「面接の最後に質問はありますか」をどう有効活用しますか?
IT・Web領域専任キャリアアドバイザーの河崎 達哉です。
採用面接で「最後に質問はありますか?」と聞かれたとき、この機会をどのように活用しますか?面接があまりうまくいかなかった場合でも、この最後の逆質問で挽回のチャンスがあります。
以下、質問の例を示しながら説明します。どの質問を選ぶにしても、質問をきっかけに、自己アピールにつながる話題に結びつけていくことが大事です。採用担当者は、質問そのものに関心があるわけではなく、その背後にある考え方、そして自己アピールを見ているからです。
1. 「このポジション、このチームに求められることは何ですか?」
あらゆる局面で使える質問です。例えば、「求められること」がある分野の技術なのであれば、「それを習得するための勉強をして結果を出します」というアピールにつながります。もし、それまでの面接がうまくいかなかった場合でも、この質問をきっかけに「努力する自分」をアピールすることに結びつけ、挽回を図れる可能性があります。
これと似た質問として「御社で活躍されている方は、どのような方ですか?」という質問があります。ロールモデルとなる人物像を聞き出すことで「自分がその人物像に近づくために努力する」アピールに結びつけることができます。
2. 「今、求められるものは何ですか?」「1年後の私が、どのような姿になっているのが好ましいとお考えでしょうか?」
先の質問と似ていますが、時間軸の要素が入っています。「今」求められるものを聞く質問は、現在の業務のミッションを理解しよう、という姿勢を示しています。また、「1年後」に求められるものを聞くことは努力のアピールに直接結びつきますし、間接的に長期就労の意思もアピールできます。ただし「それは君次第だよ」などと明確な答えが面接担当者から返ってこないケースもありますので、面接の流れにより、この質問が有効かを判断してください。
3. 「自分がなりたい姿を、御社では実現できますか?」
面接の途中、面接官から「将来どうなりたいのですか?」と聞かれて、「自分はこのようになりたい」という話をすることが多いと思います。この面接時の会話を受けて、最後の質問で「(先ほど説明した)自分がなりたい姿を、御社では実現できますでしょうか?」と聞く質問があります。
4. 「業務効率化の提案をさせていただく機会はありますか?」
「提案したい」という主体性をアピールする質問です。コンサルティング業界の転職志望者の場合、主体的な業務改善意識を持っている方が高評価を得られる場合が多いようです。もちろん、それ以外の業界でも、組織の課題を解決したい欲求があり、チームメンバーが円滑に仕事できるよう気を配る人材は歓迎されます。どのような会社に対しても使える質問といえるでしょう。
5. 「会社の成功とは、どのような状態でしょうか?」「どのような状態になれば、御社のミッションを達成したといえるでしょうか?」
経営の視点の質問です。目の前の業務だけでなく、会社の成功や、顧客への提供価値に関する視点を持っていることをアピールできる質問です。この質問で高評価につなげやすいのは、ベンチャー企業になるでしょう。
以上の質問のうち、1番目に紹介した質問はどんな局面でも使える質問ですが、2番目以降の質問は面接官が「はっ」と思うような切り口が入っています。つまり、面接の流れを見て、使い分けるべき種類の質問です。
いかがでしょうか。もっと面接について対策を行いたいという希望がございましたら、お気軽にお声掛けください。企業に合わせた適切な面接対策をサポートいたします。
IT・Web領域専任キャリアアドバイザー 河崎 達哉
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