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Themeコンサルティングファーム
2014.3.3更新
ファーム生き残りのカギは、総合化。その影響で、人材ニーズは依然旺盛
コンサルティングファームの採用意欲が高い。特に2013年後半以降の積極化は顕著だ。背景にあるのは、急速に進む企業のグローバル化と業務のIT化。その流れの中で、コンサルティングファーム自体も進化を続けている。
これまでの経験を武器に総合ファームへ。キャリアの幅を広げるチャンス!
コンサルティングファーム(以下「ファーム」)の採用は即戦力補強の意味合いが特に強い。急速に進むグローバル化や業務のIT化に社内リソースでは対応しきれない企業からの依頼が、相次いでいるためだ。例えば、海外に拠点を作ったものの、意思決定が遅くビジネスチャンスを逃している、あるいは、グローバル単位で企業戦略・経営管理が適切に行えないなどの課題を抱える企業は多い。その課題解決支援要請が、ファームに届いているわけだ。
また、そのようなニーズに応えるために、これまでのような戦略、業務、ITと専門細分化したファームではなく、総合ファームへと転換せざるをえなくなっている面も見逃せない。これまでのように、戦略、業務、ITを別々のファームに依頼していては、スピードの上でも正確さにおいても後れを取るだけだと、依頼主である企業は考えている。しかし、現実はファーム自体も人材不足から泣く泣く案件を断っているケースが少なくない。「人さえいればもっと案件を受注できるのに」というのがファームの実態なのだ。そこに、大きな人材ニーズが生まれている。特に、IT部門強化の必要性については、各ファームの動きを見れば一目瞭然だ。例えば、もともとIT案件はほぼ受けなかった会計系4大ファームが、ここ10年で、ITコンサル会社を買収したり、テクノロジーチームを新設するなど、総合化を急いでいる。
転職先として検討するなら、「ITの分野は得意ではないが、グローバルの戦略立案案件に携わりたい」というようなリクエストは難しいことも知っておくべきだろう。グローバルの課題解決を担うカギが、多くの場合IT技術だからだ。一方で、意外なのは英語力や海外経験は多くのファームでMUSTではなくWANT要件だということ。日系ファームの顧客は、今も日系企業が大半で、コミュニケーションは日本語がほとんど。また、エグゼクティブクラスには日本人メンバーのマネジメント力をより求めるため、「ネイティブ並の英語力が必須」なわけではない。もちろん、対象となる業界への知見と洞察力が求められる点は、これまでもこれからも変わらないが、英語力や海外経験が足りるかどうかで応募を躊躇する必要はないだろう。
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