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化学業界専任キャリアアドバイザーが語る!化学系エンジニアの転職最前線

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「化学メーカー」で「研究開発を行う」以外の可能性を探る

2013.02.04

化学業界専任キャリアアドバイザーの藤井美希です。

3月の年度末に向けて、企業の人事部では今年度の採用をよい形で終わらせるべく採用活動を急ピッチで進める傾向が強まってきました。一方で、転職を考えている方も、年末年始休暇を通して自身のキャリアについて見つめなおし、その結果、転職活動を始める方が多くなっています。この時期は、1年の中でも転職市場が比較的活発になる時期とされています。

一般的に「化学系技術者の求人はなかなか出てこない」とされていますが、「化学メーカーで」「研究開発を行なう」ことだけが、化学系技術者の道というわけではありません。今回は、化学の知識を存分に活かすことのできる業界・職種についてお話ししたいと思います。

「材料開発にこだわりたい」という方の場合
~材料内製化・環境負荷低減の波が急激に押し寄せる自動車業界~

まず、「材料開発」という職種にこだわるのであれば、幅広い業界へと視野を広げることで転職成功の可能性が格段に上がります。特に現在は、機械・電気系の技術イメージが強い自動車業界において、以前からあった“材料開発から自社で行なう”という動きが再び活発化しています。それに伴い、自動車関連メーカーからの化学系技術者に対するニーズが非常に高くなっています。

<完成車メーカー>

「環境」というテーマが大きくうたわれる中で、現在、各完成車メーカーでは総力を挙げて電気自動車の開発に取り組んでいます。そのため、電池セル内部の電極材料、電解液などを含む材料系の研究についての知見がある方の採用意欲が高まっています。

<自動車用触媒メーカー>

上述のとおり電気自動車の需要は年々高まっていますが、新興国では低価格小型ガソリン車、中・大型乗用車や商用車としてのディーゼル車が主流であり、環境負荷低減の役割を担う触媒は非常に重要な材料のひとつとなっています。こういった需要を背景に、大手触媒メーカーでは化学系の知識・経験をお持ちの若手技術者を中心に、(触媒経験は問わず)複数名の採用を行なう予定となっています。

「幅広く化学系の知識を活かしたい」という方の場合
~化学業界向けの製造装置などを扱うメーカーでの技術営業~

次に、「開発職にこだわりはないが、化学の知識を活かしたい」という場合は、技術営業にチャレンジすることもお勧めです。化学系技術者の方々は、「営業」という言葉がつくだけで「何となくノルマが大変そう」「コミュニケーション能力にあまり自信がない」と思われるかもしれません。でも、もし現在使っている製造装置や分析機器、もしくは原料や薬品を扱うのであればどうでしょうか。当然取引する相手は各社の研究・開発者となり、技術的な説明やデモンストレーションを求められることになります。顧客のニーズを的確に汲み取り、時に議論し提案するだけの知識がなければ交渉が成立しないポジションとなります。そういった意味で、各メーカーでは化学系技術者の採用意欲が高まっている傾向にあります。

<インキ・塗料・化成品用機械、ポリマー設備、ダイカストなどを扱う外資系メーカー>

これらの企業は、「顧客となる化学メーカーの製造工程が分かる方」という条件で採用を進めていて、実際に日系化学メーカーで開発・品質を担当されていた方が入社したケースがあります。この方から入社後にご連絡をいただく機会があり、「お客さまの製造過程をすんなり理解することができるので、スムーズに業務をキャッチアップできました」と話していました。

化学へのこだわりはなく、理系知識を幅広く活かしたい方の場合
~未経験からチャレンジできる医薬品業界求人~

「化学以外の領域にチャレンジしたい」という方もいるかもしれません。そういった方には、ぜひCRA(Clinical Research Associate)への転身をお勧めします。CRAは専門性が求められる職種であり、臨床医療についても勉強しなければならないため、誰もがチャレンジできる職種ではありません。しかし化学系技術者の場合は、学生時代から実験や検証・評価を繰り返している方が多く、コツコツと勉強することを苦にしない人が多いものです。したがって、医療・医薬品について勉強をする上で知識が頭に入りやすく、また勉強が嫌いな方も少ないため、活躍されることが多いようです。そのため、各社としても化学系技術者の応募は大歓迎という状況となっています。

化学系技術者から医薬品業界へのキャリアチェンジ
未経験者向け メディカル系専門職のジョブガイド 「CRAとは」

転職を成功させるためには、ご自身で活動の幅、キャリアの可能性を狭めないことが非常に重要です。上記以外にも化学系技術者の転職活動事例は数多くございますので、ご興味のある方は、ぜひお気軽に私たちキャリアアドバイザーまでお声掛けください。

化学業界専任キャリアアドバイザー 藤井美希

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