営業職向け
職務経歴書の
ブラッシュアップセミナー
2024年7月10日開催
職務経歴書の
ブラッシュアップセミナー
株式会社HRディレクション・パートナーズ代表取締役の平尾英治氏を講師に迎え、オンラインセミナー「営業職向け 職務経歴書のブラッシュアップセミナー」を開催しました。現在営業職に従事している人や営業職にチャレンジしたい人に向けて、より企業に「会いたい!」と思わせるための職務経歴書作成のコツをお伝えする内容です。今回は、セミナーのハイライトを少しだけお伝えします!
登壇者紹介
- 平尾 英治(ひらお・えいじ)氏
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株式会社HRディレクション・パートナーズ
代表取締役【略歴】
1991年 株式会社リクルートに入社、HR事業部門に所属。 2012年 株式会社トライアンフ入社。 2014年6月株式会社HRディレクション・パートナーズを設立し、代表取締役に就任。
- 小堀 綾(こぼり・あや)
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dodaキャリアアドバイザー
(営業職担当)【略歴】
通信会社、留学会社を経て2015年にパーソルキャリア株式会社に中途入社。
入社後はITエンジニアの方の転職支援に従事し、幅広い年代の方にキャリアのサポートを行う。
その後、バックオフィス(経理・総務・人事・事務など)職種の方や営業職、技術職の方の転職支援部署のマネジメントを担当。
これまでにお会いした個人の方は5000人以上。「1人 ひとりの個性と強みを大事にしたキャリアを歩んでほしい」が信条。
当日のプログラム
- 開始~概要説明
- 第一部:営業職の職務経歴書、傾向と対策
- 基本を確認! 採用担当者が職務経歴書で知りたいことは?
- dodaキャリアアドバイザーが解説! 営業職の職務経歴書に盛り込むことは?
- 第二部:質問タイム
- まとめ~終了
採用担当者が職務経歴書で知りたいこととは?
職務経歴書は、転職活動であなたの経歴をアピールするための大切な書類です。セミナーの前半パートでは、採用担当者が職務経歴書のどこを見ているのか、そして職務経歴書が評価されるポイントについて、平尾氏より解説しました。
転職求人倍率の推移
まずは、転職マーケットの現状を簡単におさらいしましょう。
今年の2024年5月の段階で、dodaの転職求人倍率は2.57倍という結果が出ています。この数字が大きくなればなるほど、転職希望者にとって有利な「売り手市場」であることを示しています。
最近では、この売り手市場が続いているため、現在転職活動を行っている方にとってはまさにチャンスと言えます。
職務経歴書の使用目的の理解
企業は、履歴書だけでは分からない経験やスキルを把握し、入社後早い段階で活躍できる人材かどうかを判断するために職務経歴書を活用しています。
ここで理解しておく必要があるのは、「職務経歴書はまったく知らない方に提出する文書」であることです。これまでやってきたこと、やれることを明確に記載しないと、「当社で求めているスキルを満たしていない」と判断されてしまう可能性があるため注意が必要です。
セミナーでは、職務経歴書を見直す基準として書類選考の通過率についても説明しました。
採用担当者の視点・早期に活躍できる人
企業が中途採用を行う理由は、欠員が発生したり業務拡大で増員するなど、すぐに人材が必要な状況だからです。新卒を採用して育成するまでの時間を待てないため、キャリア採用を行う企業が多いです。そのため、採用担当者は職務経歴書を通じて「早期に活躍できる人」かどうかを確認しています。
目に留まる職務経歴書
採用担当者の日常業務について少し想像してみてください。多くの企業では、採用担当者は採用業務だけを行っているわけではありません。日々さまざまな業務を並行している採用担当者の場合、応募が集中すると一通の応募書類にかけられるのは約3分というところでしょう。この短時間で「この人に会いたい」と思わせるためには、見やすく、分かりやすく、簡潔な職務経歴書が必要です。
どのような結果を上げてきたのか、その結果を出すためにどのようなプロセスでアプローチをしたのか、そしてその経験から得たスキルや知識はどういったものかを、しっかりと職務経歴書に落とし込まなければなりません。
「過去」「現在」「未来」で整理する
職務経歴書に盛り込むべき情報は、大きく「過去」「現在」「未来」の3つの時間軸に分類できます。
- 過去:何をしてきたのか、何を培ってきたのか
- 現在:何を活かせるのか、なぜ御社なのか
- 未来:御社で何をやりたいのか、そしてどうなりたいか
この3つのポイントを押さえることで、採用担当者に強くアピールできる職務経歴書を作成することができます。
テクニカルスキルとポータブルスキル
皆さんがこれまでに培ってきたスキルは、大きく「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」に分類できます。
テクニカルスキルとは、知識や経験、技術、専門性、資格など、特定のポジションで求められる固有のスキルです。一方、ポータブルスキルは、どの企業でも、どの部門でも汎用的に活用できるビジネススキルやヒューマンスキルです。
職務経歴書ではこれらのスキルをバランスよく取り入れ、応募したい企業が求めるスキルと自分が持っているスキルがどの部分で重なるかを明確に示すことが重要です。この重なる部分が「あなたがその企業にとって必要な人材である」という証明になります。
セミナーでは、職務経歴書の基本的な構成・ポイントについても詳しく解説しました。
営業職の職務経歴書に盛り込むこととは?
セミナーの後半パートでは、dodaキャリアアドバイザーの小堀が営業職の職務経歴書に盛り込む内容を「営業職に転職する場合」「営業職から異職種にキャリアチェンジする場合」「異職種から営業職にチャレンジする場合」の3つに分けて解説しました。
営業職のテクニカルスキルとは・ポイント説明
営業職の職務経歴書には、「テクニカルスキル」と「ポータブルスキル」の2つを盛り込む必要があります。具体的に、営業職でのテクニカルスキルをどのように整理するかですが、いくつかの観点があります。
例えば、顧客は法人なのか個人なのか、商材は有形か無形か、受注単価は高いのか低いのかなど、業界や扱う商材の種類によってもテクニカルスキルは変わってきます。さらに、目標の追い方や営業スタイルによっても、身につくスキルは異なるため、これらの観点で自分の経験を整理してみることが重要です。
顧客、商材、ミッション、受注単価、目標の追い方、営業成績の追い方、成果の上げ方、営業先といったポイントで、今自分が従事している営業職でどんなテクニカルスキルがあるのか、また応募先はどんな特徴があるのか、一度洗い出してみましょう。
営業職のポータブルスキルとは・ポイント説明
テクニカルスキルだけでは、長期的な成長や企業への貢献が期待できるかどうかが分からないため、ポータブルスキルもあわせてアピールする必要があります。
営業職では、顧客との関係構築力やプロジェクト推進力などがポータブルスキルに該当します。営業職と言っても求められる経験はさまざまなので、まずはこれまでの営業経験を踏まえ、どのようなポータブルスキルを培ってきたかを整理することが大切です。
例えば、法人営業を経験してきた方であれば、プロジェクト推進力や調整力が強みになることがあります。一方、個人営業では、顧客との信頼関係を築くための傾聴力やコミュニケーション能力が強みとなることもあるでしょう。
このように、自身の職務経験を踏まえて「強みになりそう」と思えるスキルを一度書き出してみることが大切です。ぜひ、以下の図も参考にしてみてください。
営業職から未経験の職種にチャレンジしたい場合
未経験の職種に挑戦する際に意識すべきポイントは、以下の3つです。
- その業種・職種・企業で求められる人物像を調べる
- 職務経歴書に志望動機欄を作成する
- 応用できる経験・スキル(ポータブルスキル)があれば盛り込む
これらのポイントをしっかりと押さえることで、未経験の職種でもスムーズに転職活動を進めることができるでしょう。どう記載すればよいか迷った場合には、キャリアアドバイザーに相談するのも一つの手です。
セミナーでは、ほかにもテクニカルスキル・ポータブルスキルの具体的な記載方法や注意点、未経験から営業職にチャレンジする際の職務経歴書作成のポイントについて解説しました。
質疑応答
ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と登壇者による回答の一部を紹介します。
Q.第二新卒の職務経歴書で気をつけるべきポイントは?
第二新卒は、まだその会社での勤務期間が短く、テクニカルスキルが十分に身についていないことが多いです。ですので、ここでのポイントは、むしろポータブルスキルをどうアピールするかにかかっているかもしれません。
私も同意見です。第二新卒の方は、テクニカルスキルで「これもできます、あれもできます」と無理にアピールしないほうがよい場合があります。特に面接官が30代や40代の場合、まだ経験が浅い第二新卒の方が「すべてを完璧にこなせます」と言うと、かえって不自然に映ってしまうかもしれません。
そのため、完璧さをアピールするよりも、現在持っているスキルや経験を正直に伝え、今後の成長意欲や新しいチャレンジへの熱意をアピールするほうが好印象を与えられるのではないかと思います。
Q.法人営業経験で個人の目標がない場合の職務経歴書の書き方は?
例えば、チーム全体で追いかけていた目標に対して、自分がどのポジションでどのような役割を担っていたのか。また、その役割に応じた定性的な目標、例えば「提案の品質に責任を持っていた」「来客数やアポイントの数にリーダーシップを発揮していた」など、できるだけ数値化できるものがあれば記載するとよいでしょう。
もし数値化が難しい場合は、定性的な目標や自分が意識していたことを書き、その達成に向けてどのように貢献したのかを伝えることで、十分なアピールになると思います。チームの達成に貢献した具体的なエピソードや意識していたことを意識的に記載してみてはいかがでしょうか。
セミナーでは、ほかにも次のようなご質問をいただきました。
- 職務経歴書には浅い知識もすべて記載したほうがよいか?
- 営業アシスタントとしての転職では、何をアピールポイントとして記載すべき?
参加者の声
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30代後半 事務・アシスタント
自分が転職を希望している業界が前職とまったく違う業界のため、どうアピールしていけばよいのか分からなかったが、とても参考になりました。
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40代後半 販売・サービス
講師の方が具体的な事例を用いて分かりやすく説明してくださったため、とても理解しやすかったです。
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40代前半 企画・管理
印象、話し方、説明方法などが参考になる講師の方々でした。質問への回答も的確で言語化しにくい自分の考えを肯定してもらえたので大変満足しています。自分の強みを探し次につなげていきたいと思います。
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