IT・Web領域専任キャリアアドバイザーの連載コラム アプリケーションエンジニアのための転職力アップ法

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応募で迷う人に教えたい「スピード応募の重要性」について

2014.02.20

IT・Web領域専任キャリアアドバイザーの中村 友香です。

転職活動では、求人が発生してから応募するまでのスピードが大事です。人気のある企業では特にスピードが必要になります。今回は、応募のスピードが内定を獲得する上で、どれだけ大事なのかをお話ししたいと思います。

まず、採用企業側には面接のために設けられる枠数があります。そして、その枠数には限りがあります。理由は、面接官が面接に使える時間が有限だからです。

その結果、何が起こるのでしょうか。

それは、先に応募した方を優先的に進めるということです。具体的にお話しします。一般的な人事の進め方では、応募が早い順に、1~5番目ぐらいまでの応募者を第1グループとして一次面接を設定し、第1グループの後に応募してきた方たちは第2グループとして「保留」扱いにします。第1グループの中から採用決定者が出ると、その時点で第1グループの残りの方たちや第2グループの方たちに初めて不採用を通知することになります。第2グループの方たちは、「応募して選考してもらっている」と思っているかもしれませんが、実は面接の機会を設定されずに「保留」されたままの状態になってしまっているのです。

つまり、面接の機会を得られる第1グループに入るかどうかが、内定の大きな分かれ目になります。

例えば月曜日に求人が出たとします。人気の企業であれば、翌日の火曜日には相応の数の応募者が集まります。それを見越して、この週の後半から遅くとも翌週前半に面接の時間を設定するように調整しているはずです。こんな中で、月曜の求人を見た求職者が「週末に検討しよう」と思っていたら、面接を受けることができる第1グループに入り込むことは不可能となります。

スピード応募のために必要な「考え方」とは

そうは言っても、求人情報を見て即座に応募することは難しいものです。そこで、考え方を変えてみることをお薦めします。例えば、「2週間以内に検討する」行動と、「求人広告を見て1時間以内に検討する」行動を比べてみましょう。このとき、検討のために使っている時間は、2週間検討していても、1時間以内に検討していても事実上変わらないのではないでしょうか。それならば、検討のスピードを上げることは、ほんの少し考え方を変えるだけで可能になるはずです。

もう一つお伝えしたいことは、求人情報を見て応募するまでに迷ってしまう方は、応募すること自体を重く考えすぎているかもしれない、ということです。応募した段階では、まだ入社が決まっているわけではないことを思い出してください。書類選考を通り、採用面接を受けてから、本格的に入社を検討してもいいのです。良い転職のためにはスピード応募を心掛けましょう。

IT・Web領域専任キャリアアドバイザー  中村 友香

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