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未経験からITエンジニアを目指すはじめの一歩
~大手IT企業3社の人事が未経験採用のホンネを語る~
2023年8月9日開催

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AKKODiSコンサルティング株式会社の小川剛氏、SBテクノロジー株式会社の菅原健吾氏、株式会社NTTデータの髭直樹氏の3名にご登壇いただき、オンラインセミナー『未経験からITエンジニアを目指すはじめの一歩』が開催されました。
未経験からITエンジニアへの転職を考えている皆さまに、最初に参考にしてほしい内容です。
セミナーでは、以下の各テーマについて各登壇者からたくさんのホンネを語っていただきました。今回は、ハイライトを少しだけお伝えします。

登壇者紹介

金内 慶太/写真
司会:金内 慶太(かねうち・けいた)
パーソルキャリア株式会社 IT領域担当 法人営業担当 ゼネラルマネジャー

2009年SIerに新卒入社。システムエンジニアとして従事。
2012年就職媒体や転職媒体などを主サービスとしている大手総合情報メディア企業に入社し、人材紹介法人営業×IT領域の企業担当として従事。
2017年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)に入社。人材紹介法人営業×IT領域、人材紹介法人営業×大手領域、スタートアップ領域の立ち上げ等を経験。
現在はタレントシェアリング事業におけるIT領域の営業責任者を務めている。
小川 剛/写真
小川 剛(おがわ・ごう)氏
AKKODiSコンサルティング株式会社 テクノロジー統括 タレントアクイジション本部 本部長

2005年、株式会社VSN(現AKKODiSコンサルティング株式会社)へ入社後、営業マネージャー、事業責任者を歴任。
2013年、斎藤顕一氏(元マッキンゼー・アンド・カンパニー パートナー)に師事し、社内改革プロジェクトを複数担当。
2018年、アデコ株式会社へ転籍し、新規事業の企画立案から立ち上げ推進までを担い、収益事業へと成長させる。その後、AKKODiSコンサルティング株式会社が手掛ける事業へ統合し、現在に至る。
菅原 健吾/写真
菅原 健吾(すがわら・けんご)氏
SBテクノロジー株式会社 管理統括 人事本部 人材開発部 部長

2003年に新卒で大手外食チェーンに入社。その後、人材紹介会社の営業を経て、2007年からIT業界で人事のキャリアをスタート。
幅広く人事関連業務を経験したのち、2015年にSBテクノロジーに入社し、人事制度の企画、給与労務などを担当。
2019年からは人材開発部マネージャーとして新卒採用・中途採用を中心に活動を行い、2021年4月から現職。
髭 直樹/写真
髭 直樹(ひげ・なおき)氏
株式会社NTTデータ 金融事業推進部 Hiring Manager

2000年 新卒で株式会社株式会社NTTデータ入社。銀行向け勘定系システム開発プロジェクトのSE
2010年 銀行向け勘定系システム開発のプロジェクトマネージャー(PM)
2015年 人事本部人財開発担当課長
2017年 人事本部採用担当部長
2019年 金融分野のグローバル連携推進、出資アライアンスの担当部長
2022年 金融分野のHiring Managerとして分野全体の採用を担当
2023年 採用に加え、金融分野の育成、ダイバーシティ、エンゲージメントを所掌

セミナー内容

今、ITエンジニアが求められている背景は?

小川 剛/写真

小川氏 日本の労働生産性が低いのは、ITへの投資を怠ったことが原因といわれています。アメリカと比較すると、日本の労働生産性は3分の2ともいわれています。そのため、DXに対する投資と教育が国の課題です。そういった流れの中でITテクノロジーとエンジニアが求められています。

髭 直樹/写真

髭氏 そもそも労働力人口が減少しており、人の力だけで国力を維持・向上するには限界があります。また、人の力ではできないことがあるという点も重要です。例えば、災害が起きた場合のリスクや対処法のすべてを人間が調べようとしても無理があります。今の時代では、それらを実現するためにITの技術とエンジニアが求められています。

将来のキャリアパス、キャリアイメージについて

菅原 健吾/写真

菅原氏 弊社の場合、ITエンジニアの中にも10種類以上の職種があります。プロジェクトを統括するプロジェクトマネジャー、開発に特化したアプリケーションスペシャリスト、運用保守に特化したエンジニア、システムの安全性を守るセキュリティエンジニアなどです。また、弊社の場合は年齢は一切関係なく、60歳を超えてもご自身の専門性を活かしてキャリアを築けます。そのため、ご自身のやりたいことに沿って職種を選んでいただけます。

金内 慶太/写真

金内 お話を聞いて、エンジニアは選択肢の多い職業だと感じました。その中で、何を指針にしてキャリアを形成していくのでしょうか? ご本人のやりたいことや目的がベースになることが多いですか?

小川 剛/写真

小川氏 キャリアアップが早い方は、学ぶ技術領域を特定しない傾向があると思います。技術は手段であっても目的ではないためです。ネットワークの技術を学びながら、開発言語やサーバの知識も蓄えていきます。一方で、キャリアに行き詰まる方は「私はAWS(Amazon Web Services)のみを学びたい」のように、ほかの知識や技術を遮断する傾向があります。これは結果として、キャリアアップの遠回りになると感じます。

採用担当者の視点で、どんな方を採用したいか?

菅原 健吾/写真

菅原氏 経営理念に共感していただけることを前提として、「目的意識がある方」や、「情報技術がただただ面白い」という方でも弊社はウェルカムです。ほかに期待することとしては、社会人経験がある方であれば、これまで働いてきた中で「ITの力でこんなことが解決できないか? 実現できないか?」などの思いを持ってきていただけると、さらに期待することが明確になるので、一緒に働いてみたいと思います。

髭 直樹/写真

髭氏 いくつかありますが、一つは学習することが好きな方ですね。未経験の方と面接をする際は、学習欲に関する質問はしています。
ITは技術的にもビジネス的にも変化が激しく、ずっと同じステージにはいないので、新しい知識を学ぶことを楽しいと思えるか、抵抗感がないかはとても大事な要素だと思っています。
面接では、現職で勉強したことや、資格を取得した経験、専門知識を学んだ経験など、どういうことに取り組んだかを聞くことが多いです。

セミナーでは、ほかにも次のようなテーマについて登壇者の皆さまにお話しいただきました。

  • ITエンジニアになることで、どのような良さがあるのか
  • エンジニアに挑戦していく中での大変さ、困難、デメリット
  • 登壇者の皆さまがITエンジニアに興味を持った理由および今後の展望

質疑応答

ここからは、セミナー内でお寄せいただいたご質問と、登壇者の皆さまによる回答の一部を紹介します。

Q

未経験の場合、会社によってはスキルを磨けない仕事にアサインされてしまう可能性はあるでしょうか?

小川 剛/写真

小川氏 面接で同様の相談を受けることが多いです。そういったとき、私は「その職場で本当にスキルアップができないのかどうか考えてみてほしい」と伝えています。仮にプロジェクトの中で希望する技術を求められない場合でも、プロジェクト管理を経験したり、自ら技術を習得することで、会社はそれにふさわしいポジションを提供するはずです。たとえ、技術を求められない職種にアサインされたとしても、そこで得られるものを習得することで次のステップにつながる可能性は大いにあります。

Q

現在、事務系の仕事に就いていますが、ITエンジニアになるためにどのようにアピールすべきでしょうか?

髭 直樹/写真

髭氏 自分の経験を棚卸しして、周囲の人からフィードバックを得るとよいと思います。弊社の場合、ITはあくまでもツールであり、それらを使う力は入社したあとに身につけていきます。一方で、仕組みを作るエンジニアという職業に求められるのは、課題を発見して、あるべき姿を考え、そこに向かってアクションを起こす力です。そして、これは職種を問わず必要な能力です。事務職として、どのような課題を見つけ、どのようなアクションを起こしたのかを棚卸しすると十分なアピールポイントになると思います。

セミナーでは、ほかにも次のようなご質問を頂戴しました。

  • 社会人経験が長くなると未経験での挑戦は難しいのか? 採用担当者の視点を知りたい
  • ITエンジニアを目指す中で有利になる資格やスキルとは?

これらのご質問の回答を知りたい方は、ぜひセミナーにお申し込みください!

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登壇者のメッセージ

小川 剛/写真

小川氏 私は常々、自分がどうなりたいかを探求する気持ちを大切にしています。その中で不安や悩みを感じることもあると思いますが、一歩を踏み出すからこそ見える世界があります。本日のセミナーで背中を押されたと感じる方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。私は選択に悩んだときは、大変そうな選択肢を選ぶようにしています。その理由は、そうするほうが自分の成長につながると思うからです。

菅原 健吾/写真

菅原氏 私は社会人4年目に転職しましたが、情報収集をほとんどしなかったことを後悔しています。それに比べると、本日のようにセミナーに参加されている時点で、皆さまは良い活動ができていると思います。世の中、自分からは見えていない世界のほうが広いです。これらを意識しながら、皆さまにはぜひ活動を続けてほしいと思います。

髭 直樹/写真

髭氏 IT業界は決して成熟した産業ではありません。成長途中の産業であり、数年前にはなかったような技術がどんどん生まれています。その産業の中には無限の掛け合わせがあります。まず、フィールドが無限に広がっており、そこに皆さまの無限の可能性をどのように掛け合わせていけるかが、これからのIT業界や日本の成長につながると思います。IT業界には、ダイバーシティによりイノベーションが起こる側面があるため、未経験だからと及び腰にならず挑戦してほしいと思います。

参加者の声

  • 20代後半 販売・サービス

    今回、ITエンジニアについてあまりよく分かっていない状況から参加しました。登壇者の方々のキャリアが意外なものであったり、皆さまがIT業界を目指されたきっかけなどを知ることができて、興味があれば挑戦してみるのもよいんだな、と感じることができました。

  • 20代後半 事務・アシスタント

    特に知りたかった「どんな人が求められているのか」を、実際に入社してからの様子を根拠としながら聞くことができ、とても納得しました。進めていた自己分析や志望動機の深掘りの結果とも、だいぶマッチする面があるようでうれしかったです。

  • 30代後半 事務・アシスタント

    初めてのセミナー参加です。セミナーは堅苦しいイメージがあって緊張していましたが、終始和やかな雰囲気で、大手企業の皆さまのいろいろなお話を聞かせていただいて大変勉強になり感動しました!

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