アベノミクスで変わる、クリエイターの転職市場

Web・クリエイティブ業界で転職をお考えの方を担当する、キャリアアドバイザーの上杉春香です。

今回の「Webクリエイターのための転職力アップ法」では、現在の経済動向と転職市場についてお伝えしたいと思います。

4月以降、転職希望者の方から「アベノミクスの影響は転職市場にも出ていますか？」「景気は良くなっていると聞きますが、今の時期の転職にも影響は出ていますか？」といった質問をいただくことが増えてきました。

転職市場の状況としては、過去4年間で2番目に高い求人数を記録。景気回復の兆しを受けて、クリエイティブの転職求人倍率は計測を始めた2008年1月が0.59倍、2012年には平均1.7倍、2013年に入ってからは平均1.9倍と順調に上昇しています。その背景として、IT業界の成長があります。

IT業界成長の理由の一つは、スマートフォンユーザーの増加に伴うスマートフォンサービスの市場拡大です。今後、より生活に密着した存在になっていくITサービスですが、中でもO2O（Webとリアルの連動）を取り入れた事業がより浸透していくことが予測されます。そのため、ECサイトの増加、使い勝手の良さを追求するUIデザインの需要増、SNSや無料電話サービスの仕組みを取り入れたサービスの増加などが想定され、これらに関するノウハウ・経験を持った方を中心にデザインに精通するクリエイティブ職の方へのニーズが高まることが予測されます。

加えて、アベノミクスで提言している「成長戦略」において、労働・雇用改善への提案や成長産業であるIT業界の発展にも触れていることから、今後は転職市場においても一層の活性化が期待できるのではないかと思います。

5月はゴールデンウィークが明けてから、年間採用計画に従って中途採用の動きが活発化していきます。新規求人の増加や、一旦トーンダウンしていた求人の採用熱が再度上昇していく時期ですので、5月以降のご転職をお考えの方はこの機会をお見逃しのないよう、是非キャリアアドバイザーにご相談ください。

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