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doda Career seminar archive

キャリアーセミナーアーカイブ

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一休の伊藤直也とソラコムの玉川憲が答える
「マネジメントお悩み相談室」

株式会社一休 CTO・伊藤直也
株式会社ソラコム 代表取締役社長・玉川憲

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マネジメントを引き受ける覚悟がつかない

お悩み3

マネジメント職に就くと各部署との調整などに時間をとられそうで、引き受ける覚悟がつかない。

伊藤
そもそも誤解があるようだけど、調整することがリーダーやマネジャーの役割ではありません。きちんとマネジメントをしていれば、調整業務はほとんどやらなくていいはず。ただ、その域に到達するまでには、いったん調整地獄に陥ってしまうかもしれないですね。僕自身もかつて、調整事ばかりに時間をとられ、プロダクトや組織のことを考えられなくなった時期がありました。これではダメだと反省し、それからは、いかに調整事をやらずにすむか、という考え方に切り替えました。

玉川
ソラコムには今、開発経験が豊富なエンジニアが多いので、マネジメントがなくてもきちんと回っている状態です。調整事に時間をとられないようにすることは大事ですよね。1on1も、気を付けないと「1on1をやらなければ」という義務感みたいなものに縛られてしまう。そこに必要以上の時間を割くようになってしまっては本末転倒です。

伊藤
マネジメントの仕事を1人で抱え込まず、周りに振ることも必要。採用活動や会議のファシリテーションなど、ほかの人に任せられるものは任せるようにしています。1on1も、部署のマネジャーに任せて、僕は彼らがうまくやっているかどうかを見る役割です。「調整事がマネジャーの仕事だ」という思い込みを、まずは捨てた方が良いですね。

お悩み4

技術力やキャリアが自分より上の人との1on1に自信が持てない。

伊藤
1on1をする際に、マネジャー側の技術力やキャリアが必ずしも相手より上である必要はありません。そもそも1on1では技術の話はあまりしないですね。「最近うまくやっている?」といった、相手の話が中心。1on1というのは、相手に道を指し示す場ではなくて、壁打ちの相手役になってあげる場。自分は壁でいいんです。

玉川
本当にそうですよね。指導する必要はまったくない。聞き出すことが大切です。ソラコムでは1on1ではなく、スタンドアップミーティングをしていて、「チームで何をシェアしたいか」「困っていることはあるか」「改善したいと思っていることは何か」の3つをbotで質問していくスタイルをとっています。

伊藤
事前アンケートは1on1でも有効で、面談をうまく進める方法の一つ。「最近困っていること」や「チームの中で改善した方が良いと思っていること」を聞いておくと、話しやすくなります。

笑顔で「お悩みに」アドバイスを送る伊藤氏(左)と玉川氏(右)

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