- ご登録いただいた方に、スカウト関連など、最新の情報をご連絡します。
言わずもがなかもしれないが、転職成功において待遇やポジション以上に重要な軸がある。それが「何をすべきか」「何を成し遂げたいか」という「志」だ。激流のように変化する時代。長く続いていくキャリアにおいて、さまざまな逆境が訪れるだろう。そんな中でも折れずに逆境に立ち向かい、前進し続けるためには、志という軸は必要不可欠と言える。そんな大きな志を持ってキャリアを歩んできた好例が、アイレップ代表の紺野氏だ。
「正しいことをやりたい。世の中の役に立つ、誇れる仕事をやりたい。そんな思いが昔からありました。だから当時、画期的だったリスティング広告の広告代理店のアイレップに、大きな将来性を感じました。マス広告に莫大な販促費を割いていた時代から、ターゲットにピンポイントでリーチできるインターネット広告の時代へ。こんなにも世の中の役に立つものはほかにはないと確信したのです。
良いこと、役に立つことを追求すれば、自然とビジネスは大きくなる。ただひたすらお客さまに、世の中に、役に立つことは何なのかを考え、実行してきた結果、私は今、社長になっています。やりたいことを最大限に実現していくためには今後、経団連の会長や内閣総理大臣になるしかないとしたら、きっと本気で目指すと思いますよ」
ナショナル・コンピュータ・システムズ・ジャパン(ピアソンVUE)代表の松林氏も同様にこんなことを語っている。
「学生のころは人工衛星を打ち上げてみたいと思っていたんです(笑)。それで、グローバル企業で働くことが、その近道になるのではと考えたのです。一見、夢みたいな目標だとしても、本気で目指すことが私にとっての原動力。だから、他人に『失敗するぞ。やめとけ』と言われるほどにそのリスクを管理して革新を起こすことに燃えるのです。今はピアソンというファイナンシャルタイムスやペンギンブックスなどを持つ世界最大の教育サービス会社において、世界で活躍するプロフェッショナルが必要とする資格や免許、そして、真に実践的な『話せる英語、使える英語』の資格テストを作っていきたいと思っています。この分野で、業界に、世界に、イノベーションを起こそうと考えています」
紺野氏と松林氏のように、自身のキャリアの積み上げや自己実現にとどまらず、「どんな社会を実現したいか」「どんな世の中をつくっていきたいか」というレベルにまで達した大きな志。それこそが、エグゼクティブのキャリア形成の軸と言えるだろう。