江上：コロナの影響やオンライン化によって、企業に新しいポジションが増えています。eコマース系などWeb業界は特に増えていますね。一方で、コロナ以降、採用に慎重になっている企業が多く、ポテンシャル重視の採用が減り、書類選考がシビアになってきています。

寺尾：企業は未経験者に対し、『どう努力してきたか』を重視します。独学で資格や知識を身につけられる環境も充実していますので、自信をつけたいのならば、1日でも早くスキルアップを始め、自己研鑽をアピールすると採用側の目線もだいぶ変わってくると思います。コロナのタイミングでの転職で、30歳を超えてから未経験で『プログラマになりたい』とIT業界を目指して勉強し、見事内定を勝ち取った方もいますよ。

江上：採用されるために企業に合わせるのではなくて、本来の自分を出したうえでご縁があれば、それは一番幸せなこと。転職は、転職後がもっとも重要です。自分らしく活躍できる環境を見つけられたら、それが一番良い転職活動と言えるのではないでしょうか。

寺尾：条件や待遇だけを切り取るのではなく『転職先でやりたいこと』を大事にしてほしいです。条件は、会社の都合で変化しやすいものなので、待遇は待遇、仕事をするうえでの軸は軸として捉えるようにしましょう。一番良い転職とは、自分が活躍できる場を、現状の自分自身にとらわれず選べること。そんな状況を作れたら最高の転職活動かなと思います。