いる場合は、同期入社同士の親睦を深める意味でも、お昼に誘ってみるといいでしょう。初日の午前中から職場に配属されていたとしても、お昼に声をかけてもらえるとは限らないので、「お昼は皆さんどうされているんですか?」など積極的に声をかけていきましょう。
- まわりが忙しくて初日に放置された…
- まず前提として、会社側に他意はありません。中途入社者は「戦力になりたい」と意気込んで入社日を迎えるものの、会社はいつものように通常業務を行っているので、「やりながらOJTで教えていけばいい」というスタンスが多く、その結果、「自分が期待していたほど求められていないのかも…」という気持ちのギャップから“放置”と感じてしまうことが多いようです。入社後はすでに会社の一員。周りが忙しいようであれば、積極的に手伝いに行く心構えでやることを見つけていきましょう。
- 初日で辞めたくなった…
- 入社早々、「思っていたのと違う…」と感じることがあり、当初の想定と実態が異なってしまったことによる失望感から「辞めたい」と思ってしまった場合、「初日」という早いタイミングで結論を出してしまうのではなく、まずは1週間、など、しばらく様子を見てみましょう。たとえば、仕事内容が想定していたものと若干異なった、といった場合でも、肩慣らしの意味で本来の担当業務とは異なる業務を割り振られているのかもしれません。与えられた仕事にチャレンジすることで信用力を高めていくなど、チャンスに変えてみましょう。
監修者:dodaキャリアライフサポーター 伊藤 敬三
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