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掲載日:2014.11.27
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HDDからSSDへの時代の変わり目に、タイミング良く大容量・コンパクトなSSD新製品を投入したい

株式会社フィックスターズ ビッグデータ事業部 ディレクター 村瀬正名 氏

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程を修了。2003年に日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所へ。研究員を務めるかたわら2010~2012年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科後期博士課程を修める。博士(政策・メディア)。2012年、フィックスターズ入社。自社企画SSD製品の責任者を務める。


研究所からビジネスの現場へ転職した村瀬正名氏に、フィックスターズで開発中の新製品などの話を聞いた。大容量・コンパクトでマルチメディアデータの格納に向くSSD製品を短期間で開発中である。時代の変化とタイミングを合わせたスピード感が求められる仕事だ。

研究所からビジネスの世界へ

──研究職からの転職なのですね。
大学時代は、徳田英幸教授の研究室にいました。研究テーマは、ユビキタス、パーベイシブ・コンピューティングと呼ばれる分野で、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科の修士課程を終えて、日本アイ・ビー・エム東京基礎研究所に就職しました。基礎研究所では、ソニー、東芝、IBMが共同で作ったCell Broadband Engine™ プロセッサが備えるセキュリティ機能を使うためのSDK(ソフトウェア開発キット)の研究・開発に従事しました。その傍ら出身研究室にて博士号を取得しました。IBMの研究所では、ビジネスへの貢献を意識して研究することが求められるため、ビジネスの世界に来ることについて、大きな違和感はありませんでした。
──フィックスターズに参加した経緯は?
2012年10月頃にフィックスターズに入社しました。フィックスターズもCell Broadband Engine™を活用した高速化を手がけていて、知っている会社でした。それに研究室時代の先輩もいて、誘われて参加した形です。
ビジネスに興味があって、技術も分かる、いわば両方の車輪を持っている人を探していると言われました。今もプログラミングが好きで手を動かしています。ものを作ることも好きですが、作ったものがどう使われるのか、どう売れるのかにも興味があります。

大容量、コンパクトのSSD新製品を開発

──開発中の新製品について教えてください。
3TBのSSD(半導体ドライブ)製品「SSD-3000M」を2014年内に発売するべく開発中です。この製品では、「何が強みか」から考えました。2.5インチサイズ、9.5mm厚で3TBの大容量の製品はまだ市場にありません。他社の大容量製品は15mm厚といった形で、もっと厚みがあります。
4K動画、製造業での衝突解析で使うハイスピードカメラ、高解像度の医療データなど、大容量のマルチメディアデータを格納する用途は広がっています。しかし、機器に組み込むディスク装置のサイズは変えられない場合が多い。9.5mm厚とコンパクトなフォームファクターで大容量を実現できれば、既存の機械にそのまま組み込めます。
──ニッチ市場を狙った製品なのでしょうか。
最初はニッチ市場ですが、ボリュームゾーンも視野に入れています。4K動画もハイスピードカメラも、シーケンシャルアクセスが主体の市場であり、当社の製品は安定したシーケンシャルアクセス性能を維持できる点が他社製品と違います。
──SSD製品の開発に踏み切った背景はなんですか?
一つは、NANDフラッシュメモリの価格低下トレンドです。2017年にはHDD(ハードディスクドライブ)とGB単価が非常に接近し、ほぼ同等になるとの予測も出ています。そうなれば、HDDの巨大な市場をSSDが置き換えることになります。今後の市場の成長性を考えると、SSDへの投資は重要だと考えました。
──開発では、どんな苦労がありましたか?
ハードウェアからソフトウェアまで、ほぼすべて作り上げたので、ハード面、電気的な面での苦労もありました。たとえば、如何に多くのNANDフラッシュメモリを詰め込むかについては、スペースや配線上の制約もあり、時間をかけて最終仕様をまとめました。

ビッグデータのインフラを押さえ、自社ソリューションを展開

──今後のビジネスの展開の見通しはいかがですか?
これまでの当社は、専門性が高い顧客向けの受託開発を中心にしてきました。これからは、自社製品、自社ソリューションを展開していく流れを新たに作りたいと考えています。
大容量SSD製品は、いわばビッグデータのインフラです。データ格納の手段として今後、広く使われるようになります。例えば、Hadoopなどのソフトウェアスタックを稼働させる場合、ディスクアクセスは、私たちの製品が得意とするシーケンシャルアクセスが主体になることが分かっています。大容量SSDの特性を知り尽くしていることを活かしたデータ解析ソリューションなども視野に入っています。
ビッグデータの応用範囲として、例えば障害解析があります。この分野では、今までは異常値だけを見ていました。しかし、ビッグデータの世界では正常値もすべて記録して、そこから機械学習により知見を導き出します。大容量SSDのようなデータ格納手段ができることで、ソリューションも変わってくるのです。
──今後のビジネスでは、どんな技術者を求めていますか?
まず技術が好きだということは重要です。勉強熱心でいろいろなことに興味を持ってくれる人。コードを書いてないと発狂します、といった人(笑)。
ハードウェアの低レイヤーの知見を持っている人、特にコンピュータアーキテクチャの根本を理解している人は大歓迎です。組み込みソフトウェア開発の知見を持っている人はもちろん、それ以外の分野の人でも、プログラミングが大好きな人はぜひ来てもらいたいですね。
──HDDからSSDという時代の変わり目には、低レイヤーやバイナリアン(処理系やハードウェアに密着したソフトウェア技術者)の出番が出てくるということでしょうか。
そう思います。SSDの根本はいかにNANDフラッシュメモリなどのデバイスを制御するかにあり、その制御はファームウェアが握っています。ハードウェアを熟知したソフトウェアエンジニアが活躍する時代の波が、今やってきているのだと思います。

社会人でプログラミングを始めレッドコーダーに、フラッシュメモリのファームウェア開発に能力を発揮:インタビュー前編へ戻る

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ココが今回のギークの学びどころ

  • 今は時代の変わり目。HDDからSSDへの転換が本格的に進む時期を捉えてビジネスに結びつける。
  • スピード重要。まずニッチ市場にタイミングよく製品、サービスを投入する。
  • 技術好きが重要。プログラミングが好き、低レイヤーが好き、そんな人が必要。
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