社会課題の解決に向けてビジネスの手法を活用して取り組む「ソーシャルビジネス」。近年、ソーシャルビジネスに取り組む人や企業・団体(ソーシャルセクター)の活動によって、少しずつ社会が動き始めています。
本イベントでは、日本のソーシャルビジネス界を牽引するリーダーたちと、さまざまな社会課題に取り組む23の団体が集結。今回は社会課題の現場を知るソーシャルセクターだからこそインパクトを出せること、そしてそこで働くというキャリアについて理解を深めます。
実際に職員やプロボノ(仕事上のスキルや専門知識を活かしてボランティアをすること)を募集する団体と直接話をすることができる貴重な機会です。
「日本を元気にしたい」「社会課題の解決を目指して働きたい」「自分のスキルを社会貢献につなげていきたい」「でも本当にビジネスとして成り立つのか? インパクトが出せるのか?」
そんな思いをお持ちの方、この機会にその思いを仕事にすることを考えてみませんか?
当日のプログラム
(1)基調講演
基調講演 「”社会を変える”を仕事にする~ソーシャルセクターだからこそ起こせる、社会へのインパクト~」
ビジネスとして成立・成長することも、大きく社会を変えるだけのインパクトを起こすことも、長く働き続けることも難しいように思われるソーシャルビジネス。しかし、現在は社会課題を解決するためのさまざまな新しい法律、寄付のあり方、評価の仕組みが構築・開発され、働き方も多様化しています。
基調講演では、休眠預金活用法、養子縁組あっせん法、こども宅食、スタディクーポンなど、話題を呼んだ法改正や新しい取り組みの立役者となった駒崎弘樹氏が登壇。ソーシャルセクターだからこそできる取り組みと、そこで働くということの実態とやりがいをお伝えします。
後半では、ジャーナリストの堀潤氏をモデレーターに迎え、駒崎氏への質疑応答の時間も設ける予定です。
登壇者
駒崎 弘樹氏
(NPO法人新公益連盟代表理事/認定NPO法人フローレンス 代表理事)
モデレーター
堀 潤氏
(ジャーナリスト/NPO法人8bitNews代表)
(2)各団体の事業内容プレゼンテーション
複雑な社会課題に対して、さまざまなモデルで取り組む23の団体が、取り組む課題や今後の事業展開についてプレゼンテーションします。
総合司会
堀 潤氏
(ジャーナリスト・キャスター/NPO法人8bitNews代表)
【登壇団体名】(※順不同)
NPO法人AfriMedico/認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン/NPO法人e-Education/株式会社シュアール/認定NPO法人サービスグラント/NPO法人G-net/一般社団法人RCF/認定NPO法人フローレンス/NPO法人キズキ・株式会社キズキ/株式会社 manma/認定NPO法人カタリバ/株式会社ピリカ/認定NPO法人Teach For Japan/NPO法人 Learning for All/LOUPE Inc./あしなが育英会/認定NPO法人ACE/NPO法人クロスフィールズ/株式会社Ridilover/NPO法人SAMURAI MEETUPS/岡崎ビジネスサポートセンター(株式会社やろまい)/認定NPO法人育て上げネット/認定NPO法人Living in Peace
(3)マッチング&ネットワーキングタイム
プレゼンテーションで興味を持った団体のブースを訪問し、自由に交流できる時間を設けます。具体的な職員やプロボノの内容について話を聞き、関わりたい仕事やプロジェクトについて検討・相談できます。
【プロボノとは】
プロボノとは、「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」の略で、仕事上のスキルや専門知識を活かしてボランティア活動をするビジネスパーソンのこと。今、新しい社会貢献のあり方として注目を集めています。
限られた資源の中でも強いビジョンを持って社会課題解決やイノベーション創造に取り組むNPOやベンチャー企業にとって、さまざまな分野で経験を積んだビジネスパーソンがスキルやノウハウを提供してくれることは、社会課題解決やイノベーションをより速く、高いレベルで進めていく大きな力になります。
駒崎 弘樹氏(NPO法人新公益連盟代表理事/認定NPO法人フローレンス 代表理事)
1979年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、「地域の力によって病児保育問題を解決し、子育てと仕事を両立できる社会をつくりたい」と考え、2004年にNPO法人フローレンスを設立。日本初の「共済型・訪問型」の病児保育サービスを首都圏で開始、共働きやひとり親の子育て家庭をサポートする。2010年からは待機児童問題の解決のため、空き住戸を使った「おうち保育園」を展開。「おうち保育園」モデルは、2015年度から「小規模認可保育所」として、政府の子ども子育て新制度において制度化され、全国に広がった。2014年には、これまで保育園に入れなかった医療的ケアの必要な子どもたちを中心とした障害児を専門的に預かる「障害児保育園ヘレン」を東京都杉並区に開園。2015年4月から、医療的ケアの必要な障害児の家でマンツーマンの保育を行う「障害児訪問保育アニー」をスタート。2016年、赤ちゃんの特別養子縁組を支援する事業「フローレンスの赤ちゃん縁組」事業をスタート。
公職としては、2010年から内閣府政策調査員、内閣府「新しい公共」専門調査会推進委員、内閣官房「社会保障改革に関する集中検討会議」委員などを歴任。 現在、厚生労働省「イクメンプロジェクト」推進委員会座長、内閣府「子ども・子育て会議」委員を務める。
著書に『「社会を変える」を仕事にする 社会起業家という生き方』(英治出版)、『働き方革命』(ちくま新書)、『社会を変えるお金の使い方』(英治出版)、『社会を変えたい人のためのソーシャルビジネス入門 』(PHP新書)、『社会をちょっと変えてみた』(岩波書店)等。翻訳書に『あなたには夢がある』(英治出版)。
1男1女の父であり、子どもの誕生時にはそれぞれ2カ月の育児休暇を取得。
堀 潤氏(ジャーナリスト・キャスター/NPO法人8bitNews代表)
1977年生まれ。元NHKアナウンサー、2001年NHK入局。「ニュースウォッチ9」リポーター、「Bizスポ」キャスター。2012年米国ロサンゼルスのUCLAで客員研究員、日米の原発メルトダウン事故を追ったドキュメンタリー映画「変身 Metamorphosis」を制作。2013年、NHKを退局しNPO法人8bitNews代表に。現在、TOKYO MX「モーニングCROSS」キャスター、J-WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター、abemaTV「AbemaPrime」コメンテーター、淑徳大学客員教授、毎日新聞、ananなどで多数連載中。