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製造業・ベテランエンジニア向け
技術力に業界が注目!強みを活かしてはたらくための転職活動の
ポイント解説セミナー
2024年8月21日開催

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株式会社ライフシフトラボ取締役の勝田氏を講師に迎え、オンラインセミナー「製造業・ベテランエンジニア向け 技術力に業界が注目!強みを活かしてはたらくための転職活動のポイント解説セミナー」を開催しました。製造業エンジニアとして、強みや志向性を活かせる場所を見つけたい人に向けて、ものづくりエンジニアの転職市場動向や、転職活動を進める際に注意すべきポイントをお伝えする内容です。今回は、セミナーのハイライトを少しだけお伝えします!

登壇者紹介

勝田 健/写真
勝田 健(かつた・たけし)氏

株式会社ライフシフトラボ
取締役

【略歴】

大学卒業後、株式会社ダイエーに入社。その後創業6年目の株式会社セプテーニに転職し約4年間在籍。
次いで、株式会社リクルートキャリアに転職。約15年間在籍し、九州支社長のほか数々のグループの営業責任者を歴任。
後、スタートアップに特化した転職エージェントの株式会社オプティマスに転職。大手ベンチャーキャピタルと連携し、累計約100人のCxOポジションへの紹介実績を積む。
50歳になり、ミドルシニアのキャリア課題を解決する「実践型キャリアスクール」を運営する株式会社ライフシフトラボに参画。その後2023年1月から取締役として事業を統括。

住永 正/写真
住永 正(すみなが・ただし)

dodaキャリアアドバイザー
(製造業を中心に担当するゼネラルマネジャー)

【略歴】

パーソルキャリア株式会社でダイレクトソーシング領域と人材紹介の法人営業部門のマネジメントを担当。
現在はdodaエージェント部門キャリアアドバイザー担当のマネジャーとして、個人の志向性に向き合って数多くの転職を支援。また、企業の採用担当者向け研修の講師も務める。

当日のプログラム

  1. 開始~概要説明
  2. セミナー
    • パート①:ベテランエンジニアにこそ伝えたい、製造業転職マーケットと注意すべきポイント
    • パート②:ミドルシニア層が陥りがちな転職活動のNGパターン
    • パート③:強みを活かしてはたらく! 転職活動の気になる疑問にお答え
  3. 質問タイム
  4. まとめ~終了

40代以上の転職実績の増加

住永/顔写真
住永

まず、2022年1月から2024年4月までの製造業における40代以上の転職支援データを見ていきましょう。dodaでは、この期間に40代以上のベテラン層に対して数々の支援を行ってきましたが、2年前と比較して実績は倍増しています。これは当社が40代以上の支援に力を入れていることもありますが、それ以上に市場が40代の経験豊富な人材を求めているという背景があるのではないかと思います。

では、具体的に40代以上の方がどのようにして転職を成功させているのか。重要なポイントは、経験やスキルを細かく分解し、それを転職先の業務にどのようにマッチさせるかという点です。

イベント資料

仕事の要素×自身の経験の要素のマッチングが肝・職種名にこだわらない

住永/顔写真
住永

転職成功のポイントは、自身の経験と転職先の仕事の要素をいかにマッチングさせるかです。ここで重要なのは、職種名にこだわりすぎないこと。特に、製造業においては、企業によって仕事内容の呼び方や役職名が異なることがよくあります。同じ機械設計であっても、企業ごとに異なる呼称が使われるケースが少なくありません。

したがって、職種名に固執しすぎず、仕事内容に焦点を当て、自身の経験がその仕事にどう活かせるかを考えることが非常に重要です。転職を成功させるためには、この「仕事内容でのマッチング」に目を向けることがポイントといえるでしょう。

また、40代以上の転職活動は決して簡単ではありません。年代別の応募社数を見ても、40代のエンジニアの方が内定に至るまでに、20代の3.4倍、30代の1.6倍もの応募社数を必要とするケースが一般的です。このように選考通過率が必ずしも高いわけではないため、前述したポイントを押さえることが重要です。さらに、転職活動におけるNGパターンを理解し、それを回避することも転職成功のためには欠かせません。

イベント資料

転職活動の4つの工程

勝田氏/顔写真
勝田氏

転職活動にはいくつかの落とし穴がありますが、事前に知っておくことで回避できます。ここからは、ミドルシニアの転職活動における代表的なNG行動を、4つの工程に分けてご説明します。

①軸づくりでのNG

勝田氏/顔写真
勝田氏

まず、転職活動の最初の工程である軸づくりについてです。ここでよくあるNG行動は、「Will(やりたいこと)」に縛られすぎることです。理想的な転職は、「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(企業が求めていること)」の3つが重なる領域にあるといわれています。

イベント資料
勝田氏/顔写真
勝田氏

ここで注意したいのが順番です。20代や30代では「Will(やりたいこと)」からスタートすることも有効かもしれませんが、40代以降ではそれが迷走の原因となりがちです。ミドルシニア層が転職を考える際は、まず企業のニーズ(Must)を理解し、その上で自身の強み(Can)を活かせるかを考える。そして最後にやりたいこと(Will)を考えるという順番が重要です。「社会貢献したい」「若者の支援・教育がしたい」といったビジョンを持っていることは素晴らしいのですが、企業はそれよりも「具体的にどんな貢献をしてくれるのか」を重視しています。そのため、最初にWillを前面に押し出すのではなく、企業のニーズに応じた貢献を強調しましょう。

②書類作成NG

勝田氏/顔写真
勝田氏

2つ目は、職務経歴書の作成におけるNG行動です。書類作成でよく見られるのは、ビジネス文書として見にくい書類を作成してしまうことです。特に、ITリテラシーが低い場合、WordやExcelを使いこなせないことで文章が乱雑になり、企業側に「文章能力が低い」と判断されてしまうことがあります。また、専門用語や業界用語を多用しすぎるのもNGです。人事担当者は必ずしもその業界の専門家ではないため、誰にでも分かりやすい文章で記載するように意識しましょう。

このほか、職務経歴書は長すぎないことも重要です。多くても5枚以内、できれば2〜3枚にまとめるのが理想です。最近ではChatGPTを使って職務経歴書を要約する方法もありますので、ぜひ活用してみてください。

③求人応募NG

勝田氏/顔写真
勝田氏

3つ目は、求人応募におけるNG行動です。ミドルシニア層の転職活動でありがちなのは、応募するかどうかを迷ってしまい、結局応募しないというケースです。20代や30代に比べて、40代以上の転職では倍以上の求人応募が必要になるため、まずは応募を積極的に進めることが重要です。求人応募はサクサクと進め、書類選考が通った後で面接に進むかどうかをじっくり考えればよいのです。

セミナーでは40代以降の書類選考通過率についても解説しました。

④面接NG

勝田氏/顔写真
勝田氏

4つ目は、面接時の転職理由を聞かれた場合のNG行動です。特にミドルシニア層では、退職理由や転職理由を素直に答えすぎて落ちてしまうケースがよくあります。

例えば「パワハラが原因で退職した」や「給料が下がった」「コロナで会社の業績が悪くなった」といったネガティブな理由は避けるべきです。役職定年や早期退職も同様に、あまり前面に出さないほうがよいでしょう。面接では、転職理由と志望動機をしっかりとストーリー化して伝えることが重要です。

セミナーでは、転職理由と志望動機をセットで伝える際に使えるフォーマットも紹介しました。

最後に

勝田氏/顔写真
勝田氏

ここまで4つの工程でのNG行動についてお話ししましたが、もう1つ重要なポイントがあります。それは、準備不足のまま転職活動を始めないことです。強みが不明確だったり、職務経歴書が未完成だったりする状態で応募してしまうと、書類選考で落ちてしまい、再応募が1年間できなくなる企業も少なくありません。そうすると、応募できる求人がどんどん減ってしまうリスクが高まります。

そのため、しっかりと準備を整え、戦略を立てた上で始めることが転職活動を勝ち抜く大きなポイントです。くれぐれも急ぎすぎて失敗しないように、適切な準備と計画を心掛けましょう。

質疑応答

ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と登壇者による回答の一部を紹介します。

Q.単身赴任は退職理由になるか。

勝田氏/顔写真
勝田氏

単身赴任というのは転職を考えたきっかけとしては十分あり得るのですが、それ自体を退職理由として伝えるのは好ましくありません。企業側が知りたいのは仕事に関する転職理由です。そのため回答としては、キャリアや仕事軸でお話しするのがよいと思います。

例えば、「現職でこのようなキャリアを築きたいが、現在の環境ではそれが実現できないため転職を考えている」という形で、キャリアの方向性や今までの業務経験をもとに転職理由を説明するとよいでしょう。そして、その理由が応募先企業であれば解決できると伝えるのがベストです。

Q.職務経歴書は企業によって書き分けるべきか。

住永/顔写真
住永

理想を言えば、応募先企業に合わせて職務経歴書を1社ごとに書き換えるのがベストです。しかし、現実的には応募する企業が複数になる場合、すべてを個別に対応するのは難しいかもしれません。そのため、おすすめなのは「方向性別に経歴書を準備する」という方法です。

例えば、自身のスキルや経験に基づいて、Aパターン、Bパターン、Cパターンのように3つ程度の職務経歴書を作っておき、その中から応募企業に最も適したものを選んで提出するのがよいかと思います。個社別にカスタマイズするのは難しいですが、方向性ごとに分けることで、より効率的に応募を進められるでしょう。

Q.企業の採用要件とは。どのようなポイントで採用を判断しているか。

住永/顔写真
住永

企業が採用する際、まずは書類で技術的なスキルや経験を確認します。その後、面接を通じてその内容が実際に合致しているか、また人物として企業にフィットするかどうかを見極めることが一般的です。

勝田氏/顔写真
勝田氏

転職を考えている方は、年収アップやリモートワーク、大手企業への転職などさまざまな希望があると思います。しかし、面接における最大のポイントは「当社にとってあなたを採用するメリットは何か?」と問われたときに、しっかりと答えられるかどうかです。自身の「Will(やりたいこと)」だけでなく、「企業にとってのメリット(Must)」を意識して伝えることが大切です。

参加者の声

  • 40代営業

    内容は製造業の転職内容でしたが、他業種での転職活動にも活かせる内容でした。

  • 50代 技術職(IT)

    50代の転職活動が大変とは思っていましたが、具体的な状況を把握できてよかったです。参考にして今後の方針を決めたいと思います。

  • 50代 技術職(製造業)

    今回のデータやお話の中で、転職への厳しさを知り、同時に希望を持てる内容だと感じました。

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