2010年4月以降のネット業界の採用動向をお教えします
Web・クリエイティブ業界で転職をお考えの方を担当する、キャリアアドバイザーの鵜沼秀樹です。
第三回のWebクリエイターの転職力アップ法は、“最新のネット業界の採用動向”について紹介します。ソーシャルアプリの台頭やスマートフォン展開の本格化、海外サービスの日本展開、広告媒体としてのネットの躍進などと、話題に事欠かない状況です。2000年頃から成長・拡大を遂げ、ここ数年は成熟期を迎えている印象のあったインターネット業界ですが、新規サービスの投入や「ネットと人」をつなぐデバイス・プラットホームの台頭など、新たな成長フェーズへ向かっていく兆しがあります。業界全体の動きとあわせて、最近見られる採用動向の一例を紹介します。
■ネットとリアルの融合
ネットとマスメディアの融合というキーワードが流行したこともありましたが、地上波デジタル放送や電子書籍など、ネットとマスメディアの融合そのものがデファクトスタンダードになりつつあります。そうした中で、ネットとリアル(人々の行動)の融合が顕著になってきました。例えば、ソーシャルネットワーク内で知り合った知人・友人に対してプレゼントや商品を贈るサービスが登場したり、位置情報サービスの成長に伴いハード機器との融合が進行したりと、ネットとより身近となった事例が多くなりました。今後はさらにネットと人が関わる機会・接点が多くなり、お互いがさらに歩み寄っていくことになるでしょう。
ネットとリアルの融合が進むことにより、転職市場では、プロダクトアウト型よりも、マーケットイン型の経験・実績を積んできた方への企業評価が高まってきました。ただサービスを企画・運営しているということだけではなく、ユーザーのニーズに柔軟に応じた経験・実績を積んでいることが企業にとっての重要な評価ポイントとなっています。Webインテグレーションにおいても、クライアントの要望に対して高い顧客満足を得ることだけではなく、クライアントの先にいる顧客までをも意識したサイト構築を行ってきたかどうかがポイントとなっています。
■定量的な成果が要求されるネット業界
2010年になり、ネット広告費が新聞を抜き、テレビに継ぐ「広告メディア」となったことはすでにご存じのことでしょう。右肩上がりに成長を遂げるネット広告は、いずれはテレビを追い抜くような時代もやって来るかもしれません。広告媒体として影響力が高まり広告投資額が増加する中、ネット関連職種では、ページビュー数やコンバージョン率、ユニークユーザー数といったサイト指標に加え、業績や経営計画といった事業に関わる数値も含め、定量面での成果が重要視される傾向が強まっています。企業としての“競争力”を高めるため、数値面を徹底的に管理したうえで施策が実行され、具体的な成果がネット業界で要求されるようになりました。
転職市場においても、コンテンツやデザインのクオリティにこだわる定性的な経験・スキルに加えて、効果・成果も意識してWeb制作に携わることのできる定量的な感覚も持ち合わせた人材への評価が高まっています。斬新なアイディアや企画を創出することも重要ですが、企画を通してどのようにマネタイズし、運用工程から課題を見出し、改善につなげていくのかといった一連の業務内容も企業の評価ポイントとなっており、自身の経験からしっかりとアピールするようにしましょう。
今回は採用動向の一例をお伝えしましたが、もっと詳しく知りたいということであれば、お気軽にご相談ください。Webクリエイター専任のキャリアアドバイザーが、転職活動のお力になります。
Web・クリエイティブ業界専任 キャリアアドバイザー 鵜沼秀樹
エンジニア特有の転職成功ノウハウや市場動向をご紹介 |
||
インフラ領域特有の転職成功ノウハウや市場動向をご紹介 |
||
クリエイター転職特有のノウハウ・事例などご紹介! |
||
先端を走る技術を、ギークに学ぶ |
簡単登録で最新の転職情報、
希望の求人が届く