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【仕事とプライベートの両立を考える
「はたらく女性のためのキャリアQ&A会」
2024年9月26日開催

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キャリアのパーソナルトレーニング「POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)」を運営するポジウィル株式会社の代表の金井 芽衣氏とdoda副編集長の川嶋 由美子によるオンラインセミナー「仕事とプライベートの両立を考える『はたらく女性のためのキャリアQ&A会』」を開催しました。仕事とプライベートを両立し、自分らしく働きたい女性の疑問や質問にお答えする内容です。今回は、セミナーのハイライトを少しだけお伝えします!

登壇者紹介

金井 芽衣/写真
金井 芽衣(かない・めい)氏

ポジウィル株式会社 代表取締役

【略歴】

短大で保育士資格・幼稚園教諭免許を取得後、2010年に法政大学キャリアデザイン学部に編入学。 卒業後は人材紹介会社に入社し法人営業として勤務した後、2017年にポジウィル株式会社を設立し、代表取締役に就任。メイン事業である「POSIWILL CAREER」は、1.7万人以上の女性が訪れるキャリア相談サービスに成長。多くの女性のキャリアの悩みに自身も向き合い、キャリア支援を文化にするべく活動を続けている。2023年からは一児の母としても奮闘中。

川嶋 由美子/写真
川嶋 由美子(かわしま・ゆみこ)

doda副編集長

【略歴】

2002年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア株式会社)入社。 派遣・アウトソーシング事業で法人営業として派遣先の新規開拓・スタッフフォロー業務に従事。その後、キャリアアドバイザーとして12年間、転職希望者のキャリア支援に携わった。その間、2007年よりマネジャー職に就任し、組織を牽引。2023年4月、doda副編集長 兼 プロジェクトエージェント統括部 エグゼクティブマネジャーに就任。二児の育児中。

当日のプログラム

  1. 開始~概要説明
  2. セミナー内容
    • ①オープニングテーマ
    • ②Q&Aコーナー
  3. トークセッション
  4. まとめ~終了

仕事と育児どちらが大変?

川嶋 由美子/写真
川嶋

最初の質問です。「仕事と育児、どちらが大変か」と聞かれた場合、金井さんならどうお答えになりますか?

金井 芽衣/写真
金井氏

私の場合、どちらかというと育児のほうが大変だと感じます。実は、私は保育士の資格を持っているのですが、それでも自分のこととなると「こんなに大変なんだ」と感じることが多いです。仕事は自分の頑張りが報われることが多いですが、育児はそう簡単にはいかないこともありますし、毎日のことなので、どうしようもなくなる瞬間もあります。

川嶋 由美子/写真
川嶋

確かに、私も育児のほうが大変だと思いますね。特に「代わりが利かない」という点が大きいです。私のように組織に所属していると、仕事で何かあれば仲間に助けてもらうこともできますが、育児はそうはいきません。私が病気でも、親である以上は責任を全うしなければならない。そういった意味で、育児はプレッシャーが大きいですね。もちろん、子どもはかわいい存在ですが、それだけでは語れない大変さがあると日々感じています。

金井 芽衣/写真
金井氏

確かに、親としての責任感は常にありますよね。お子さんが生まれてから、働くことに対する心境の変化ってありましたか?

川嶋 由美子/写真
川嶋

そうですね、やはり出産したばかりのころは「仕事をセーブしなければいけない」「キャリアをあきらめるべきかもしれない」という思い込みが強かったです。私は二度育休を取得しましたが、その間に「周りに迷惑をかけている」と感じてしまい、自分のキャリアを進めるというより、まずは目の前のことをこなすのに精いっぱいでした。

金井 芽衣/写真
金井氏

その思い込みは、どのタイミングで解消されたのでしょうか?

川嶋 由美子/写真
川嶋

徐々に「仕事と育児を両立している自分」に慣れ、少しずつ物足りなさを感じるようになりました。それと同時に、上司に「そろそろ次のチャレンジを考えてみない?」と背中を押されたことも大きかったです。当初は「私なんか…」と思っていましたが、時間が経つにつれて「私にもできるかもしれない」という自信が生まれていきました。

仕事や家庭について、パートナーとどう話し合っている?

川嶋 由美子/写真
川嶋

次の質問は「仕事や家庭について、パートナーとどう話し合っているか」です。金井さんは、パートナーとのコミュニケーションで気を付けていることなどはありますか?

金井 芽衣/写真
金井氏

意識しているのは、「何か気になることを言われても、否定から入らない」ということです。長く一緒にいると、相手が何に不満を持つかが分かってくるので、親しき仲にも礼儀ありという気持ちで接するようにしています。ただ、言いたいことをため込みすぎるのもよくないので、小出しにして伝えるようには心掛けています。

川嶋 由美子/写真
川嶋

素晴らしい姿勢ですね。私の場合、パートナーとは結婚して20年以上になるので、わざわざ時間を取ってしっかり話し合うことは少ないです。ただ、「相手が察してくれるだろう」というのは無理な話なので、伝えるべきことはその都度しっかり伝えるようにしています。

特に、年末年始やGWなどの長期休暇中に旅先で話す機会があるので、普段忙しい中ではなかなかできない深い話を、そういうタイミングで共有することが多いです。

どうしたらリモートワークで働ける?

川嶋 由美子/写真
川嶋

3つ目の質問は、「どうしたらリモートワークで働けるか」です。近年、リモートワークの求人はどの雇用形態でも非常に人気が出てきています。週5日完全リモートという求人はまだまだ少ないですが、週1~2日リモートを取り入れた「ハイブリッドワーク」の求人は、ほかの求人に比べて圧倒的に応募が集まります。つまり、それだけ競争率が高く、内定をもらうのも難しいというのが現状です。

そのため、リモートワークで働きたいと考えている方は、この求人の希少性を理解した上で、自分がその条件に合う人材になるにはどうすればよいのかを考えなければなりません。

この点、金井さんはどう思いますか?

金井 芽衣/写真
金井氏

やはり、妊娠や出産を経てからのキャリア選択は難易が高くなります。そのため、できるだけ早い段階で「どの職種ならリモートワークが実現できるのか」を考え、キャリアチェンジしておくことが大事だと思います。

川嶋 由美子/写真
川嶋

本当にかなえたいと思うのであれば、準備を始めるべきということですね。

また、「どんな職種ならリモートワークが可能か」という質問もよく受けますが、答えはシンプルで、「パソコンで完結する仕事」です。会議や業務をオンラインで進められる環境は整いつつありますが、依然としてパソコンだけで完結できない業務も多く残っています。そのため、自分のスキルや経験がリモートワーク向きかどうか、早めに見極めておく必要があるでしょう。

これに加えて、リモートワークOKの企業でも方針が変わる可能性があることは理解しておくべきです。例えば、「リモートワーク推奨」だったものが「出社奨励」になったり、管理職には出社を求める方針に転じたりするケースもあります。今の制度が数年後にもそのままあるとは限らないことを念頭に置いておくことが大切です。

やりたい仕事が分からない。どうしたら見つかる?

川嶋 由美子/写真
川嶋

続いてのよくある質問は「やりたい仕事が見つからない場合、どうすればよいか」です。金井さんは普段、女性のキャリア支援をされる中で、どのようにアドバイスされていますか?

金井 芽衣/写真
金井氏

私は、「やりたい仕事がない」というのはごく普通のことだと思っています。実際、95%以上の人がやりたい仕事はないといっても過言ではないでしょう。ただ、やりたい仕事がなくても「できる仕事」はあるはずです。まずは自分が「できること」をしっかり見いだすことが大切です。

川嶋 由美子/写真
川嶋

おっしゃるとおりですね。そのためにも、「まずは何でもやってみる」という姿勢が重要だと思います。同じ部署で同じ業務を繰り返しているだけでは、やりたい仕事はなかなか見つかりません。例えば異動してみる、副業に挑戦してみるなど、経験の幅を広げることで「やりたいこと」「できること」の取捨選択が進むのではないでしょうか。

金井 芽衣/写真
金井氏

確かに、同じ職場でキャリアを積み上げていくのは大変ですよね。その点、川嶋さんは今の会社で22年間キャリアを積まれていますが、どのように自分を変化させてきたのですか?

川嶋 由美子/写真
川嶋

働いていると、やりたくない仕事をしなければならないこともありますし、時には悔しい思いをすることもあります。ただ、私は「この経験で何が得られるのか」「会社が私にこれを任せる理由は何か」を常に考えるようにしていました。

例えば、「やりたい仕事ではないけれど、これを通じてこういう力が身につくかもしれない」と自分なりに意味を見いだし、動機付けをする訓練をしてきましたね。

質疑応答

ここからは、本セミナー内でお寄せいただいた質問と川嶋による回答の一部を紹介します。

Q

面接で、リモートワークを希望する場合に印象を悪くしない伝え方は?

川嶋 由美子/写真
川嶋

まず大前提として、面接で「リモートワーク希望」と伝えたからといって、その希望が必ずしも通るわけではありません。企業としては「横並びの公平性」を重要視するため、「なぜこの人だけ特別扱いなのか」という不満が社内で生じるのを避けたいという背景があります。

また、長く働いてきた社内の人よりも、後から入社する人がリモートワークの権利を得るというのは現実的に難しいものがあります。

そのため、面接でリモートワークを強くアピールするよりも、「制度としてリモートワークは週に何日程度活用されていますか?」とフラットに質問するほうがよいでしょう。これなら印象を悪くせず、会社の方針を確認することができます。

セミナーではほかにも、次のような質問を頂戴しました。

  • リモートでの仕事が可能になりやすい業種や職種は?
  • 目指すロールモデルがいない場合は?
  • 出産後に働く場合、パートか正社員のどちらの形態で働くべき?

参加者の声

  • 30代前半 事務・アシスタント

    人生を歩んでいく上で、正社員でなければならない、という考えが抜けきらないのですが、今回のセミナーを聞いて、「自分が後悔しない道を選ぶ」ことが正社員や安定した道でなくてもよいのではないか、と思わせてくれました。後悔しないように生きたいと思います。

  • 30代後半 クリエイター・クリエイティブ職

    自分だけでなく、多くの女性が妊娠・育児・キャリアで悩んでいることを改めて知り、共有できて良かったです。
    また、今回のQ&Aの回答で、とても気持ちが楽になりました。

  • 30代後半 公務員・教員・農林水産関連職

    まずはやってみる、経験値を広げてみることで、自分に合っている、できる仕事を選んでいくというお話が印象的でした。同じ職種しか経験がないため保守的に考えてしまいがちですが、もう少し幅を広げて探してみようと感じました。

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