活発化するM&Aに関わるポジションの採用動向
こんにちは。dodaキャリアアドバイザーの梅原 孝浩です。生命保険・損害保険会社を中心に金融業界の方の転職支援を担当しています。
今回はM&Aの動向と、それに伴う採用市場の動きをお伝えします。
2012年の日本関連のM&Aは、金額ベースではほぼ横ばい、件数ベースでは4.5%増と目立った動きは出ませんでしたが、IN-OUT案件はソフトバンクによるスプリント・ネクステルの株式取得案件や丸紅によるガビロン・グループ、電通によるイージス・グループの買収など、件数ベースで678件、金額ベースでは過去5年で最多の4.7兆円を記録しています(トムソン・ロイターより)。
好調だった昨年の流れに乗って、2013年も日本企業によるM&Aは引き続き高水準で推移することが予想されます。アベノミクスによる円安誘導により、一部にはIN-OUT案件が減少するという見方もあるようですが、少子高齢化や減速傾向の国内景気など日本の構造的な問題を考えれば、金融機関や食品、商社、製薬などを中心にグローバル展開を行っている企業間の海外M&Aは昨年以上に増加してもおかしくない状況です。また、国内市場に関しても、事業再編を目的とした中小型のM&A、事業承継を中心とした小規模M&Aの増加が見込まれます。
人材採用市場においては、クロスボーダー案件に対応できる外資系投資銀行で若手を中心にアソシエイトからVPレベルの採用が動き始める可能性があります。また2012年と同様に、国内市場に関してはFASなどの監査法人系、ブティック系投資銀行で引き続き若手の採用が継続される見込みです。特に中小型M&Aにおいてクロスボーダーに対応できる英語に堪能な若手のニーズは根強く、キャッシュフロー分析ができるという採用条件を前提として、2013年もほぼ間違いなくジュニアの採用を継続する見通しです。
マッチング型を中心とした事業承継系M&Aの求人に関しても、業界大手企業では年間数十名程度の採用を目標に掲げ、ますます採用意欲が熱を帯びてきています。特に再編が起こるであろう医療、調剤分野に関しては求人ニーズが発生する可能性があり、金融経験がなくても同業界での実績とオリジネーション能力さえあれば、M&A業務に従事できる機会も出てくると予想できます。加えて、事業承継系のマッチング型M&A企業はオリジネーション担当が比較的若いこともあり、販路開拓や売買交渉の段階で活躍できる業界知識・業界慣行に精通しているシニア、特に顧問レベルのニーズが出てくると考えられます。
2013年もM&A業務の求人は継続的に動きが出そうな分野です。dodaでは、外資系・日系問わず、FAS、ブティック系投資銀行、事業承継案件を扱う企業など、幅広い企業と広範なネットワークを持っています。一般的に公募で採用しないプロダクトですので、M&A人材の採用状況にご興味がある方は、dodaキャリアアドバイザーまでお気軽にお問い合わせください。
梅原 孝浩
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